‘絵本’ カテゴリーのアーカイブ

「ぺんくんのダンスすいぞくかん」販売会

2024 年 6 月 24 日 月曜日

6月25日(火) 10~18時「ぺんくんのダンスすいぞくかん」販売会
渋谷区富ヶ谷の天然酵母パンのルヴァンのカフェ”ルシャレ”で開催します。

東京都渋谷区富ケ谷2-43-13
03-3468-9669

福音館書店こどものとも7月号「ぺんくんのダンスすいぞくかん」発売を記念し、
いつもお世話になっております街の皆さんへの絵本販売会を、
渋谷区富ヶ谷2丁目の天然酵母のパン屋 ルヴァンのカフェ”ルシャレ”で開催します。

同時にぺんくんの原画(?)も展示。
ルシャレ特典としまして、ペンくんポストカード3枚セットや、
子どもたちとのスケッチで作った「よよぎポスター 」をプレゼント。

いつもはお休み日での開催ですが、お茶や食事のついでにお運びくださいませ。
もしくは、満席の場合は立ち話だけになってしまうかもですが、
富ヶ谷愛に溢れた時間にしますので、ぜひお運びくださいね〜。

「ぺんくん」1冊460円です!

ぺんくんのダンスすいぞくかん

2024 年 5 月 31 日 金曜日

「ぺんくんのダンスすいぞくかん」
ぺんくんが水族館の仲間にダンスを教えて、ダンスパーティーを開催する物語。

福音館書店の「こどものとも」年少版2024年7月号として、6月3日にリリースの新作絵本です。

新作と言っても9年弱かかってのリリース。
家族史と並走し作った絵本であります。

編集者から「アミイゴさんの段ボールクラフトで絵本を作りたい!」とお話をもらったのが、2015年10月。

2010年から11年にかけての1年間、福岡の水族館”マリンワールド”のビジュアルを担当したのですが、それを編集者が気にってくれたんです。

マリンワールドの仕事は息子の0歳から1歳の時で、仕事のついでにダンボールでおもちゃ作ってあげたりもしていました。

そんな人生の凪のような1年も、3011年3月11日の東日本大震災で一変。ボクは活動のベクトルを東北に向けてゆくのだけど、その時期、息子0歳から3歳までの間は、福音館書店から自身初めてのリリースとなる作画担当の絵本「ちいさいトラック」の制作期間と重なっていて、東北の風景を描きながらも、絵本制作はゼロから息子の成長と共に学んでいたような時期でもありました。


トラックくんの顔、赤ん坊の頃の息子の顔に似てるし、生活と創作がリンクした感じがありがたい仕事でした。

東北での作画と「ちいさいトラック」は、今の自分の礎となった絵本「とうだい」の仕事を呼び寄せてくれました。

2014年から16年にかけて制作した「とうだい」の絵。それは震災から5年の現在地を確認するような作業でもありました。またその期間は息子の保育園入園から卒園の3年間と重なり、自分も色々学んだなあ〜と。困難を乗り越え輝く「とうだい」の、はにかみながらも誇らしそうな表情は、保育園から帰ってきた卒園間近の息子の顔を参照しました。

で、今振り返れば自分のマインドが混沌としていた2015年10月に「ダンボールクラフトで絵本を作りましょう」なんて言われていたんだなあ〜と。なんだか人ごとのように感じるのは、「とうだい」の制作にエネルギーの多くを注いでいたからなのか、どうか。

ただ「息子に作ってやってるみたいに、ダンボールでペンギンを作って絵本にしたら、きっと子どもたちの良い友だちになってくれるはず」そんな確信だけはあったんよね。

で、当時5歳の息子に「とーちゃん、ダンボールのペンギンの絵本を作るんだけど、主人公の名前はなにがいいかな?」と尋ねたら「ぺんくんがいい」と。
「よっしゃ!」ポジティブなマインドで物語作りを始めた、
のだが、

