‘イラストレーション’ カテゴリーのアーカイブ

前橋まちなか雨あげた

2026 年 7 月 7 日 火曜日


6月20日は「まえばし、まちなかスケッチ」
20名の定員いっぱいに集まってくれた前橋市の子どもたちと、
前橋の「まちなか」を歩いて、気になったものをスケッチし、
アトリエで1人ひとりの「きもちいい」マックスの色を塗りました。

梅雨時の開催。
直前までお天気アプリで空模様をチェック&チェック。

ありゃ〜〜、、昨日の夜まで「くもり」の予報だったのが、
傘マークついてるじゃん、、

みんなが集まってくれたタイミングも雨、、

集まってくれた1人ひとりが気持ちよくスケッチ出来る魔法をかける時間も雨。

が、
集まってくれたみんなの熱気と、ボクが20年以上続けている「地方における異常晴れ男伝説」発動で、
なんとー!
「今から外歩くよ〜!」から「そろそろ戻るよー!」の時間いっぱい雨があがりました!

ということで、大きく3班に分かれて街を歩くと、

「なるほどー!キミはこんなものに興味を持つんだね!」



「うわー!こんなものからこんな美しさを見つけるんだね!」



「どひゃー!それをこんな風に解釈するなんて、すげーー!!」

と、
ほんと楽しい、楽しい。

今回、アトリエとして設定した”元気21”から子どもたちが歩ける範囲ということで、
馬場川から中央通り商店街あたりまでがメインのモチーフとなったけれど、
その狭い範囲でも、子どもたちの視線が捉えるものは、大人の思惑を軽く蹴散らし、
サイコー!

で、大人と呼ばれるようになってしまった自分は、
ただただ子どもたちから学ぶ。

もちろん『彼らが気持ちよくものを捉え、気持ちよく手を動かし、1人ひとりそれぞれ気持ち良い色で塗る』
ということを、やはり気持ちよく出来るためには、直前のボクとのセッションがあってこそなんだけど、
それは、ボクが子どもたち1人ひとりそれぞれマックスの力が発揮された時の喜びを信じているから出来ること。

ただ、それはメソッド化出来るものではなく、
1人ひとりの違いを尊重し、子どもと対等の立場でコミュニケーションし続けることでしか得られないこと。

そうしたことが出来るよう、このセッションに関わる全ての大人(子どもを保護する立場にある者すべて)も、セッションを通して気づき、自分も含め共に学び、なによりこの時間を楽しんでもらう必要があります。

アートや芸術という、ともすれば「高尚」という言葉に押し込め、腕を組んで遠巻きに眺めてしまいがちなものこそ、
子どもたちと同じ高さの視線まで降りてきて、一緒に楽しんじゃうことで、世界はものすごすハッピーになるんよね。

大人がハッピーになれば、子どもはもっとハッピーになる。

そんな循環を前橋で生んでゆけたらいいな。

ところで、ちなみに、

馬場川通りには、昨年「ばばっかわ男」というアート作品が置かれました。

これは秋に開催される前橋国際芸術祭を先導されるJINSの田中仁さんが、太田市出身の彫刻家、尾花賢一さんに制作依頼したもの。
一見グロテスクな存在感の作品ですが、ボクはこれをとてもチャーミングだと思っています。

昨年このお披露目レセプションが大々的に行われて、ボクもいいカンジの大人たちに紛れて参加して、その制作談話など聞いて「うん、うん」なんてうなずいていました。
その様子はいろんなメデイアで紹介されもしていました。

今回のスケッチはその約1年後。

すると、子どもたちが「あれなんだ!」とば”ばっかわ男”を指差し盛り上がり、
さっそくスケッチしていました。

そうか、1年間子どもたちはこの作品をキャッチしていなかったんだ。

大人が見ているもの、子どもに見えているもの、見えていないもの。

なるほど、ボクが前橋でやるべきことのひとつは、こういうことだよな。

他のエリアを回った子どもたちは、

街中にいくつも設けられている銅像の中から、裸の2人の幼児が彫られた銅像を描いていました。


*縦構図の画用紙に小さく描かれてた絵を取り出してみました。

前橋は81年前の8月5日に米軍の空襲に遭い、市内の広範囲を消失しました。

街中で見かける女性や子ども、もしくは男子も、の立派な裸体像は、人の命の大切さを街のマインドに刻むために置かれているんだと想像します。

それにしても街中の銅像、女性のヌードが多いな。
空っ風吹き荒れる真冬に出会うと、温かな場所に移動させてやりたくなってしまう。
というのが最近のボクのちょっとモヤっとした感想。

そんなもやもやの対して、今回子供達が「裸の2人の幼児像」を選んで描くことで、
ひとつ答えを出してくれたのかも、と。


そんなこんなのこうしたセッションを、本年度前橋市のアートコミュニケーション・ディレクターという役職の元何度か重ねて行くんだけど、引き続き「子どもに与えるより、子どもから学ぶ」という考えの元、子どもたちの力をマックス引き出してゆけるよう尽力します。


さて、雨が降りそうだから帰って色を塗ろう!

すると、
子どもたち1人ひとりそれぞれが「今日気持ちいい」と思った色が、まさに『前橋色』なんよ!

それはどういう色かというと。

実はこのセッションの前に「もっと前橋を知っておきたい」と、
2月、5月、6月といろんな場所でアートセッションを開催してきたんよ。

2月道の駅まえばし赤城のSHOP CAFE Quでやったら、すごい綺麗な色が溢れてきたな〜と思って、

5月、「敷島。本の森」というイベントでやったら、やはり同様の色彩が溢れて。

6月頭に敷島のJINS PARKのイベントで呼ばれた時に確信。

日の光の強い群馬の前橋で育った子どもたちの色彩は、
鮮やかだけど強い光でハレーションを起こしたような色を使うな〜。
ということ。

三陸の沿岸部で子どもたちと絵を描けば、海の色がグッと濃い濃紺で表現される。
富山の山間のエリアで開催すると、山々が濃い緑で表現される。
熊本県で開催すると、カラフルな色彩に溢れた絵になる。

これはおおまかな傾向だけど、やはりその土地ならではの色彩ってあって、
前橋の場合、それは強い光でハレーションおこしたような鮮やかな色。

6月20日は、そんな前橋ハレーション色に、曇り空や雨粒の色が混じっていた。

これは、そのまま前橋の「まちなか」の色彩そのもの。

その色彩は、一時期の壊滅的な街の衰退による「強い日差しの中で放っておかれた色」とも言えるんだけど、
子どもたちはそんな色彩をキャッチし、ポジティブな表現として見せてくれた。

ボクはこれを美しいと思ったんよ。

今回参加してくれたみんなーー!
おめーらサイコーだぜ。
また遊ぼう!
イエイ

さて次回は8月26日、前橋の頂へ。
子どもたちと歩いてまた何か見つけられたいいな。

 

 

 

183ヶ月め_福島_群馬_東京でのワークショップ

2026 年 6 月 11 日 木曜日


今日は2011年3月11日から5,571日
795週6日
15年3ヶ月
183回めの11日です。

ここ1ヶ月は多くの方と一緒に絵を描きました。

5月16日は群馬の前橋の「敷島。本の森」でのスケッチーワークショップ。

前橋市と行う子どもアートプロジェクトを進める上で、ちょっとでも賛同してくれる仲間がみつかればいいなと願いつつ、
そもそも前橋のみなさんはどんな色を持っているのか?という興味の元、オープンな語らいと表現の場作りをしました。

どんな進め方をしたかは、テキストにしちゃうと野暮になるので割愛しますが、1人ひとりのマインドを揉みほぐし、1人ひとりの「その人らしさ」を手がかりに描かれた絵はみんな美しかったです。


ひとり何枚も描く小学1年生がいましたが、
最初強い色彩で描いていたのを、後から白い絵の具で修正した絵が、まさに前橋の色!

強い日差しと強い北風の土地で、ハレーションを起こしたような色彩。
それをこんなにもポジティブなものだと思わせてくれるなんて…

ボクのアートセッションは、
人になにか与えるでなく、共に気づき、学ぶ場なんだと思います。

そして、ボクは子どもからも多くを学ぶのです。

こんな1日の中で、自分も自分で「すきだな」と思える絵が描けたのもうれしい。

今後前橋市で何をやれば良いのか、かなり解像度の上がったセッションとなりました。
やること多すぎでみなさんの写真撮ってる暇なかったが。


何より、
この余白だらけの「敷島。本の森」という企画の素晴らしさ!

