121ヶ月め

今日は2011年3月11日から3,684日め
526週2日
10年1ヶ月
121回めの11日です。

「10年」が語られた今年の春。

しかし今日の「121」という月数を見て、
自分が何を思うのか。

526週間とは?

もしくは、
当時1歳だった息子が6年生になるのに3,684日とは?

穏やかな春の日の日曜日、
ともかく大切に過ごそうと考えています。

トップに置いた絵は、
昨年豪雨被害に遭った熊本の6市町村の子どもたちが描いた笑顔の絵で作った、
仮設住宅に展示するためのポスター。

ボクは球磨村、人吉市、芦北町の子どもたち一緒に描いたこともあり、
絵の展示に関する相談を受けていました。

当初は原画を展示という話でしたが、
仮設住宅の空間が限られていることや、
絵を綺麗に効果的に展示することの難しさ、
1自治体ごとに分断したイメージを作らない方がいいなとか、
自分の東日本での経験からポスター制作を提案。

子どもたちによって描かれた絵をすべて使って、
なにか楽しく元気なイメージが湧くものを作成してみました。

10年を経た東日本でも、
なにか美しいイラストレーションやデザインといったものが、
その土地に暮らす人にとって必要とされるものだと、
自身の足で歩いた経験から実感しています。

熊本で出来たもの(あまりお金もかかっていない)は、
その他のエリアでも出来ることなので、
(熊本の人々のコミュニケーション能力ってのが引き寄せるものはあるが。)
必要を感じる人はぜひお声掛けくださいね〜!


「10年」と語られた春、美しい本が仕上がってきました。

FIELD RECORDING vol.05特集:自分のことを話す
http://asttr.jp/about/astt_5/

東日本大震災発生から10年。
アーティストは震災にどう向き合ってきたのか。

10年目と言われた1年のある1週間を、
32名のアーティストがリレー形式の日記で語る証言集です。

震災後の10年、復興と言われるものにアートというものを使った地道な活動を重ねてきた人たち。

それを支援するグループと、
10年の意味、必要とされるデザイン、
なにより、これからも続けてゆかなくちゃ!なんて話をして、
描いた「少なくとも10先に続く花咲く道」の絵を描きました。
https://www.tis-home.com/amigos-koike/works/16617

今はアートというフィールド上のものだけど、
震災というものに対しなにか美しきもので答えた。

そして、
こうしたものをアートのフィールドから生活者の日常に届くものにする。
コンクリートの復興の先で何が必要とされるのか、
本気でやってゆかねばならない次の10年が始まったと思っています。

この本の全文が読めるサイトがあります。
http://asttr.jp/…/wp-content/uploads/2021/03/ASTT5_web.pdf

また、
こちらの本は以下のサイトのフォームから申し込めば、
着払いですが、手に入れることが出来るそうです。
http://asttr.jp/about

大切なのはなんでもない日常。

そんなことを繰り返し考えた10年。

良きマインドを未来に繋いでゆきましょう。


そして、また美しい本。

福島県の奥会津エリア5町村、柳津町、三島町、只見町、金山町、昭和村に置かれた美術館や博物館を結び、広大な奥会津エリアをひとつのミュージアムと捉え、ここを巡り学ぶことや暮らす意味を高めていこうという発想。

ここ数年、奥会津エリアで子どもたちとワークショップを開催させてもらったり、個人的にフィールドワークを指摘か経験と、昨年11月の取材とを併せ、
レポート作成や、編集やデザインにも関わり、たくさんの絵を描いてカタチにした1冊です。
https://www.tis-home.com/amigos-koike/works/16631

文化庁のライフミュージアムネットワーク事業に対する事業報告書という意味を持ち、このエリアの未来を描くような仕事でもあり、そんなものに自分の主観を書き綴ることのプレッシャーもありましたが、福島県立博物館のワルダクミチームや、取材やデザインでご協力の江畑さん、これまで関係構築をして頂けた各エリアの方々のお力添えの元、「俺の奥会津へのラブレター」のようなものになったのではと。