当初、ぺんくんが迷子になった小さな魚を探すため、水族館の仲間に尋ねて回るという話だったのだが、まあ色んな意見を返してもらって、う〜ん、そうか、そうか?そうかなあ??なんて迷路にハマり、自分こそ迷子になった、、

その頃は子育ての実感を元にした絵本「かぜ、ひいた」をリリース。子どものためのワークショップも各地で開催したり、息子の小学校のPTAの仕事をしたり、地域活動に参加したりで、あらためて「子どもって面白いな〜」と再発見の日々。
「かぜ、ひいた」は保育士さんに喜んでもらえた絵本だけど、自分の子どもとの接し方も更新していた時期で、ひとつの子ども再発見で、ぺんくんの物語も更新しれ考えなくちゃならない。そんなことだったんだろうね。

あらためて「自分ならではの絵本」てなんだろう?
ぺんくんがどんな振る舞いをしたら、より子どもたちと友だちになれるか。
ぺんくんが物語の真ん中にしっかり存在するストーリーが湧き出した、
そんな折、父が病に倒れました。

2017年夏から2018年春まで東京と群馬を往復し看病を続け、その間家族というものを考え続け(あまり立派な家族関係ではなかった)、羽田空港の大きな仕事 取り組むことは出来たけど、ぺんくんの物語は完全にフリーズしてしまった。

それはどういうことだったのか、今でも言語化出来ないでいるんだけど、介護の合間に自分が生まれ育った群馬の土地を歩けるだけ歩いた数ヶ月間でもありました。

父が亡くなったタイミングでふたつの絵本の制作が始まり、
ひとつは宮城県の沿岸部を舞台とした「水曜日郵便局」というアートプロジェクトを足場に、震災から復興を裏テーマに瞬発的な力で創作した「うーこのてがみ」といった絵本リリース。

この絵本の主人公「うーこ」にはモデルとなる人がいました。
震災から家族の復興を目指し奮闘していた筆マメな女性。

過去形で書いているのは、この絵本がリリースされる数ヶ月前に頑張りすぎて急逝してしまったからです。

「子どものため」というより「人のため」に創作した絵本でしたが、人の喪失に向き合えば向き合うほど、「子どもにとって必要な居場所としての絵本」というものを考えざるを得ず、ぺんくんの活躍するのはもうちょっと先でも仕方無いと考えたはずです。

そしてもう一冊は「はるのひ」

震災後の子どもたちの課題を考えると、父と子の関係性を描く必要を感じていたのだけど、まさに父が亡くなるタイミングでこの物語の創作が始まって、完成までの3年は、苦しかったなあ〜。

制作は息子が小学校を卒業するまでの4~6年生の間で、息子と色んな詩を読んだりしながら、父と子の間にあるべき言葉を探り続け、それは「はるのひ」という美しい詩に昇華出来たのだが、それを子どものための絵本に落とし込む作業、言葉の風景が導き出してくれる音楽的表現としての絵とかね。今振り返っても自分がどんな思考で創作したのかよくわからない。

ただ、人は喪失といものを避けられないわけで、ならば一瞬一瞬の発見の喜びを重ねてゆかねば。
息子たちにもそんな生き方してもらいたいぜ。そんな考えではあったはず。

というわけで、「はるのひ」の2021年春のリリースまでぺんくんの物語はさらに1ミリも動くことなく、心の奥深いところに沈めておいたのです。

ありがたいのは、編集者が諦めなかったこと。

お話をくれてから6年。
「ぺんくんを再始動させよう!」という話を頂き、お互いの近況を語りあっていたら、歯車がガチッと噛み合って、ぺんくんが動く姿が想像出来てね。
自分も色々経験をして、彼女もお母さんになって、「ここは悩む必要ない!」みたいなことがスムースに共有出来るようになったのかも。