地域作りは足し算より引き算が重要なんだと実感しました。

5月23日は今「トコトコジャーニー」という企画展に参加している、福島の猪苗代のはじまりの美術館で「まえばしスケッチワークショップ」

おもいがけず多くの参加をいただき、
「じゃあみんなが求めているものはなんだろう?」なんて興味からセッションを始めたら、
街を歩くより、1人ひとりが気持ち良いと思える絵を描くことに終始。


子どもからシルバー世代まで、福島の会津地方を中心に他県など遠くからの参加者も多かったセッションでは、やはり多様性のある絵に出会うことが出来ました。

そしてやはり、会津の方は会津の色をもっているなあ〜と。

今回もやること多くて個別に写真を撮る暇なかったが、、
ともかく、光あふれる場所会津、そこから人がえるものの豊かさを感じたセッション。

震災から15年めの初夏、さらに福島から学ぶことは増えているなあ〜。

穏やかにセッションを終えた後、
はじまりの美術館のボクの絵が展示されているスペースでは、参加者の男の子が思いっきりくつろぐ姿。

「美術館でくつろぐ」
こんな風景に出会えるのもまた、震災と原発事故を受け「人間にとって必要なことはなんだろう?」と考え続けた福島の人たちの知恵の姿なんだと思います。

障がいを持つ人の表現に対してのリスペクトを、人間同士の当たり前に更新させている場所で、ボクは障がいを持つ作家さんと対等にみなされ、この場所に絵を展示し豊かな時間を得た。

2011年3月11日の夜の暗闇の中でぼんやり思い描いた風景が、ここで実現している。

初めて会津に来たのが2016年3月。
まだまだ緊迫した気持ちのままでいたボクは、凍てつくようにそこに立つ磐梯山を見て、凍てつくような色で描いた。

あれから10年、ボクは優しい色彩の磐梯山を見ることが出来ている。

次の日ははじまりの美術館の学芸員さんに案内していただき田んぼ見学。


農業法人を起こしたグループが、猪苗代一帯の田植え代行を行っていました。

ともかく広い田んぼに対し、大型の田植え機でテキパキと植えられる苗。
超高齢化の米作りの現実に対し、若い人たちの発想と行動力、なにより米に対する思いに出会えたこと。
これは絵でお返してしてゆかねばです。

そして帰りがけに見た猪苗代湖の穏やかな水面。

人はどう生きるべきなのか。
山を見て、水を見て、雪に覆われた冬に熟考し、雪溶けと共に動き出す。
そんな会津の知恵に触れた時間でした。

はじまりの美術館での「コトコトジャーニー」は8月31日まで。
会期中もう一度なにか出来たらいいな。

5月31日には、青山のSHOZO COFFEE TOKYO で絵の部活が、
「美しいってなんだろう?」というテーマの元始まりました。


始まったと言いつつ、実は応募者がちょっと多くて、2部に分けた簡易版の体験会。

なんだけど、人の表現に向き合うことを2セット連続でやると、ドカンと疲れ…
家に戻ったら寝倒れました。

にしても、土曜か日曜の朝9時からのセッション。
新鮮だったなあ〜。


この日もまったく写真を撮影する余裕なく、、
しかし、コーヒーの香りのする美しく整った場所での小さなセッションの可能性はとても大きく。

まずは半年間、向き合う1人ひとりに対するリスペクトを基本に、できる限りオープンな会話の元、美しいとはどんなことか?
「美しい」に関しては、ひとつSHOZOが答えを出してくれているので、では1人ひとりの創造の矢印をどこに向け、何を見て、何を捉え、どんなアウトプットするのか。
みんなと探ってゆけたらです。

6月6日は群馬の前橋の敷島の新しい場所。JINS PARK で、県内の福祉施設が集まったマルシェで「なにかやって」と。
会場にフィットするワークショップとして「ぬり絵似顔絵」をやりました。

ボクが似顔絵を描き、描かれた人が自分で色を塗るワークショップ。

だけど、希望される方はボクが色を塗っちゃいます。

で、何十人描いただろうか。
この日はほぼ写真を撮れたのだけど、一部ご紹介。

自分んで色を塗った子どもたち、
やはり群馬らしい色彩を持っていると実感しました。

この「その土地らしさ」は、AIの時代に生きる上でとても重要な資質になると考えます。

こうやって心の蓋を開けるお手伝いをする限り、子どもたちは素晴らしい表現を見せてくれる。

ただ、
ボクの故郷群馬、「それ」をあとちょっとだけ更新させたら、子どもたちの可能性をもっと広げられるはず。
という「それ」の課題も感じたセッションでした。


「それ」を今ここで言語化して伝えても何も変わらず。
今後前橋市で重ねてゆく子どもたちとのアートプロジェクトで、まずは目に見えるものを作り、共感を広げた上でl、確かな言語化に繋げるようやってみます。

だって、この子どもたちの色を見せられたら、大人だって我慢できないぜ!

ところで、
JINS PARKでは、2月14日に道の駅まえばし赤城のQuで開催したワークショップで生まれた10メートルの絵を展示してもらいました。(6月15日くらいまで展示予定)


自分のワークショップ史上最高にHipな絵。

群馬の可能性、これ見たら実感出来るはず。

ということで、秋には国際芸術祭が投下される前橋で、自分の役割は地面から生えてくるようなものをしっかりと育ててゆくことだぜ。

で、6月7日は現在の地元、渋谷区富ヶ谷上原エリアの子どもたちを対象としてスケッチ教室。
渋谷区の組織である青少年対策上原地区委員会(物々しい名称だけど、地域の子供好きのおっちゃんおばちゃんの組織だね)主催で、やはり渋谷区が進めているフランスのパリの「隣人祭」を真似たイベント「おとなりサンデー」の時間を使って、地域の学校や町会も連携し開催しました。

スケッチ会の募集はA4白黒のフライヤーを学校で配布。
定員40名が秒でいっぱいになる、このエリアならではのコンテンツに育っています。

2時間のセッションでキラキラした絵が150点くらい生まれ、その中から選んだ絵をデーター化し、最近では子どもたちのプライバシーを守ろうというバナーに落とし込んだりして、地域に還元する仕組みを構築しています。

「〇〇禁止!」と叫ぶでなく「〇〇を愛そう」というメッセージを、子どもたちと発信する感じ。

それにしたって、このエリアの子どもたちのアウトプットするものの素晴らしさ!


多様な職種の方が暮らすエリアで、子どもたちは小さな時から美しいものに触れている。

だけだと、こうしたアウトプットにはつながらない。


日常の親子での会話はもちろん、学校や地域でどんな言葉が交わされているか。
それがちゃんと子どもファーストの上で、責任ある言葉の交換になっているか。


子どもたちが絵を描く姿を俯瞰的に見ていると、
子どもたちが表現することに対し、親御さんや地域の人みなさんとても良い立ち位置を選んで見守っているのがわかる。


「子どもたちの幸せ」ということを考えると、ひとつ理想的な風景が自分の暮らす街にはあるなあと。

それがどういうことかも、ここで急いで語ってしまわずにおくけれど、
それは地政学的違いだったり経済的な格差などに関わらず実現できることなので、
まずは前橋で実践できるよう、確かな仲間を見つけ、力を合わせ実現させてゆこうと思います。

その実現に近道は無いので、ともかく地道に。
震災から15年で福島が出来たこと、自分が暮らす街で時間をかけて醸成させたもの、先例はボクの体に染み込んでいるので、なんとか。

最後にちょっと。

新学年が始まった4月から、朝のちょっとした時間、不登校を選んでいる子どもたちが学校内で一旦いられる部屋に行って、小さなセッションを行なっています。

これもまた丁寧な積み重ねの上で言語化しなければなんだけど、絵を描く者として、ものすごく学びの多い時間になってるんよ。

人の弱さ儚さを愛でるような語り合い、
安易な映えの対極にある静かな時。

絵を描くことを生業としてきた自分が、これからどんな表現をするべきなのか、
目的は子どもたちの幸せであるけれど、自分も一緒に成長してゆけたらいいなと願っています。

前橋市アートコミュニケーションディレクター

2026 年 4 月 29 日 水曜日


今年度より前橋市副業型地域活性化企業人(アートコミュニケーションディレクター)として、まずは1年間の契約を交わし、主に子どもたちとのアートプロジェクトを企画運営し、子どもたちが願う街の姿をビジュアル化したり、子どもたちが自己肯定感を持ち探求的な学びを進められるような活動を行います。