学術的に頭良く説明するでなく、ひとりの人間が奥会津に溺れてゆく様を頼りに、皆さん1人ひとりが「自分ならではの旅」のあり方を見つけてもらうことで、このエリアを持続可能な美しき土地として保つのではと思うと共に、
こうした発想を日本の各地に届けられるべきだし、アートのフィールドからどんどん生活レベルに広がっていったらいいなと。

この仕事は、人が生きてゆくのに必要な美しさを、ローカルに暮らす人々た確認し、必要なら一緒に創ってゆくような、これから10年の自分の仕事の確かな足場にしてゆこうと考えております。

【LMN2020記録集配布のお知らせ】
ライフミュージアムネットワーク2020年度の活動をまとめた記録集を作成しました。
今年度は、各地でのリサーチ、ディスカッション、フォーラムで語られた言葉の記録とともに、奥会津をめぐるスタディツアーの記録、新たなミュージアム活動のモデルとなるプログラム開発の記録を加えた5冊セットの記録集となりました。
多くの方にお読みいただきたく、限定200セット(先着順、なくなり次第終了)をご希望の方にお配りいたします。
福島県立博物館受付カウンターでお声がけくださるか、お電話かメールで送付のご希望をご連絡ください。
送付ご希望の方は、大変申し訳ありませんが宅急便着払い送料をご負担くださいますようお願いいたします。

送付ご希望の方は下記をお伝えください。
(*は必須)1*:氏名2*:郵便番号と住所3*:電話番号4:メールアドレス5*:希望セット数(2セットまで)6:ライフミュージアムネットワークをお知りになったきっかけや、記録集をお申込になった目的を教えてください。

【申込先】TEL 0242-28₋6000(福島県立博物館代表)
E-MAIL general-museum@fcs.ed.jp(福島県立博物館代表)

LMN実行委員会事務局:塚本麻衣子【記録集内容】※5冊セットでの送付となります。
⓵ライフミュージアムネットワーク2020活動記録集
②ライフミュージアムネットワーク2020奥会津スタディツアー記録集 「奥会津のミュージアムを巡る」
③ライフミュージアムネットワーク2020プログラム開発「多様なニーズに応えるミュージアムの利活用プログラム」記録集 「ミュージアムを届ける」
④ライフミュージアムネットワーク2020プログラム開発「地域資源の活用による地域アイデンティティの再興プログラム」記録集 「大堀からの10年」
⑤ライフミュージアムネットワーク2020プログラム開発「生活資料を活用したミュージアムの連携プログラム」記録集  「みんなで比べてみよう奥会津の民具キット」
【着払い送料の目安(1セット)】
北海道:1260円
東北・関東:930円
北陸:1040円
関西:1150円
九州・沖縄:1590円

10年続けてきたことで得た、多くの友。
自分だけで出来ることは限られてしまうけど、
信頼おける人と創り上げるものは、奥深く美しく、
自分に生きる力さえ与えてくれる。

こうしたことを、どうしようもなく愚直に地道に伝えてゆく次の10年。
これまでと変わらず、答えを先回りすることなく続けてゆきます。



この春はコンビニ大手ローソンの、災害が起きた際の地域の人たちの命を守るインフラとしてのあり方を語るサイトの仕事もしました。
https://www.lawson.co.jp/company/shinsai/

東日本大震災から、熊本、北海道と続いた大地震などの災害の現場を繋ぎ、
「その時コンビニでは何が行われたか」が語られています。

これらの証言は、本来はローソン内部のサイトで、スタッフ間の情報共有としてシェアされてきたそうですが、
2011年春は、こうした発送の数々を社会全体で共有してゆこうという考えのもと、一般に公開されたものです。


ローソンの看板をメインに描いてもらいたいとの依頼を、
広告のイメージでないものを描けるイラストレーターして指名された仕事。

昼の看板は福島県太平洋沿岸部の空のイメージで。
夜は宮城県気仙沼で見た夜空のイメージで描きました。

一企業が、従来の広告とは一線を画し、
その存在意義を高める発信を行う。

そうした現場でイラストレーションはどんな役割を担うべきなのか。
どんな絵が求められるのか。

これはSDGsの仕事などにも通じるのですが、
これまでの価値観に縛られることなく、
柔軟に愛を持って臨んでゆこうと思います。

4月1日

そんな過去は無い。

「いくつもの空の下で」イラストレーション原画展@京都新聞

小池アミイゴ イラストレーション
いくつもの空の下で 原画展
4月2日 (金) – 8日 (木)
open 10:00 ~ 18:00
京都新聞社本社2階ギャラリー
〒604-8577
京都府京都市中京区烏丸通夷川上ル少将井町239番地
(地下鉄丸太町駅7番出口からすぐ)