何より「自分らしい」もしくは「自分ならでは」というものが明快になって、昨年夏にぺんくん初号機を制作。

秋に住まいを引っ越したことで制作環境も改善され、絵本の素材となるダンボールクラフト丸っと2ヶ月くらいで制作。


ダンボールのカットは「潔い」「気持ち良い」それだけを頼りに、自由で思いがけない造形が生まれる喜びと、それを組み合わせで出来た造形の可笑しさとがハッピーでね〜。

このマインドを持てたのは、この作業の直前で取り組んでいた「ポストが ぽつん」という、ある意味荒唐無稽な物語の作画を「長新太さんならどうしだろう?」なんて考えることで、結果ずっと笑顔で描き上げた経験が、とてもデカかったです。

そう、自分を振り切って描いた、自分が想像出来なかった絵に出会えること。
これを子どもたちと共有したいし、子どもたちが必要なものはこういうものではないか!?なんて考えに至れたところで、ペンくんをダンボールから切り出すことが出来た。

だからぺんくんの仲間たちも朗らかな姿で目の前に現れてくれた。

そして、撮影はいつも自分の仕事の絵を撮影してくれる東京フォトアーガスの坂上くんにお願い。

ここまで8年かかって撮影に漕ぎ着けた仕事だけど、スタジオでの坂上くんとボクの仕事の早さに編集者はビックリ。

一瞬で風景を構築して、一瞬でその意図を共有して、課題があれば一瞬で解決し、悩むことは一切行わず、一瞬でシャッターが切られてゆく。
そうそう、こういう仕事のあり方も子どもたちに知ってもらいたいんよ。


ともかく気持ち良いもの作ろうぜ!と、撮影は12月と2月に2日間だけ。
その間、編集者がクオリティの部分でアイデア出してくれて。
最後に何度か重ねた推敲と色校正は、もしかしたら自分が1番プロらしく振る舞えたのではないかと。

ああ、気持ちの良い仕事だった!

ぺんくんのことを語ろうとしたら、これまでの絵本のことをこんなにも書くとは思っていなかったけど、こんなたった11見開きの絵本でも、扱っている1番のテーマは「命」であり、願うのは「子どもたちの幸せな居場所」であること。

今後もいくつか絵本の仕事が続くのだけど、それがどんなテーマであっても、芯に置くべきものがなんであるべきなのか、ぺんくんと一緒にその絵本の制作を振り返り、ぺんくんとボクとの共通言語にしておかなくちゃと思いました。

「ぺんくんのダンスすいぞくかん」こどものとも年少版1冊460円!
ぜひ手に取って楽しんでもらいたいです。

が、こんな映像も作ったので、一緒に踊っちゃって〜

156ヶ月め

2024 年 3 月 10 日 日曜日


今日は2011年3月11日から4,749日
678週と3日
13年め
156回めの11日です。

先日、渋谷区うちの近所のパン屋のカフェに居合わせた仙台在住の方と話し込むことがありました。

震災直後から東北に行くようになったこと。
そんな中で、まだ小さかった息子に初めて寿司を食わせたのが仙台だったこと。
その際、お店の常連さんにとても良くしてもらったことなどなど。

共通の知人の名前も数名上がり、話は絵本「うーこのてがみ」について。

この絵本は、アートプロジェクト「鮫ヶ浦 水曜日郵便局」と連携し創作したこと。

プロジェクトの舞台は津波被害の大きかった宮城県東松島市の宮戸島であり、
絵本を制作する際に取材に行ったこと。

うーこのモデルは、宮戸島と松島湾の挟んだ対岸の塩釜で、
わかめの生産をされているご家族の長女であること。

彼女とは震災から1年10ヶ月後の塩釜港の復興市場で出会ったこと。
その際に白詰草を描いたポストカードを手渡したこと。

家に帰って間もなく、彼女から手紙が届いたんだけど、
そこには彼女の白詰草にまつわるパーソナルな思い出と、
震災直後ご主人の仕事場である松島湾の海から見上げた空に、
カモメが何事も無いよう飛んでいる姿に希望を感じた話が書かれていて、
自分はそこで「被災」と「復興」の意味を自分なりに言語化出来たこと。