4月28日は前橋市役所でアートコミュニケーションディレクターとしての委嘱式。

委嘱状を託してくれた小川市長に、市長が思う市の課題をうかがうと、「市から流出してしまう女性が多い」だからこそ「子育てによい前橋にしたい」とのこと。

これは自分が渋谷区で重ねてきた活動の経験やスキルを投下出来ることだぜ。

ただ、何か良きものを天から降らすようなことではなく、地面から生えてくるものを地道に育てるような活動にしてゆかなくちゃと、昨年からタッグを組む広報ブランド戦略課の優秀すぎるスタッフと共に、主語は「子どもたち」で、前橋で生きる幸せを良いものに更新させるため、絵やデザインやアートやアミイゴをハードワークさせようぜ!というチーム再編成。

まずは5月16日「敷島。本の森」でスケッチワークショップを個人企画として開催。
自分が目指す活動の姿を知ってもらい、ちょっとでも仲間が増えるような場にします。


そんなこんなの作戦をボ〜ッと考えながら、この日は朝から前橋フィールドワーク4時間。

チャリで20kmくらい走り、学校や子どものための施設など確認。その環境や高低差など体に刻んで、ちょいと日焼けもしました。

これまでやって来たことを手掛かりに前橋のリアルに出会い、しかし、これまでやってきたことを一旦忘れ、子どもたちと向き合い、子どもたちと語り、考え、なんなら子どもたちから学べるようなプロジェクトを作ってゆきますね。

ところで、

前橋市の移植式と同時刻、自分が企画制作に関わった絵本「みんなで見た こどものえ」が部門最高賞を受賞したiF Design Award のベルリンでの授賞式の様子が届きました。

著作&デザインののしほさん、アートによる地道な救援活動を重ねているミツキさん、おめでとう!
俺は前橋でふたりと同じく、子どもたちの幸せを考えていたよ〜〜

まえばし名刺 × 水と青「おはよう」

2026 年 3 月 3 日 火曜日

「おはよう」という美しい曲の美しいミュージックビデオを制作しました!

群馬県前橋市の市役所の職員向けの名刺、
ひと組み100枚の裏面に100種類の「まえばしスケッチ」を印刷した名刺をリリースします。

このスケッチのための取材を行ったのが2025年9月の三連休。
残暑厳しい前橋を市役所のプロジェクトチームのみんなと、赤城山の天辺から利根川の下流までくまなく巡り、「前橋らしい」風景を探しました。

その取材の間、心の中でループし続けていたのが、前橋を中心に活躍している音楽ユニット”水と青”の「おはよう」という曲。


水と青との出会いは、昨年5〜6月に前橋の敷島のフリッツ_・アートセンターで開催した展覧会「まえばしスケッチ」でのこと。

毎月開催されているという”おはなし会”にレギュラー出演していた水と青。
ボクの絵が並ぶギャラリーで、唄を担当する水科小百合さんがその場の空気を吸って空間全体を鳴らすようにして歌う姿に感激。素朴に聞こえるが実はよく練られたアレンジが施された曲は、青柳 聡さんの作詞作曲そしてアレンジによるもの。その2人の音楽は「風景が見える」音楽。

ボクはこれまでほんと多くの音楽家と親交を持ってきましたが、その中でも飛び切り風景を感じる2人の表現は、前橋のことをさらに愛しく思わせる力を持つものでした。(ボクが普段聴く音楽はゴリゴリのブラックミュージックだったりするのにね)


この名刺プロジェクトのために描いたまえばしスケッチは300枚。
その風景の多くに水と青の音楽が流れています。

ならばと、名刺プロジェクトと切り離した形で、水と青の2人に「おはよう」に合うと思うスケッチを選んで頂き、作成したのがこのミュージックビデオです。
(名刺に使用するスケッチの投票から漏れた、でも自分が気に入っていた絵が何点も選ばれているのも、素晴らしい!)

もちろん、この今日が前橋の全てを語るものではなく、しかし、前橋はちょっと立ち止まって周りを見渡せば、こんな素敵な風景や表現に出会えるのだということを、この名刺を手にされる方と共有できたらいいなと思いました。

*水と青
水科小百合(唄)と青柳聡(ピアノ)のユニット。
自作曲や童謡、近代詩にメロディを付けた歌などを演奏。
Instagram https://www.instagram.com/mizutoao/

みどりのはなわ「ハナモモ展」

2026 年 2 月 28 日 土曜日


みどりのはなわ「ハナモモ展」
2026年4月7日(火)〜5月10日(日)
旧花輪小学校記念館1F展示室

開館時間_10:00~16:00
入館料・一般_200円
・小中学生_50円(未就学児_無料)

〒376-0307 群馬県みどり市東町花輪191番地
電話:0277-97-2622

問い合わせ
みどり市地域創生課 広報シティプロモーション係
・E-mail:chiiki-s@city.midori.gunma.jp
・TEL:0277-46-9067


群馬県みどり市の山間の町、あずま町を舞台に、地域の小学生とのアートセッションや、一般から公募した参加者とのワークショップで生まれた作品を使った展覧会を、2001年に閉校となった旧花輪小学校の校舎の一室で開催します。

アートは『西の空から降ってくる何か素敵なもの』だけではなく、
その土地で地道な暮らしを実践してきた人から自然んと滲み出るものだったり、
そもそも人が生きることこそアートと言えてしまえそうな今。

日本のどこに暮らしていても、アート的発想を持って生きることは幸せなことだよ〜と、
より地面に近いところに視線を置き、『誰もがアーティスト』的発想で実践しているセッションと展覧会です。

4月4日は、この展覧会に向けてのワークショップ。
美しい花輪の里を歩いて、今が盛りの桜やハナモモの花をスケッチして、
という目論見でしたが、雨。

でも、美しい状態で遺されている旧花輪小学校の校舎から眺める花輪の風景が、十分過ぎるほど美しい。
ので、ともかくみんなが気になる風景を気持ち良い線で描いてみよう!と。

まあ、描き始める前にたくさんの「だれでも絵が描けるようになる」魔法の言葉を投げかけてのことなんだけど。

なんだけど、この日集まってくれた3歳から84歳までのみんな、それぞれの身体に染みついた色や形が美しくて。
この日はそれをそのままアウトプットするだけで、十分生きるに足る気持ちの良い表現ってものを獲得してくれたんじゃないかなと。


子どもから大人まで参加の現場では、たいていが子どもたちのアクションから気づくこと、学ぶことが大きいのだけど、
花輪セッションでは、ボクよりずっと先輩世代の方の表現がすごくて、、子どもからも先輩方からも学びがあったし、世代を超えたリスペクトが生まれたことが、素晴らし過ぎた!

雨の花輪セッションの2週間前、3月18日は同じ東町の神戸 (“ごうど”と読みます)のみどり市立あずま小中学校の3~4年生5名とのアートセッション。

全生徒数20名ほどの学校で、3~4年生は5名。
「はじめまして〜」と向き合うみんなは、当たり前にシャイな振る舞いをしちゃう。
だけど、小さなコミュニティでの生活しているからこそ、より堅牢なシャイさを感じちゃう。

なので、ともかく1人ひとりとコミュニケートし、1人ひとりの様子を確認しながら、答えを先回りすることなく臨機応変のコミュニケーションを重ねていったら、結果めちゃくちゃ尊い時間と作品が生まれました。
何より、1人ひとりの作品から感じる、この土地で生活しているからこそ身につけたであろう色彩と、大胆な余白の気持ちよさ!