昨年5月より京都新聞の日曜版で澤田康彦氏のコラムとコラボする形で連載を重ねてきた「いくつもの空の下で」

3月28日に全47回の連載を終えたのですが、
京都新聞社異例のお心遣いの元、
イラストレーションの原画展を京都新聞本社2階のギャラリーで開催することになりました。



澤田さんの軽妙な言葉で綴られる日々の言葉に対して、
毎回毎回どんな絵で答えたら面白いだろうかなあ〜と、
アイデア出しが楽しくて仕方なかった仕事。

このまま死ぬまで続けば良いのにと伝えてみるも、
終わりがあるからこそ愛しいのだろうね。

掲載47作品は以下のリンクでご覧いただけます。
1~20 https://www.tis-home.com/amigos-koike/works/16238
21~40 https://www.tis-home.com/amigos-koike/works/16239
41~47 https://www.tis-home.com/amigos-koike/works/16615



過去何十回も展示の現場を作ってきて、
振り返れば「イラストレーション」の「原画」だけで構成する展覧会は初めて。

イラストレーションの原画展

ただボクの描いたものを楽しんでもらうのでは無く、
京都新聞本紙に掲載された形と原画を見比べていただいたり、
澤田さんの言葉の行間のどの部分を鷲掴みしたのか、
もしくは、
澤田さん渾身のど真ん中のストレートを、
あえてパスボールしてみせたりしてはいないか?などなど、

イラストレーションという仕事の面白さが伝わったらいいなあ〜〜!

そして、
連載が終わってしまって寂しい〜
の気持ちは、
展覧会を美しいものにすることで昇華させてみようと思います。

コロナ感染拡大が続く中みなさまどうぞご無理のないよう、
丸太町あたりにご用事のついでにでもお立ちよりいただけたら幸いに存じます。

個展「東日本」2021、次へ。


2012年3月の開催から6回目の開催となった個展「東日本」
3月17日に9日間の会期を無事に閉じることごできました。

コロナの状況の中、お気遣い頂いた上でお運びくださいました皆様、
ありがとうございました!

描いた絵を前に語り合う言葉は、ボクが次に何をするべきかのインスピレーションに溢れていて、1人ひとりと向き合う時間がほんと愛しかったです。

そうした会話からは、「東日本」というタイトルで10年やって来た意味に気づくことも多かったです。

今回は「はるのひ」という絵本を上梓した直後ということもあり、
その原画も数点展示してみました。


「はるのひ」は、お話をいただいてから仕上がるまで3年3ヶ月かかりました。

小さな男の子がお父さんと声掛けあいながら走ってゆく、小さな冒険の物語。

10年前の震災や原発事故、その後も度々起きた自然災害、そしてコロナの感染拡大という時代の中、日本の各地でお会いする人たちの暮らしに触れ、子どもたちが育ってゆく上で必要とされる、親子関係の原風景みたいなものが創れたらいいなと願いました。

ただ、それは頭で考える物語では無く、身体で覚えるようなことだろうなと。

それがどういうことか深く考えること無く、地図も持たず、東北にも熊本にも台湾までにも広がる広野を駆けてみた。

そんなやり方だから、この物語が「春」を舞台とする必要を感じた時、
この少年が「こと」という名前を持った時の2回、
すべての絵を描き直しました。

さらには、少年の指先の角度が違っているのを修正しようとしたら、
結局その他99パーセントの画面全てを描きなおすことになった。

そんなことを20回くらい繰り返した場面もあり、
結果、3年3ヶ月も荒野を彷徨い続けてしまった感じです。

自分はなぜこんな遠回りをして絵本を作らねばならないのか?