自分はすぐに塩釜に行き、彼女に会って、
「ご主人さんの仕事場見てくるね!」と松島湾へ。
そこで見たカモメの姿を描いた絵がきっかけで、

「とうだい」という絵本の作画担当が決まり、
熊本でのアートプロジェクト「赤崎水曜日郵便局」の書籍の表紙を担当し、
そのプロジェクトの母体である「つなぎ美術館」での展覧会、
さらには「鮫ヶ浦水曜日郵便局」に紐ついた「うーこのてがみ」の制作に繋がったこと。

「うーこのてがみ」はうーこが友人との手紙のやりとりを重ねることで、
今自分が生きている場所の魅力に気がつくというファンタジー。
ボクは彼女から手渡され『人ひとりが生きるに必要な大切なこと』を
リアリズムを持ってこの物語にこめています。

さらに、同じ絵柄で塩釜の市場の壁画も作成したこと。

しかし、その壁画も「うーこのてがみ」も、彼女には見てもらえなかったこと。

震災直後から家族の力になろうと奮闘してきた彼女は、
ボクに家族が営む海産物のブランディングの仕事を投げてくれたり、
塩釜でのボクの展覧会も計画してくれていたんだけど、

頑張りすぎたんだろう、
2018年夏に急逝されてしまった。

こんなお話を初めて会った人に夢中になって語っているのは、
2024年3月11日の自分は、昨夏能登で出会った人たちと会う約束をしているからだろう。

2011年3月11日以降に出会ったことは、
自分に多くのことを与えてくれた。

それをどのようの形で次に手渡してゆくのか。

あらためて見つめ直す、
あれから13年の11日です。

群馬の太田で「はるのひ」原画展

2024 年 1 月 28 日 日曜日

絵本「はるのひ」のふるさと群馬で原画展と絵本の販売を行います。
初日2月4日は在廊しますので、みなさんぜひお運びくださいませ。
小池アミイゴ「はるのひ絵本原画展」   
2024年2月4日(日)-27日(火)
14:00-20:00
休_水・木・2月16日              
アトリエみちのそら
群馬県太田市新田木崎町596
東武伊勢崎線木崎駅より徒歩12分
tel : 080-3414-0013
昨年の前橋に続き、今年も群馬県で「はるのひ」の原画を見て頂けるチャンスを得ました。
今回お世話になる「みちのそら」さんは、優れた絵本の紹介を地道にされている場所です。
まだまだ寒い日が続きますが、立春から本格的な春の日まで、みなさんと駆けて行けたら幸いであります。

展覧会「ハルカラ」会津巡回

2023 年 9 月 2 日 土曜日


福島市の飯舘電力のギャラリーオフグリッドでの展覧会「ハルカラ」は、
昨日無事に会期を終えました。

暑い中お運び下さった皆様、ありがとうございました。
そして展覧会は会津へ!
オフグリッドの作品と食堂ヒトトで展示の絵本の原画を3箇所、
福島会津の良心と呼びたい場所にに分けて展示します。
「ハルカラ_」小池アミイゴ 展覧会
飯舘・喜多方、春から秋へと巡った絵による記録。
at“カフェ天空回廊”
・9/8(金)〜10/23(月)
・10:00〜15:00
*定休日_火・水・木
*臨時休業:9/16(土)
〒966-0861 福島県喜多方市字寺町4761
大和川酒蔵北方風土館 天空回廊2階 カフェ天空回廊
昨年9月の飯舘村~喜多方の取材旅から春、夏と描いてきた福島の風景や花の絵を展示します。

「ハルカラ」小池アミイゴ 花の絵展  at“紺と種”
・食堂 9/14(木)〜10/23(月)
・蔵gallery 9/14(木)〜17(日)
・11:00〜17:00
*定休日_火・水
〒965-0042 福島県会津若松市大町1丁目3−19
TEL 0242-93-5820
日常なにげなくめにする花に思いを寄せた絵を展示すます。
作品にちなんだ期間限定のスイーツや、ワークショップの開催も予定しています。