これはこの土地の自然の豊かさから得るものと、普段の友だちや先生方はじめ関わる人とのコミュニケーションから得るものがありそう。

その豊かさをもとめ、あえて町の学校ではなく、ここを選ぶ子どもなり親御さんがあること、わかるなあ〜。
そして、25年前に造られたあずま小中学校校舎!
そのオープンな空間構成は、現在渋谷区が着手している『すべての区立小中学校の校舎建て替え計画』で示された『最先端の校舎』そのもの。

「過疎」と語られる里で、「教育こそ未来」と直感した先達の思いが現れた校舎ということだろう。

現在「わずか」20名ほどの生徒が利用する立派な校舎。
それは今の安易に効率やコスパを重視する価値観とは相反する、とても豊かな、というか真に豊かなマインドで建てられたものなんだと、ボクは子どもたちが描いた絵から確信しました。

この確信がさらに子どもたちの幸せ、さらには地域やより広い正解の豊かさに繋がるために、学校の枠を超えた多くの大人があずまの子どもたちと関わるようになるといいね!

この日この学校で5名の子どもたちと向き合い、みんなで創った幸せな時間.

なんと愛しいあずま小学校の3~4年生!

必要あれば「アミーゴー!」と呼んでくれよ〜!
必ず来るからねー!

この日の作品も旧花輪小学校での展覧会に出品するから、
みんな来てね!

以下過去のワークショップ募集記事。


小池アミイゴのスケッチ散歩ワークショップ
2026年4月4日(土) 旧花輪小学校記念館
時間_13:00~15:00
受付_12:30〜
参加費:おとな_2,000円・小中高生_500円
未就学_無料、親子参加大かんげい!

*申し込みはLoGoフォームかメールで。
LoGoフォーム
リンク>  https://logoform.jp/form/4KaE/1456329
リンク先の指示に従いご記入くださいませ。

みどり市地域創生課 広報シティプロモーション係
・E-mail:chiiki-s@city.midori.gunma.jp
・TEL:0277-46-9067
件名を「4月4日申し込み」として、
参加希望者のお名前と年齢、当日連絡のつく連絡先をお伝えくださいませ。

 


花桃の里みどり市花輪が1年で最も美しく輝く春の日に、
みんなで街を歩いて楽しくスケッチするワークショップです。

「絵が描けない〜」という人こそウエルカム!
日本全国で『誰でも絵が描けるワークショップ』を
開催しているイラストレーター小池アミイゴが
誰でも絵が描けちゃう魔法をかけますよ〜!

描いた絵は花輪小学校で展覧会!
4月7日(火)から5月10日(日)まで、
美しい旧花輪小学校にみんなの花を咲かせます!


(2024年の展示)

旧花輪小学校記念館
展覧会入館料
一般_200円
小中学生_50円
みどり市東町花輪191
Googleマップ

178ヶ月め_香港レポート

2026 年 1 月 11 日 日曜日


今日は2011年3月11日から5,420日
774週2日
14年10ヶ月
178回目の11日です。

震災から3年目の能登。
東日本の経験から、被災された方の疲れはピークを超えているんじゃないかと想像します。
皆様どうぞうご健康であられますよう、心よりお祈り申し上げます。

東日本は今年の3月11日に「15年」「節目」などと言われるかもしれませんが、
この15年でボクが出会ったきたのは「1人ひとり」というものなので、
引き続きただただ寄り添い並走する気持ちでいたいです。

復興の途上で失われてしまった方も少なからずおります。
そうした方々の意思を、被災の対岸で暮らす自分も大切にし、
これからの社会に活かして行かなければならないと、あらためて強く思う今年の年初でした。

みなさま、引き続きよろしくお願いいたします。


昨年12月20,21日、香港で開催された香港イラストクリエイティブショー10に参加しました。

イラストレーターズ協会のご縁で主催者と知り合い、現地に立ち会うのはこれで3回目。

これまでは協会のバックアップも受けて参加していましたが、
より自由に、より責任を持ったブース運営をしたくて、今回から個人でのエントリー。
ですが、アジア圏でイラストレーションの可能性を探りたい仲間を募って、
主に日本の年賀状にフォーカスしたグッズ販売を行いました。

今回何より、高校1年で16歳の息子を同伴させたことで、多くの気づきを得られました。

そんな息子とブース前で記念撮影。

背景のイラストレーションは、やはり今回お誘いしブースをシェアした京都在住のイラストレーターcacoさんの手によるもの。

過去にも積極的に香港の企画に参加くださって、現地でじわり人気が出ている彼女。
「こんなブースだったらいいな」という要望に、短期間でめちゃくちゃ頑張って応えてくれて嬉しいです。


おかげさまでブースは大盛況。
英語も広東語もまるっきりダメな自分を、英語が得意な息子が現地スタッフとの連携しフォローしてくれたこと、ありがたかったな〜。

今回グッズ提供をお願いしたイラストレーターの仲間には、香港の方に手に取ってもらえるちょっとしたアドバイスをしました。それもまずまずハマったんじゃないかな。


ボクが初めて香港に行ったのは2019年8月。民主化デモが行われていた時です。
日本の報道やネットの情報からその激しさを知るも、現地に行ってみると活気のある香港と出会うばかり。
香港の多くの方はネットでデモの情報を得て、自身の仕事や生活を優先した行動をとっていた。

あれから6年。
個人的に1年半ぶりの香港は、眼に見える部分では変わらず、ダイナミックで朗らかで優しい、そんのイメージ。
飛び込みで入る街の飲食店でも「ああ、日本人か」みたいな感じで、言葉の壁を超えた対応を頂きました。

何より「kawaii」を必要とする香港の若い人たちの存在が、うれしいんよね〜。

渡航する前は「なんで今ゆくのか?」などの危惧もされたけど、いや、そこに絵やイラストレーション、かわいいものを必要とするから行くんだよと。

で、実際に行って絵やイラストレーションを間に置いて人と向き合うと、簡単に飛び越えることの出来る国や政治体制、民族の違いがある。

日本でも香港でも、どこでも、自分が向き合うのは「ひとり」というものであり、その基本の上で『なぜ香港の方が「kawaii」を必要とするのか』を想像することで得られる、クリエイティブなモチベーションが尊い。

そうしたことを、16歳の息子はよりフラットな視線で見てるわけで、食事をしながら「どうだった?」なんて会話が出来たことも大きな財産になりました。


巨大なコンベンションセンターの中のひとつのホールで開催されている香港イラストクリエイティブショー。
その階下ではポケモンの発表会に多くの人が集まっている。
その隣ではAIを使ったアートやデザインの展覧会に、また多くの人が集まっている。
(AIに関して、韓国も中国も日本よりかなり先を走っているイメージ、、)

日本の16歳、何を思う?

で、今回。
主催者がボクのためのライブペインティングのブースも用意してくれたので、ならば自分の勝手な絵を描くんじゃなくて、会場に来られた1人ひとりを描いてみることにしました。

ひとりに対しスケッチして着彩まで5分ほどで行うのを、2日で約4時間半、54名描いたのですが、
疲れた〜〜…
が、それ以上に楽しかったなあー


この画像は描き終えた絵をスマホで撮影した荒い写真を、Photoshopでブラッシュアップしたものだけど、なかなかの雑な絵ばかり。。
なんだけど、現場で向き合い描いたからこそのリアリズムがあって、やっぱ愛しい。

にしても、モデルになってくださった方に申し訳ないぜと、この絵をさらにスケッチする感じで1人ひとり描き直しをしています。


なんでこんな作業をしているのか?描きながら気がつくのは、香港で向き合う人の「キャラ設定されてなさ」。
いわゆる「〇〇系」に自身を押し込んでいない。だからか「キメ顔」が無い。その人なりの「キメ顔」があったとしても、それは「憧れの何者か」になるためでなく、「その人が背負っている何か」が滲んで見える表情だなと(これは台湾でも感じたことだね)。なので「描かなくちゃ」って強く思うんだろう。

香港では二人組、特に女性の二人組をたくさん描きました。
そんな二人組が纏う幸せそうな空気が愛しくてね、この2人の風景は描かなくちゃ!と、ついつい必死になってしまう。


日本でもこんな二人組に出会うけど、纏っているものがちょっと違う。
その違いが面白いのだけど、香港ではより自由なるものを感じるのはなんでだろう?