制作期間中は分からなかったことが、
今回、東北を始め日本各地や台湾まで描いた絵と並べてみることで、
明快になったように思います。

ボクが子どもたちと共有したいことは、
ボクが人との出会いで得た感動の風景を、確信を持って一気に描き切る、
突き抜けた気持ちの良いもの。

1枚の絵を描き続ける先で、
「あ、描けた」とバタっと筆が止まる瞬間があります。

そうしたものはあらゆる理屈を突き抜け、
昔からそこにあったもののような、
もしくは、
おおらかな時間の流れを宿しただそこにあってくれる、
そんなものであるように思います。

理屈じゃなく、ただ存在する。

そうしたものの尊さと儚さと潔さ。

津波で、原発事故で、コロナで、
もしくは生きづらいと言われる時代の中で、
方っておいては失われてしまいかねない美しきもの。

それを表現するためには、
制作にちょっとでも躊躇いを感じたら、
全部を描きなおすしかないんだなあと。

そこで手を抜いてしまっては、
三陸の凍てつく海でワカメや牡蠣を育てている人や、
天草の灼熱の海で天日干しの塩を作っている人や、
台湾では育てるのが難しい梨の収穫に成功した人や、
一杯の珈琲を提供することに人生をかけて取り組んだ人に
伝わるものは出来ないということです。

それがわかっていれば、もっとスムースに描けたのか?
それがわかったことで、これからはもっとスムースに描けるのか?

それはわかりません。

ともかくこの3年数ヶ月は、こうした破壊と再生を繰り返すしか、
描くべきものが生まれなかったということです。


絵を描くことを続けてきて、
2021年の段階で、相変わらず新人のような気持ちでいられることが、
良いのかどうか分からないですが、

これからも「わからない」ことを自覚し、
人との愛しき出会いの中で、なにか輝くものを見つけて行けたらいいなと願って、この活動を続けてまいります。

今回の展覧会で最初に旅立ったポピーを描いた絵があります。

ご購入いただいたのは、ボクよりずっと若い方ですが、
ボクはこの人の仕事や現場に投下する美意識に深い尊敬を抱いています。

10年間で6回の「東日本」を開催した中、これまで3枚の絵をご購入くださって。

その3枚の違い、
以前はグレイッシュな作品を選ばれていたのが、
今回は暖かな色彩のものを選んでくれたということに、
今の時代に必要なものを教えていただけたような。

こうした気づきは、丁寧に構築してきた関係性の中でのみ感じられることだなあ〜と。

今はSNSの発信などで自分をアピールすることが当たり前になっていますが、
そんな中でも、
自分にとってSNSは1人ひとりとの対話をする道具だとの考えを持ち、
愚直にひとりとのコミュニケーションを重ねてゆこうと思います。

その先でまたなにか生まれたら、1人ひとりに分け合う考えの元、
絵のある気持ちの良い空間を創ってゆきますので、
その際はまた足を運ばれ、ひと言ふた言の会話を頂けたらうれしく思います。

こうした現場を丁寧なオーガナイズを与え続けてくれる space yui
今回もありがとうございました。

そしてもはや次
ですね。

2021
0317
PEACE!!

120ヶ月め

今日は2011年3月11にから3653日
521週6日
10年
120回目の11日です。

ボクは現在6回目の開催になる「東日本」という個展を開催中ですが、
http://www.yakuin-records.com/amigos/?p=14798
自分が10年続けてきたことを振り返るより、
会場にお越しの方と1枚の絵を挟んで語り合うことの中に、
次の10年でやるべきことが埋まっているように感じています。

それにしても、
出来ていなことの多さが気になる10年です。

被災地と呼ばれる場所に限らず、
人の誠実な生活の息吹の感じられる美しき風景、
それに向き合い記録してゆく仕事。
これからもただただ愚直に続けてゆかねばです。

2月に発表した絵本「はるのひ」は、
小さな男の子が森の向こうに見えた煙を見にゆくために、
畑で働くお父さんと「おーい」と声をかけあいながら走ってゆく、
小さな冒険物語です。