「ハルカラ」絵本の原画展
“食堂つきとおひさま”
・9/7(木)〜10/23(月)_(休_火・水)
・11:00〜18:00
*定休日_火・水
※10/9(月祝)は都合によりお休み
〒966-0871 福島県喜多方市字寺町南5006番地
TEL 0241-23-5188
Mail info@tukitoohisama.com
福島の風景にインスパイアされた絵本「はるのひ」の原画を中心に、花の絵なども添えて展示します。
期間限定で作品にちなんだごはんとおやつが登場。ワークショップも開際予定です。
アップした絵は喜多方の秋の景色。
大和川酒造の佐藤彌右衛門さんにご案内いただいた「豊かな会津」に圧倒され、車からぼ〜っ眺めた琴平山。
自分の絵のメンターである長沢節出身の会津は光が綺麗で、自分の筆がまったく追いつかず、、
2枚めは只見の花の絵。
自分の会津は2016年の奥会津取材から始まりました。
山深い町只見の光が強烈に美しくて、なんでも無い路肩の花も特別なものに見えました。3枚めは絵本「はるのひ」から。
自分の生まれ故郷の群馬の風景をベースに、大分や台湾での経験を生きた絵の世界ですが、
子どもワークショップを続けた奥会津エリアの柳津町や昭和村の、ローカルなスケール感や、
季節ごとの色彩や光からも大きな影響を得ています。

特に喜多方の大江ファームでワークショップをさせて頂いた時の経験は、
「はるのひ」のいくつかの重要な場面に反映されています。

ご縁をいただいてまだ7年ほどの福島の会津ですが、
ボクの人生をとても豊かな色で塗り直してくれた場所へ、
今回ちょっとだけお礼を伝えるチャンスを頂きました。

「ポストがぽつん」富ヶ谷で販売

2023 年 7 月 7 日 金曜日

作画を担当した新作絵本「ポストがぽつん」
作:北川チハル・絵:小池アミイゴ・アリス館・定価:1,650円

https://www.alicekan.com/books/7912/

まずは自分が暮らす街のみなさんに手に取ってもらいたいなと、
渋谷区富ヶ谷2丁目の天然酵母パンのルヴァンのカフェ、
ルシャレで販売会を行います。

2023年7月12日(水)と13日(木)の2日間、
15時から18時までの間でルシャレにお越しくださいませ。

絵本の原画も展示してありますんで、
ルシャレのお茶と共に絵本の制作秘話も楽しんでもらえたらいいなと。

「ポストがぽつん」ご購入の方で、もしイヤじゃなかったら、
ボクのサインもちょいちょいと描がきますよ〜

・ルヴァンとルシャレのある場所
〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷2丁目43−13
最寄駅:千代田線代々木公園駅
小田急線代々木八幡駅か代々木上原駅
>>> Googleマップ

絵本「ポストがぽつん」

2023 年 6 月 21 日 水曜日

作画を担当した新作絵本「ポストがぽつん」
作:北川チハル・絵:小池アミイゴ・アリス館・定価:1,650円

6月23日発表です!

「とうだい」の作画をされたアミイゴさんに描いてもらいたい。
とのオファーを編集者さんから頂いた物語。
「とうだい」はその場所から動けないことで、逆に豊かな学びを得る物語ですが、
このポストくん、むちゃくちゃ動きます。なんなら空も飛びます。
「とうだい」は季節をひと回りした後、見たことのない嵐に遭い、
しかし、その経験で自分というものを知ります。
ポストくんは、トビラで「ポストがぽつん」と語られた次の見開きで
唐突に嵐に遭い、海へドボン、、
うわーーー!
この物語、どうやって描いたらいいんだ〜〜!!!???
しかし、編集者さんは動じません。
「アミイゴさんらしく描いてもらえたらいいです」
俺らしく?
そう考え続けた旅のような制作の1年。
何がきっかけだったかなあ〜。
きっとワークショップなどで接する子どもたちからインスピレーションを得つつ、
BRAHMANのTOSHI-LOWくんとイランの絵本「ボクサー」について語ったことで、
カチッとスイッチが入ったような。
で、出版社がなんやかや常識ばかりを語る時代になっちまった今、
「長新太さん、今デビューしたら絵本作れるのだろうか?」なんてエクスキューズを持ち、
しかし、しゃらくせえ!てやんでぇ

俺がこのポストくんととことん遊んでやるんだってぇことよ!