そんな話も息子と出来てよかった。

スケッチの最後の方でお母さんと娘さんの二人連れを描いたんだけど、2人がギュッと手を握り合ってる姿に、なんだろ、非常にドキドキした自分です。

という感じで、強烈な筋肉痛に襲われたライブペインティングも終了。

ああ、良い出会いばかりだった。

この経験からさらに自分は、自分が描くべきものと人が必要とするものをしっかり噛み合わせて、なんなら人ひとりを救えるくらいの「kawaii」を創ってみたいぜ。

香港のみなさん、また元気で会えましょう!

 

ぐんま愛「LOVE まえばし」

2025 年 11 月 26 日 水曜日


2025年11月26日発行の上毛新聞に掲載の「ぐんま愛」
群馬県内の自治体がシティープロモーションを行うページで、前橋市の今を伝えるべく、取材、編集、イラストレーション、デザインを担当しました。

前橋市ビジョン「めぶく。前橋市」策定から10年目というタイミングで(「めぶく。」の発案は前橋市出身の糸井重里さん)、今回は市の未来創造部・広報ブランド戦略課のスタッフが前橋の今を現す4つのテーマ、「まちなか」「移住」「インクルーシブ」「農業」それぞれのテーマに適任と思われる方をピックアップ。ひとテーマ2組の方が対談を行う形でのインタビューとして、ボクにオファーがありました。

この時点でこのページで何をやるべきなのか答えは出ていたはずですが、ボクも加わった後も丁寧なミーティングを重ねてくれたことで、「今のまえばし」を伝えるには、前橋に暮らす人の生きた言葉にスポットを当てたらいいだろうと直感しました。

そうして行った4度のインタビューは、自然とトークセッションのようなスタイルとなり、「さびれた」と言われた10年前の前橋と、「面白そうだね」と言われ始めている今の前橋とを繋ぎ、10年後の前橋を想像させてくれる「言葉」に出会うことが出来ました。

というわけで、暑すぎた夏の終わりの4つのセッションを、製作ノート的に振り返ってみますね。

その前に自分について。


群馬県旧勢多郡粕川村に生まれ育ったボクは、子どもの頃に前橋の街に行くのがとても好きな子どもでした。でまあ色々あって、高校は桐生の方へ。そして大学進学のため群馬を出ます。
その後大学は中退し、長澤 節主催のセツモードセミナーで絵と生き方を学び始めた自分にとって、前橋は変わらず「綺麗な街だなあ〜」と恋心を抱き続けた存在でした。
しかし、バブル期の前橋の変化に疑問を持ち(これは前橋に限らず、日本のスベテの場所に対してだけど)1990年代後半以降、前橋の「まちなか」が寂れてゆく姿に喪失感を抱くようになります。
ふと気がつけば、故郷の粕川も前橋市に組み込まれ、見慣れた前橋市の独楽のような形も、赤城山大沼からこぼれ落ちるデッカいナミダのような形に変わっていて…

そんな喪失感は、その後ボクが日本各地の街を歩いたり、なんならその土地の方と協働でイベントを創ったり、理想の街のあり方を求め障害者施設とのコラボをしてみたり、震災後は東北を歩いたり、何よりローカルに暮らす多くの愛しき人々と出会うモチベーションになったのであろうと、今になって気がついています。(ちなみに、まだ行けていない都道府県は高知県だけ…)

長年見失っていたような前橋ですが、2018年春に父が亡くなる前後で足繁く通ったことで、前橋の再発見が始まります。
近年のまちなかでの動きは魅力的なものであり、そんな流れがあったからこそ、2023年にはまちなかで閉店した陶器屋さんで個展開催。街作りに関わる多くの人と出会います。今年5~6月には”前橋サバービア”敷島のフリッツアートセンターで展覧会を開催するため、前橋を歩き倒し、99枚のスケッチ作品を描き『ボクの知らない前橋』を体に刻み込むようなことをしました。

そんな経験を通し、今回の取材は「ボクは今の前橋を知らない」という前提で行っています。。

session 1_9月9日「インクルーシブ」
SHOP CAFÉ Qu 千木良真弓さん × 障害福祉サービス事業所「麦わら屋」 小野介也さん
道の駅まえばし赤城 SHOP CAFÉ Qu にて。

千木良さん、2024年の能登半島地震発災後、ボクが製作した復興支援用のポストカード利用を希望された方だったんだ。
というわけで、「心の2度めまして」のご挨拶をした千木良さん、ボクは勝手に男性と思っていたんよ。。
やっぱ人には会わねばならないね〜。

で、麦わら屋を運営される小野さんも、千木良さんとは前橋の街のあちこちですれ違っているはずなんだが、こうしてお話をするのは初めて?

障害者福祉の現場では、お互いどんな言葉を使うのか気にするところから会話が始まったりするんだけど、その部分を自分が先回りすることなく、なんなら訂正してもらうくらいの方がリアルに人が感じられるだろうと。ボケボケと質問を繰り返す自分に、お二人がとても真摯に答えてくれたことで、徐々に会話に熱が帯びて行きました。

そんなセッションの中で溢れた言葉、小野さんが理想と思う施設を運営する上で「前橋の”小ささ”に救われた」ということと、福祉ショップ立ち上げの店長に大抜擢された千木良さんの「当時は街を歩く人が”少なくて”、しかし、だからこそ多くの方とじっくり話すことができ、前橋の面白さに気がつけた」という言葉。

「小さい」「少ない」というネガティブに響く言葉を『若い人の軽やかなマインドでポジティブなものに変えられた10年』というものに、今の前橋の面白さが濃縮されているように思いました。

お二人とのお話は興味深いものばかりで1時間以上続きましたが、新聞紙上では600~700文字ほどに纏めなければなりません。紙面で伝えきらなかった部分で特に面白かったのは、お二人それぞれが福祉の世界に入ってゆく発火点の部分。
大学の専攻はそれぞれ福祉に関係無いものだったけど、それぞれ期せずして起きた障害のある方と触れ合いを、ポジティブに、もうちょっと言えば「当たり前のこと」と思えたことで、その人なりの人生が生まれたこと。
その発火点を語る姿に気負いは感じられず、実に軽やか。もうちょっと言っちゃえばオシャレ。時代が違えばロックスターになっていた?そんなことをボクに思わせてくれるボクより若い二人の存在が嬉しくってね。

『こんなマインドを持つ人が育つ土壌が前橋には ある』そう自信を持って言える日が来ることを想像しつつ、この企画で表現するべきことは『人こそ前橋の希望だ!』ということなんだろうと。取材の軸が見つけられたありがたい時間となりました。

そして、
この取材がきっかけとなり、来年2月14日にQu でインクルーシブなアートワークショップを開催することになりましたよ〜!

session 2_9月11日 17:00~「まちなか」
レストラン・モモヤ 森田和子さん × 高校一年のHさん
パーラーレストラン・モモヤにて。


「あ、写真は出さないでください」
「あと名前も」
前橋市内の高校一年生、16歳女子から対談を前に伝えられたお願いに一瞬フリーズ。
しかし秒で「わかったよ〜」「うちの息子も同い年、高一だからね、そういうのわかる。」「うん、なんとかなる、なんとか。」と切り返す。

10年前、小学一年生のHさんは、お父さんの仕事の関係で東京の世田谷から前橋に移住。
この日の対談相手、レストラン・モモヤの森田和子さん(現在78歳)と過去の(2017年)上毛新聞のこの企画ページに登場。
当時小学2年生だったHさんのことを「元気でよく喋る子だったよね〜」と嬉しそうに語り、対談スタート。

自分は心の中で「紙面のビジュアルどうしよう??」と考えつつも、Hさんの10年の変化こそ、この企画に確かな言葉を与えてくれるんだと確信し、相変わらずボケボケと質問をしてゆきました。

そうすると、これは本紙でも書いていますが、学校帰りで疲れた16歳を労るように、和子さんが優しく語り続けた「わたしの前橋」クロニクルが沁みるんだ…
ボクの生まれ育った世界的な養蚕地帯の郡部から、仕事を頑張った人たちが上毛電鉄に乗って前橋の街へ。そこで1人ひとりの幸せを謳歌していた『人の湧き立つ1970年代の前橋まちなか』。嗚呼、これこそが自分の愛した前橋。
なんだが、今は未来方向を向かねばだよね。