10年前の震災直後からネット上で交わされた棘のある言葉。

もちろん中にはとても有益な情報も確認出来ましたが、
それにしたって、これ見よがしの自己主張というものばかりを感じてしまい、
また、そうした言葉の洪水に呑まれるのうにして、
本来吐き出すべき言葉を押し殺してしまう人というものを感じ、
実際はどうなっているのだろうか?
せめて当時1歳だった息子にだけでも、自分の言葉でこの悲劇を語らねばと、
被災の現場に弾け飛んで行った10年前。


被災地と呼ばれる場所では、ネットを覗いて論争しているような人はおらず、
ただ目の前のやるべきことを粛々とやっている姿に出会いました。

そこが東京と被災地の1番の違いのように感じたのです。

目を覆うばかりの惨状のすぐ隣では、あっけらかんと美しい自然があり、
メディアでは伝わらぬ腐臭が漂い、足元には名もなき花が咲いている。
夏は暑く、冬は凍えるほど寒い。

ボクには被災の痛みも悲しみも代弁する言葉は持たず、
ただ何かのために尽力する人々の姿を目で追う。

「絶対」という言葉で未来が語れなくなった今、
ボクのようの人間ひとりで出来ること、やり続けられることはなんだろうか?

そんな自問の先で、1人ひとりと出会ってゆくという道に至り、
1人ひとりの中に埋まっている言葉に触れ、

「自分の力でどこまで走っていったらいい」

「しかし、そこから先は行ってはダメだ」

なんてことを今も測り続けているのだと思います。

未来を創る子供たちに向けて、
「行きたいところまで行ってみろ」と語れる大らかさと、
「もしもの時は俺を呼べ」と言い切れる強さと優しさ、
そんな力を身に染み込ませ、
人が生きるに足るものを作り続けてゆきたいです。

コロナ禍の中で思うことがあり、
子どもたちの登校の自主見守りを続けて8ヶ月ほどになります。

息子は11歳になり、
目の前を通り過ぎるのは震災後に生まれた子どもです。

学校行事をひとつ経験しただけで、顔つきがちょっと大人になる子どもたち。
もしくは、今日は今ひとつなだななんて表情で通り過ぎる子だったり、
良きも悪きもあるだろうけど、みんな何かしらの物語の中で生きている、
みんなかわいいし、みんな可能性の塊だと思う。

そうしたものが不当に失われてしまわぬよう、
自分が生かされてきた世界に報いるため、やれることやってゆかねばと思い、

こうして立つ自分の足の裏の地面は、
被災地と呼ばれる場所と確かに繋がっているという想像を続けています。

その想像に中には、
被災地と呼ばれる土地で出会った、ほんとにカコイイ大人の姿を次々と浮かんでくるのです。

なんつーか、
負けてられない。

これからも。

2011
0311

2021
0311

20〇〇
0311
PEACE!!

119ヶ月め

今日は2011年3月11日から3,625日
517週と6日
9年11ヶ月
119回目の11日です。

さっき3月8日から開催の個展「東日本」の情報を公開しました。
http://www.yakuin-records.com/amigos/?p=14798

今回で6回目になる「東日本」と名付けた展覧会です。

たとえば、
震災から8ヶ月目の福岡で友人たちに会い今何を思うか聞いて回った中、
少なからずの人が「東日本大震災のことはもういいかな」と、
ある意味苦渋の表情で語るのに出会いました。

たとえば、
2014年2月に開催した2度目の「東日本」では、
少なからずの方から「もうこのテーマはいいんじゃないか」と、
アートのフィールドの見識を元にしたご意見をいただきました。

たろえば、
その年の夏に福岡で開催した「東日本」では、
「わたしはまだ何も出来ていないんです」と、
絞り出すように語る方が少なからずいました。

そうしたことすべては東日本以降の日本の風景として、
自分の価値観で判断することなく受け止めてきたはずです。

そうした上で、
やはり3月11日の夜の暗闇の中で湧いた
「これは10年、20年とかかることだ」
という直感が今も自分を動かしているようです。

そうしている間も、
震災の直接的な被害ではなく、
ある意味「がんばる」ことで失われてしまった人もいます。

10年と言われる今、
ボクにとって「東日本」はアートで語られる記号のようなものでは無く、
荒野を駆ける「生活」や「人生」の無くてはならない窓になっているようです。

その窓から見えるこの9年11ヶ月で出会ってきた人々は、
これからもボクになにを描けば良いのか語り続けてくれるはず、
てか、語り続けられるようこれからもやってゆきますね!