そんなボクの危惧を吹き飛ばすHさんの言葉。
(この10年)「わたしは変わっていないけど、この辺はにぎやかになった」からの、
Hさんにとってこの10年の前橋は「東京じゃこの経験は出来なかった」と。
これは親御さん、和子さん始め地域の方々、学校や友人との良好な関係だったり、前橋が人に与えてくれる余白があってこその「経験」なんだろうと。

それをさらに裏付けてくれたのが和子さんの「前橋は温かく 優しい街です。」

自分は前橋の表層的な部分を見て「さびれた」とか「盛り上がっている」と語ってしまってはいないか?
前橋の街で人が生きるために空気を送り血をめぐらせているものがなんであるのか、この企画でボクが答えを出すわけにはいかず。しかし、この紙面に出会った人が考えてくれることが、前橋の未来を創るんだと確信した対談。

この紙面のデザインラフを見せた段階で、Hさんはお名前だけ解禁OKとなりました。
その辺は本紙で確かめてよ〜〜

session 3_9月16日 09:30~「農業」
いちご直売オヘロパパ 佐藤日向さん × バラ農家 大谷伸二さん*前橋バラ組合
いちご直売オヘロパパのビニールハウスにて。

28歳の若さで立派ないちご栽培農園を営む佐藤さんと、前橋を象徴する花「薔薇」の栽培で高い評価を得ている大谷さんの対談。
ですが、ほんとごめんなさい。
ボクは佐藤さんのイチゴを食べたことも、大谷さんの薔薇に触れたことも無い、そんな失礼な状態でお話をうかがわねばなりません。(新聞記事がリリースされる対談から2ヶ月ちょっと後も、イチゴが実る季節にあらず…)
これまでやってきた仕事では、食べた実感を持たぬ表現は避けてきた自分です。過去に渡辺麻里奈さんと雑誌Hanakoで食の連載をしていた4年間では、麻里奈さんかお店紹介の原稿が届いたら、締め切りまでの5日の中で実際に食べに行って、絵を描いていたんよね。(ギャラはすべて胃袋の中に消えました)

しょうがない、ほーんと「何も知らぬよそ者」としての自分で臨むしかなかった対談。

お二人とも職人気質の農家さんで、多くを語るより、本質的なことをズバ、ズバッと口にされる感じ。そんな興味深いワードに出会うたび、会話をスタートラインに戻しその意味を探る「もっさり」したボクの仕切りに、我慢強く付き合ってくださったのは、やはり日々植物と向き合うことを生業とされているからなんだろう。

対談の冒頭「なぜこの仕事を選んだのか?」に対し、佐藤さんは「東京で学ぶ選択肢もあったが、東京で働く人たちの姿を見て、自分がやるべき仕事では無い」と判断したとのこと。実際はもうちょっと辛辣な言葉で、東京もんの自分はうなだれつつも、これだけで前橋で農業を営む優位性が感じられるわけで、心の中で「よっし」とガッツポーズ。
そうした強い言葉に対し、大谷さんが「バラ生産者の仲間がボソッとくれるアドバイスに助けられる」と、やはりボソッと語ってくれたことに、そうだ、群馬の生産者は「ボソッと」良い話をされる方が多いイメージだったなあ〜と。子供の頃を思い出した自分です。

そんなアドバイスをくれる仲間がいちご生産の世界にはいるのか?佐藤さんに尋ねると、イチゴの仕事の繁忙期が重なるため、仲間同士で研鑽を高める場を作ることは難しく、そもそも同じ作り方をしても同じものは作れず。「自分はこの土地の気温差や風の吹き方などが武器になっている」と佐藤さん。
佐藤さん!この言葉頂きます。と前のめりになる自分。

そこに佐藤さんのパートナー、じゅんさんが現れて、この対談をニコニコして聞いてくれたので、お二人のなれそめを伺ってみると、終始「イチゴ色」に染まった甘酸っぱい話でね…
栃木から嫁いできたじゅんさんが、地域のみなさんに助けられていること。
さらに「(日向さんは)近所のおばあちゃんたちに守られているんです」って。

ああ、早くここのイチゴを食べたい!大谷さんが育てたバラを愛でたい!!
ボクのこんな気持ちが伝わる記事にしなくちゃって、1時間半もお時間を頂いたちゃった楽しい話を、500~700文字にまとめなければならないプレッシャーを感じた、美味しい対談でありました。

session 4_9月16日 13:30~「移住」
ラトリエブロカント 石井トニーさん・レイコさん × 株式会社望心(もこ) 望月 誠さん・藍さん。

L’atelier Brocanteのアトリエにて。

はじめまして、望月 誠さん、で、パートナーは「藍さん」ですね…
「えっ、愛と誠 じゃないですか!」などという軽口から始めた対談。

いや、「はじめまして」の場所、トニーさんとレイコさんが運営するフランスのアンティークを扱うアトリエ、ラトリエブロカントの美意識に溢れた空間に気後れしてるのは望月さんご夫婦だけでなく、ボクもだったんだよ〜

さらに「はじめまして」の2組のご夫婦の対談。お互いオープンに語ってもらうには?ということを考え続けた時間。

「移住」を決意する際、なんらかのネガティブな事象を乗り越えたこともあるでしょう。
4名の「人となり」を掴むために、細心の注意を働かせながら話を進めようとする自分ですが、そうするために過度な自分語りを繰り返してしまってるなと、ちょっと焦りながら会話を進めてました。
ただ、自分を語ることで、インタビューは5名のセッションに変わったなあと。

この企画の目論見は「移住から今に至る生活」を聞き出すということだと思いますが、それ以上のこと、「これから前橋がどういう姿であってもらいたいか」「わたしは前橋でどう生きたいのか」そんな1人ひとりのビジョンを共有するような時間になったのではと思います。

フランス生まれのトニーさんと前橋出身のレイコさんがイギリスで出会い、栃木の益子を拠点としたフランスアンティークを扱う仕事を行うも、東日本大震災を機にパリへ。その後家族のことを一番に考えた移住先が前橋であったこと。

埼玉の医療機関で長野出身の誠さんは藍さんと出会い、意気投合し、「お互いの生きやすさ」を尊重し移住相談会を経て前橋へ移住。お子さんを授かる。さらに家族のことを考えた誠さんは、在宅で仕事の可能なネット通販事業を始める。

そんな「移住クロニクル」な対談を通しひとつ気がついたのは、ネットでものを買うことが当たり前になったところで、群馬県の前橋市で仕事をして暮らすことの優位性が高まったのではということ。東京まで1時間半。赤城山はじめ群馬の豊かな自然へのアクセスが便利な前橋。海は無いけど、大きな自然災害のリスクは低い。家賃も東京から比べたら…(心で泣く自分です)

藍さんの「前橋の自然の中で無邪気な姿を見せる、昭和の夏休みのような風景に子育ての可能性を感じる」って言葉に、誠さんが「うん、うん」とうなずく風景が、前橋にとって可能性だなあ〜

レイコさんは「私たちが移住してしばらくすると、男性が前橋に戻ってくるようになった」と。
このまま使うと誤解を生むのではと、本紙ではニュアンスを変えています。
レイコさんが語ったことの本質は、「めぶく。」という前橋市ビジョンが策定された10年前辺りから、JINSの田中 仁さんを中心とした民間での街作りが活発になった前橋。それを面白く感じた人たちが、前橋の可能性に惹かれてUターンすることが増えた。それにより街のクリエイティブのクオリティが高まり、トニーさんとレイコさんが前橋を拠点にする意味も高めている。ということでしょう。(実際にボクも前橋に惹かれてこの対談を行なっている)

ただこれは始まったばかりのことだよね。

トニーさんに前橋ってどんな場所ですか?と尋ねると「まだまだ磨くべき場所」だって。
いいね〜!希望が無ければ語れない言葉。

日本で暮らす中、前橋が選択肢となること。こんな記事を通してでも多くの人に伝わるといいな。


この取材は、9月の3連休の前後で行いました。

それは同じく広報ブランド戦略課のスタッフが中心となり結成された「まえばし名刺プロジェクト」の取材を挟んだスケジュールで行いました。

前橋で暮らす人の「わたしのまえばし」を探り、取材し、260枚のスケッチを用意し、市役所職員による投票で100枚を選び、100枚の名刺の裏に100種類の「まえばしスケッチ」を施すというプロジェクト。

この取材に至るまで、市の職員と何度もセッションを重ね、「前橋とはなんであるのか?」を探求してきました。

この2のプロジェクトが交差したことで気がつくのは、前橋が有する「やさしい余白」に、前橋で暮らす人たちの幸せが息づいているんだろうなということ。

こうしてスケッチによるイラストレーション制作、編集、デザインを進めて行く上で、絶えず「やさしい余白」というものを意識。実際仕上がったものはなかなかの文字量ではありますが、 でも開いて出会う新聞紙面からは前橋らしい「やさしい余白」を感じてもらえるはずです。きっと。

そんなものを一緒に作り上げてくれた前橋市と上毛新聞のスタッフ、
そしてボクに真摯な話を聞かせてくださったみなさんに感謝いたします。

今はこのプロジェクトが手から離れて、ちょっと寂しいじゃねえか…

以上、
3ヶ月ほど費やして書いたラブレターのようなものを振り返ってみました。。

2025
1126
アミイゴ
PEACE!!