今はコロナの状況で会えない人ばかりですが、
ともかく元気でまた会いましょう!

2021
0211
アミイゴ
PEACE!!


東日本の各地で出会った風景を生かした絵本「はるのひ」の原画展。
会期 2/10 ~ 3/2 で神保町のブックハウスカフェ で開催中であります。
http://www.yakuin-records.com/amigos/?p=14801



あらためて日本列島の絵。
使い道ある方は使ってみてください〜
http://www.yakuin-records.com/amigos/?p=5556

個展「東日本」2021

「東日本」小池アミイゴ 2011年3月11日からの展覧会
2021年3月8日(月) ~ 17日 (水) _日曜休み

open : 12:00 ~ 19:00 _最終日17:00マデ

space yui (スペース ユイ)
〒107-0062 東京都港区南青山3-4-11ハヤカワビル1F
http://spaceyui.com
TEL:03-3479-5889
12:00 ~ 19:00 (Last day ~17:00)
日曜休み _Closed on Sundays

東日本や日本、台湾の客家の美しき風景や花、人の暮らしの記録。

*在廊等の情報は逐次こちらで更新してまいります。
在廊予定
8日_13:00~19:00
9日_16:30~19:00
10日_15:00~1900
11日_15:30~19:00
12日_15:00~19:00 (15:30~17:00仕事のオンラインミーティング失礼)
13日_13:00~19:00
14日休廊
15日_14:00~19:00
16日_14:00~19:00
17日_12:00~17:00

を予定しています。

東日本で出会った景色や花や人の暮らし。

東日本に出会ったからこそ見ることの出来た日本。

そうした視線が導いてくれた台湾の客家人の暮らしや文化。

それらの経験が与えてくれる今自分が生きる場所。

答えを求めず歩いた10年は、今はもう次の10年を目指し進んでいます。

その歩みを支えるグイッと踏み込むことの出来る足場のような絵を、
愛しきみなさんと共有出来る展覧会を創れるよう尽力します。


2011年3月11日。

日本遭受了史無前例的災難,稱為“東日本大地震”。

我在“東日本(higashi-nihon)”遇到的風景,鮮花和人們的生活。

自從認識”東日本(higashi-nihon)”以來,我可以看到日本的美麗外觀。

這次經歷使我進入了台灣台三線。

我在那遇到的客家人的美麗文化教會了我在日本生活的意義,
這也是一次了解東日本需求的旅程。

在走了10年而不問答案之後,我的目標是未來10年。

我們希望這個展覽會為您邁向未來十年提供幫助。

在這次展覽中,我們還將展出和銷售在台灣台三線遇到的風景水彩畫和花卉畫,以及描繪城鎮,人物和花卉的素描。


「はるのひ」原画展

2021年2月12日徳間書店より刊行される絵本『はるのひ』
ことくんが お父さんと声掛け合いながら春の野を駆ける小さな冒険物語。
その原画展を神保町の絵本専門店ブックハウスカフェ で開催します。
それにあわせて「はるのひ」をめぐる3つのイベントを用意しました。

小池アミイゴ 絵本『はるのひ』原画展
2021.2.10(水)- 3.2(火)
11:00~18:00
ブックハウスカフェ ギャラリー
入場無料、会期中無休

ブックハウスカフェ
〒101-0051
東京都千代田区 神田神保町2丁目5 北沢ビル1F
TEL:03-6261-6177
https://www.bookhousecafe.jp
都営三田線、新宿線、東京メトロ半蔵門線
神保町駅A1出口を出て右方向、徒歩1分

「はるのひ」の3つのイベント

1)はるのひオンラインギャラリー
2021.2.14 (日) 13:00~ (約60分)

『はるのひ』の原画展のようすをライブ配信します。
作者の解説とともにお楽しみください。

参加費無料、だれでも視聴できます!
ブックハウスカフェのインスタグラムにてご参加ください。
https://www.instagram.com/bookhousecafelove/

2)ギャラリートーク『はるのひ』が生まれるまで
小池アミイゴ×茅野由紀(ブックハウスカフェ店長)
2021.2.20 (土) 15:00~ (約60分)