まえばしセッション3

2025 年 9 月 21 日 日曜日


群馬県前橋市のシティープロモーションにまつわるプロジェクトのためのセッション。
前回のセッション2から間をおかず、9月13~15日の連休を使い前橋市全域を取材。

「連休を使い」ということは、引き続き市のコアスタッフもボクも手弁当で活動です。

アップした写真は取材最終日、スタッフとの別れ際のスナップ。

自分が関わるものでこんな笑顔の風景が生まれるんだ〜!と気づいた、
そんの取材ができたんだと思います。

この取材を通してキャッチ出来た群馬県前橋市の魅力は「やさしい余白」

19歳の自分が後ろ脚で砂かけるようにして出た群馬。

それでも当時の前橋は美しく活気に満ちた街でした。
それが経済の波に呑まれ、この街のすべての美しさが失われてしまったような、
そんな喪失感ばかりを感じてしまっていた前橋。

でもそこに暮らす人たちと丁寧に向き合うと、
笑顔のスナップと共に、自分が居ても良いと思えるやさしい余白が見えてきた。

ボクはこれからそれを絵にしてゆくんだけど、
先回りして1枚描いてみました。

取材を共にしてきた人たちとのコミュニケーションが見せてくれる風景。

引き続き大切に描いてゆきます。

取材3DAYsの次の日は別件で2つの取材。

その後、あらためて前橋市のスタッフと振り返り。

そして
セッション3

多様性を抱える前橋の風景、自然や街や人から感じる色というものがありますが、
もっと踏み込んだパーソナルな色に出会いたく、

「忘れられない前橋のたべもの」というテーマでワークショップ。

9名の体に刻まれた色の記憶をお楽しみください。

亡くなった祖母が作ったきんぴらごぼうが忘れられない味です。辛めの味付けと、ごぼうがやわらかくなるまで煮てあったのを覚えています。再現しようと自分でも作ってみましたが、なかなかうまくいきません。
(注_おばあちゃんのキンピラが手の届かないところに行ってしまっているのを表現したそうです)

子供の頃地域のかるた大会や祭りに行くと、必ず登利平のお弁当が出てきて、あの味を食べるたびに懐かしい思い出を感じることができる。魂にきざみ込まれたお弁当です。

「焼肉」=「カルビ」だった若い頃、先輩に連れられて入ったホルモン焼屋で食べたホルモンが、衝撃的だった。

義母の作ったお赤飯が忘れられません。義母はとても料理が上手で、手ぎわ良く、たくさんの種類のご飯を作ってくれました。特に赤飯は実の母もべたぼめするほど!レシピを聞くと「てきとうだから」と言っていました。ですので作り方は不明です。亡くなった今はどう作ったのかもわかりませんが、また食べたいなあと、ふと義母を懐かしく思い出す時があります。義母の笑顔と、ほっこりふんわりもっちり赤飯。美味しい香り、楽しい食卓。

子どもの頃ばあちゃんが、おやつににぎってくれた塩むすび。
米を炊く水の味の記憶。

なかやで食べた「かつむすび・かつ丼」。食べる前はどんな味だか想像できなかったが、食べるとめちゃくちゃおいしかった。

オリオン通りの裏通りにあった小さなやきそば屋。おばあちゃんの焼くこうばしいソースににおい。季節に関係なく出される温かいおばん茶。柱時計の音。テレビもラジオもなく、ただおばあちゃんのやきそばを焼くヘラと鉄板の音だけ、空間も味も最高のごちそうだった。

シノザキの冷やしラーメン。混むから仕事を早く切り上げていく。寡黙なご主人と愛想の良い奥さん。店主の気分で「暑い」と思うと始まる。「涼しくなった」と思うと終わり。6年間で2年間は行った前日に終わっていた。異動しても食べたくなり、行ってみると看板がおろされていた。ネットで検索すると、バイク好きの店主が北海道のツーリング中に交通事故で亡くなっていた。もう2度と味わえない生姜入りの冷やしラーメン。

幼い頃、おばあちゃんが手打ちで打ったうどんが忘れられない味です。生地を踏むのを手伝ったり、機械に入れて麺にしたりする工程も良い思い出です。汁の味はけんちん汁です。

なんか鼻の奥の方がツンとする物語。
そして美味しそうな色した余白がキレイな絵だね〜。

そんなこんなの経験が見せてくれた風景をもうひとつ先回りシェア。

取材を終えた次の日の朝、ボクの前を駆け抜けた学生は自転車を思いっきり立ち漕ぎしていました。

上り坂でもなく向かい風もない街を、自転車立ち漕ぎ。

これは前橋でよく見かける風景です。(他の街ではあまり見かけないってことですね。)

思うに、
前橋の人たちの心にはいつも空っ風が吹いていて、それに向かって「エイ」と立ち漕ぐのだろうかね〜。

++

そんなこんなの言葉や絵のやり取りをしていたら、
取材を共にしたくれた前橋市役所スタッフ(名刺プロジェクトチーム)から
『俺様にも語らせてくれー!まえばし』が届けられたので、
自分が撮影した写真を返歌として添え、ここに掲載してみます。

しゃかりきM.K.さん
市内の取材を通じ、改めて前橋の歴史や景色、魅力を再発見することができました。
職員のみなさんの「とっておきの前橋」エピソードにはどれもその人オンリーの物語があり、あったかい気持ちになりました。アミイゴさんは単に絵を描くのではなく、人やモノの背景を大切に描いているのがわかりました。
より多くの人に伝わるといいなと思っています。

T.O.さん
前橋ってやっぱりおもしろい!というのが率直な感想です。それぞれの思いを感じながらの散策も非常に刺激的なものでした。この土地を離れて過ごしたこともあり、赤城山の雄大さに慰められたことを思い出して、愛おしい気持ちが更に強くなりました。みなさんも*ブラ・ミンゴしませんか?

*ブラ・ミンゴ_高低差好きのアミイゴの取材中の発言が”ブラタモリ的”であったことによる、空想TVプログラム。
Y.F.さん
今回の取材では、久しぶりに赤城山を訪れました。
市役所から見える「いつもの赤城山」も素敵ですが、実際に足を運び、いつもとは違う場所や視点から眺める赤城山、そして前橋の風景には、また違った魅力があることを改めて実感しました。
M.I.さん
2日間、取材に同行させていただきありがとうございました!
アミイゴさんとメンバーの皆さんとご一緒することで新しい発見がたくさんあり、今後の展開がますます楽しみになりました。
FBに載せていただいたねぎ畑の向こうに写る我が家の写真も美し過ぎて息を飲みました。
普段から見慣れた風景ですが、「これぞ故郷!」といった感じでとても新鮮でした。
今回の素敵な御縁に感謝しています。
M.H.さん
前橋の魅力とは何だろうと改めて考えさせられました。
普段の生活すぎて気にも止めていなかった前橋の風景が、
アミイゴさんの画角から見るとこんなにも素敵な場所だったのかと思う体験をさせていただきました。
I.I.さん
今回の取材で、生まれてから結婚するまでずっと前橋で暮らしていても、知らなかった前橋があること、新しい前橋ができていることが感じられてとても嬉しかったです。
特にマチナカは私のイメージと変わっていました。取材途中で出会ったカフェや商店の方々からは、この場所が「大好き」という気持ちが伝わってきて、明るい気持ちになりました。どんなイラストが出来上がるのか本当に楽しみです!

M.K.さん
今回の前橋探しで気づいたのは、探しきれないということ。車から降りて歩いてみるとどんどん新しい顔を見せてくれる。
微動だにしない静けさ、くたびれたような素朴な無表情、飛び跳ねるような躍動。
掴みきれない気まぐれさが、言葉わかんないけどなんだか深い。前橋の楽しみ方を、とうとう知ってしまいました。
M.H.さん
プロジェクトに参加したことで、こどものころからの前橋での思い出が走馬灯のように溢れてきて、特別な感情を味わうことができました。アミイゴさんと食べた「珍さん館」での味わいも一生忘れません!住んでいる高崎も好きだけど、子どものころから訪れている前橋も好きよ。
A.H.さん
この度ふとしたキッカケでプロジェクトに参加してみましたが、まず驚いたのはアミイゴさんのきさくなお人柄でした♪
初回から妙な親近感を覚え、みんなが一気にリラックスして楽しい雰囲気になったのを覚えています。
みんなの思い出の風景を巡るツアーでは、アミイゴさんの繊細な感性にも触れることが出来ました。
この体験から創作される一人ひとりに響く作品になることでしょう。今から完成が待ち遠しいです。

T.Y.さん
アミイゴさんと訪れた各所は懐かしくもありつつ、今の姿を見せてくれました。
よく通る道をほんの少し入るだけで、こんな姿が見れたんだと感心。
アミイゴさんの視点で語られる言葉・みんなから発する言葉と過ごしたその場は楽しかったです。
三日間参加したかったと思ったほど。

今まで見られなかった、見てこなかった景色を見ることができました。

絶対的に誇れるのが自然の多さ、空気の良さ。
高校を卒業して2度と戻らないと誓って上京した時もそれは誇れる好きなところでした。

結局は三年数ヶ月離れただけで、人生の半分以上をどっぷりつかっている前橋。

距離感が絶妙だなと。
人と人、自然と人、繁華街と住環境とか。
東京に行くと疲れてしまう。
適度な距離感、余白があるのだ。
余白はのりしろで伸びしろでもあるかと。
お互いののりしろを繋ぎ合わせて
広がっていける。

そんな余白があるのが前橋かと。
ふっと緩められる余裕があるのがここの良さかと。

それに気付かせてくださったアミイゴさんに感謝です。
私の名刺はあと7枚。
次はアミイゴさんの名刺を使う気満々です!完成を楽しみにしております!!

イケおじT.Y.さん

9月半ばの三連休。
前橋のすみずみを歩き、語り、見つめ続けた三日間は、あまりに濃く、あまりに深く、ひとつの小さな旅のようでした。
いや、旅というより、まるで日本中を巡ったかのような広がりを感じたのです。

生まれ育ち、暮らし続けてきたこの町が、角度を変えればこれほどまでに違う表情を魅せるとは。
その発見は、アミイゴさんと共に歩んでくれた仲間の声や笑顔の積み重ねによるもの。
そのひとつひとつに心から感謝しています。
前橋の「らしさ」に触れられたのは、まさに皆さんのおかげでした。

そして耳に残るのは、《まえばしプレイリスト by 小池ソウル》。
その旋律は、この三日間の記憶をやさしく呼び覚まし、未来の自分へと届けてくれるでしょう――。

なんだよ、みんな、、
俺を泣かせたって世界はちっともよくならんぜ…
この優しく温かな言葉たち、前橋のみなさんに届けてゆこう!

最後に、
この取材を通して「ふと聞きたくなった曲」
Apple Musicで「まえばしプレイリスト」としてシェアしています。

「夏なんです」はっぴいえんど

「生まれた街で」荒井由美

「花」藤井 風

「大空で抱きしめて」宇多田ヒカル

「So In Love」カーティス・メイフィールド

「ジェシカ」オールマン・ブラザース・バンド

「Two of Us」ビートルズ

「レット・イット・ブリード」ザ・ローリングストーンズ

「桜の時」aiko

「坂道」折坂悠太

「空も飛べるはず」スピッツ

「硝子の林檎」松田聖子

「愛し愛されて生きるのさ」小沢健二

「甘い運命」UA

「For What It’s Worth」バッファロー・スプリングフィールド

「My Little Town」ポール・サイモン(with アート・ガーファンクル)

「Snow」レッド・ホット・チリペッパーズ

「Sun It Rise」Fleet Foxes

「荒野」baobab

「River」ジョニ・ミッチェル

「365日の紙飛行機」AKB48

「The Final View」Nujabes

「夏の影」Mrs. Green Apple

「Sunday Morning」マルーン5

「オワリのはじまり」かりゆし58

「Summer」久石 譲

2025、暑い夏だったぜ…
そしてボクのハートは熱々のままだ。

などと遠くを見つめてる場合では無く、
ともかく作画、作画、作画っ!
引き続き尽力してまいります。

2025
アミイゴ
Peace!!!

 

「花さくところ」小池アミイゴ花の絵展_宮崎

2025 年 9 月 10 日 水曜日

花さくところ
小池アミイゴ花の絵展

2025年10月26日(日)〜11月9日(日)
S.A.Lgallery
11:00-17:00 木曜定休日
作家在廊10月26-27日

イラストレターの小池アミイゴが描き溜めてきた花の絵を、
約束の場所、宮崎県都城のS.A.Lギャラリーに咲かせます。
花の絵の販売と共に、代表作となる絵本の販売や原画の展示も予定。
深まる秋に心安らぐ空間を創り、お待ちしております。

誰でも絵が描けるワークショップ
こころの花を描きましょう
11月1日(土)18:00~
参加費_1,000円(画材等すべて用意します)

表現の最初の一歩が幸せなものであることを願い、
小池アミイゴが日本各地で開催している絵の時間。
初めましての方の多い都城の展覧会会場で、
心通うクリエイティブな絵の具遊びが出来たらです。
土曜日の夜なので、乾杯も出来たらうれしいです!

S.A.Lgallery
〒885-0093
宮崎県都城市志比田町3778-2
0986-22-1435
https://www.instagram.com/s.a.l_gallery/

173ヶ月め_花まんごー

2025 年 8 月 12 日 火曜日


今日は2011年3月11日から5,267日
752週3日
14年5ヶ月後
173回めの11日です。

先日沖縄の友人よりマンゴーが届けられ、
そのお礼をFacebookのメッセンジャーを使って伝えようとし、
「まんごー」とタイプしたところで何かを押してしまい、
「まんごー」という名前のFacebookグループが出来てしまったようで、
多くの方から「招待ありがとうございます」とメッセージを頂き、
そしてきっと、それ以上の方にご迷惑をかけてしまったはずです。

まずはお騒がせしてしまったこと、ここにお詫び申し上げます。

そうした私の過ちに対し、
「招待ありがとうございます」と伝えて下さった方の多くが
「何が始まるんでしょうか?」「いっそ何かやってください」などなどのコメントを下さりました。

タイミングが7月20日投票日の参議院議員選挙の直後だったこともあって、
ボクが「まんごー」という名を使って何か考えているんだと期待されたのかもしれません。

そこで、
『みなさんが見たその辺で咲いている花の写真を、なぜその花を見たのかの簡単な説明と一緒にアップしてください』
『それに対してその花の絵を描いて返信します』
という企画を立ててみました。

ここに掲載されている60点の花の絵はこの企画で描いたものです。
(その後ポストされた写真1点はまだ描けていない、、)

ここで1人ひとりの花物語に触れることは避けます。

ただ、日本で「戦争」が語られる季節に、
今年はさらに「80年」というワードが添えられるタイミングで、
見渡せば1945年8月15日以前に生まれた方、戦争体験を語れる方がわずかになっている今、
ボクは花物語を伝えて下さった1人ひとり、その尊さを強く感じ、
こうした1人ひとりの物語が不当に失われてしまわぬためにはどうするべきか?
日々繰り返して考えています。

2011年3月11日から14年半。
自分が生まれたのは1945年8月15日からわずか17年3ヶ月後。
2025年8月から17年3ヶ月前のこと、
昨日のことのように思い出すことの出来るボクです。
(さらに…)