『はるのひ』の制作秘話やこれまで制作してきた絵本について、
お客様を迎え、楽しく語ります。オンラインでの視聴も可能です。

*店舗参加:定員10名 *オンライン参加:定員50名
・店舗での参加:1,000円・店舗での参加絵本付き:2500円
・オンライン参加:1.000円 ・オンライン参加絵本付き:2.500円

*要予約: ブックハウスカフェのオンラインショップ
https://bookhousecafe.stores.jp/


リンク先に現れる以下の購入フォームから選択出来ます。

上記よりご希望のコースを選び、参加費をお支払いくださいませ。

オンライン参加の方はご予約の際に視聴に必要な情報をご確認ください。
社会情勢に寄っては店舗参加を見合わせる可能性がありますので、
事前の情報確認をよろしくお願いいたします


物語の舞台となった土地をzoomでつなぎ
小池アミイゴの地域愛をお裾分けする時間

3)”はるのひのある場所”
2021.2.28 (日) 14:00~ (約60分)

作画の背景にある風景や人との出会いを作者が語ります。
大分県の山香町や福島県の昭和村などを予定

*要予約 *参加費:無料 *オンライン参加:定員90名

参加希望の方はメール amigosairplane@icloud.comまで、
件名「228はるのひzoom」で、小池宛てにご送信ください。
参加用URLを送ります。定員に達し次第、締め切りになります。


ブックハウスカフェ
〒101-0051
東京都千代田区 神田神保町2丁目5 北沢ビル1F
TEL:03-6261-6177
https://www.bookhousecafe.jp
都営三田線、新宿線、東京メトロ半蔵門線
神保町駅A1出口を出て右方向、徒歩1分
『はるのひ』作/絵 小池アミイゴ
徳間書店刊:本体1,600円(税別)
ISBN 9784198651602

本文・カバーデザイン:城所潤・舘林三恵
編集:高尾健士
印刷:株式会社東京印書館








光明学園で花の絵の展覧会

世田谷区梅ヶ丘にある都立光明学園のギャラリースペースを使った
花の絵の展覧会が始まりました。

題して、
小池アミイゴ花の絵の展覧会「小池花店」梅ヶ丘支店
光明でてんらん会のDMをわたしたら、
みんな「2階なんだ…」と淋しい顔するので、
こいつはここでやらなきゃだ!と思ったのだ。

去年の夏から冬にかけて子どもたちとセッションを重ねた
光明学園での壁画プロジェクト。

肢体不自由な子どもたちが通う学校で、
やれること、やるべきことをやって、
「やってよかったね〜!」と声掛けあえて、

「実は年末に花の絵の展覧会があるんですよ」と、
学校関係者に展示のDMを渡すと、

「あ、成城学園でやるんですね!」と喜んでもらい、
しかし、
「ああ、2階なんですね。」「エレベーターとかついてないですよね、、」と、
寂しい顔されちゃってね。。



そりゃそうですよ。
子どもたちとあれだけ密に関わり絵を描いて、
「よい壁画できたね!」なんて言うも、
自分の展覧会に来てもらうにはあまりにもハードルの高い2階への階段、、

花の絵などという他愛も無いものなんだけど、
それでも今一番見てもらいたいのは一緒に絵を描いてきた子どもたち!

くはーーー!!
アートだイラストレーターだなんて言葉の上に胡座かいてる場合じゃねえ。

「じゃあ、光明学園で展示しますよ!」と。

光明学園の新校舎には車椅子でも安心安全に利用することの出来る、
緩やかで長いスロープが1階から3階まで造られていて、
去年から子どもたちの作品を展示するギャラリーとして利用されていて、


その一部を利用させていただき、
花の絵を展示できることになりました。

壁画の時もそうだったけど、
情熱のPTA会長さんとその仲間たち、そして判断の早い校長先生、
その他、子どもたちのセッションを通して信頼関係を高めてくださった先生方、
みなさんの力が結集された形で実現。

『都立学校』という現場でボクのような部外者の展覧会が、これだけの規模で、
こんなん出来るのか!?

前例とかまったくわからないけど、
ただ必然を言葉にして交換していったらこんなん出来た。
です。

なにより、
子どもたちの作品と自分の絵が自然と寄り添う空間。

ああ、もう、これからの展示って、
すべてこんな形で作るべきじゃないかって思えるほど美しい。

そして、子どもたちがこの試みでなにかを得ることと共に、
この現場に関わる人たち、
日々子どもたちの教育と介助に奮闘する皆さんがなにを思い、
感じ、考えてくれるかだなあ〜。

迷惑に思う人もいたっていいと思う。

ただ、自分は目に見えるものを作る仕事をしているので、
前例の無い現場であろうと、まずは目に見えるものを届け、
そこから会話を始めてゆきたいんよね。

世の中安易に作れる書類作成ソフトのおかげで、
まずは体を動かし確かめるべきことでも、
大量に文字がタイプされた書類の指示待ちなんてこと多すぎやしないだろうか。

でもそこに花の絵がひとつでもあれば、
かしこまった言葉では無く、生きるのに足る言葉で、
生きるのに必要な考えの交換がスムースに出来やしないだろうか。
なんてね。

今回きっと、自分が作ったものの中でもとびきり美しいものが作れたように感じています。

それは、
肢体不自由と言われる子どもたちが安心安全な気持ちで移動出来る、
緩く、長く、美しいスロープが造られたことの上にあります。

そんな場所があったから、ボクと学校の皆さんの前向きな会話が生まれた。

逆もしかり。

ボクが他愛も無い花の絵を描き続けてきたので、
都立高校で展示する会話を作れた。

今から10年、20年未来に向けて、
ちょっと面白いことをやれているような。

ただ残念なのは、
都立高校で、COVID-19感染拡大もあり、
一般の方は見ること出来ません。。

その分は、3月の個展で出来る限りのことをやろうと思いつつ、
こうした展示、病院でやれたらいいな〜。
てか、やらねば!
です。


118ヶ月め

今日は2011年3月11日から3,594日
513週3日
9年10ヶ月
118回めの11日です。

Facebookにアクセスしたら、
2013年1月に撮影した蠟梅の花の写真が上がってきました。

家のキッチンの窓辺に一輪挿しにしていた蠟梅の花の開花。


震災から1年10ヶ月め、
8年前の自分はこの花になにを見たのだろうか?

当時描いた風景や花の絵を見返してみると、
今作っているものと比べて混乱や迷いを感じるものばかり。

そもそも何を見れば良いかの視線が定まっておらず、
しかし、見るものから何かは感じていたんだろうな。

自分の「わからない」には気づいていたはずだけど、
「わからない」は分からないまま、ともかく絵は描いておかなくちゃって、
勢いにまかせ描いた花や風景の絵は、やはり自分らしい弱い顔してる。

ボクはこの蠟梅の花を見たあと、
何度めかとなる東北へのフィールドワークに出るのだけど、
そこで出会った人が「被災」というものの輪郭を明快にしてくれ、
そこからゆっくりと関係性を深めることで、
さらなる人との出会いを手にしてゆけた。


そうすることで少しだけ自分の絵というものが形になり、
そうすると今度は絵が新たな人との繋がりを作ってくれる。

2014年の2月には2度めの開催となる「東日本」という展覧会を作ったけど、
それがスタートラインとなって生まれたことは多く、
それは「あれから10年」と言われる今も続いていることだし、
たとえば、新型コロナの感染拡大などという事態の中での行動の指針にもなってくれている。


8年前に家で見た蠟梅の花は、
なにがあろうと繰り返す命の循環なんてものを確認させてくれたと共に、
ボクに「人に会いにゆけ」ということを伝えてくれたのではないか、
などと思う「あれから10年」と言われる今。


今は人に会いにゆくということがはばかれる状況ですが、
ならば、あの時の自分を振り返り、
あの時は言葉に出来なかったこと、
絵にしきれなかったことなど形にしてゆく時だろうな。

良いものをしっかり作ってゆき、
愛しき人たちとの再会がより美しいものなればいいなと願うのです。



あれから10年。
「被災者」とは「困難を共有出来る友人」であると勝手に思い始めていて、
その考えはここからさらに10年先の未来に続いてゆくイメージでいます。