という気持ちになれたことで、作画中ずっと1人で笑っていたなあ〜。

ということは、
この絵本を手にする子どもたちと、とことん楽しめるイメージが持てたということ。

先日、古本屋「かえりみち」で子どもたちに読み語ってみたら、
なんと、これまで自分が手がけた絵本の中ではサイコーの引きがあるではないか。。
子どもたちよ、「とうだい」も「うーこ」も「はるのひ」も、良い絵本なんだぜ。
しかし、
絵本ってなんだろ?
ただこの荒唐無稽で大らかな物語に子どもたちが出会ってくれることで得る、心の免疫力は絶大のはず。
北川チハル先生、素晴らしい冒険物語ありがとうございます!
ぜひ手にされ、お子さんとページをめくってみてくださいね〜
ページをめくって行く際の色彩の変化は、宇宙最高峰に楽しくしておきましたよ〜
というわけで、早く手にされる方は書店でもネットでもご購入頂き、
7月のどこかの月曜日には、
恒例の富ヶ谷ルヴァンで「パン屋で1日書店」で直接手渡しさせて頂きますんで〜

「かえりみち」で展覧会開催

2023 年 5 月 1 日 月曜日

 愛知の春日井市の古本屋「かえりみち」のギャラリー「ki」で展覧会を開際します。

『小池アミイゴの絵本の原画と花の絵の展覧会』

5月19日(金) ~ 6月14日(水) 11-19時 月曜休 
古本屋 かえりみち & gallery ki
〒486−0929愛知県春日井市旭町1−11 TANEYA2階

Tel:090-9749-9895

「だれもが”ひとり”にかえる場所」

勝川駅のそばにある古本屋&ギャラリー

絵本「とうだい」を中心とした自著の原画に加え、
きっとこの場所に合うであろう花の絵を交え、気持ちの良い場所を創り、
6月10日、11日にはワークショップも開催します。

昨年末に店主の池田さんからとても丁寧なお手紙をいただき、
その文面から自分の絵を届ける場所と直感しました。その後のメッセージのやり取りも気持ちよく
「ああ、ここはきっとボクにとって約束の場所なんだろう」なんて思いにも至り。
そんな時NHKで放送されてた番組「Dearにっぽん」の、
『あなたを想い、選ぶのは・心に寄り添う古本屋〜』というタイトルに惹かれて見てみると、
そこは全国の人から請われ、その人に相応しいであろう1冊を選書して届けといる本屋だって。良い活動だなあ〜なんて見ていたら、
「あれ?ここは今自分に展覧会のオファーをくれている本屋では?」なんてすっとぼけた驚き。
さらに自分が装幀画を務めた、レベッカ・ブラウンの「体の贈り物」が
『ご病気をされた方に届ける一冊』として紹介されていてびっくり。
20年前に心血を注いで描いた絵を纏った本は(サラッと描いたようにしか見えないだろうが、ともかく)
イラストレーターをやってきて良かったな〜!と心から思えた仕事。それが今こうして生かされていることに感激し、その旨を「かえりみち」さんに伝えると、
自分が装丁画を担当したことをご存知無かったとのこと。
2023年の夏が始まる前に、この場所で展覧会を開催することは偶然では無く必然だと思ったし、
やはりここは自分にとって約束の場所、いや帰るべき場所の1つでは、なんてね。
ともかくこの場所に向けた絵を描いてみなくちゃと描いたのが、
フライヤーに使われているエリゲロンの白い花の絵。
背景の青はきっと宮城県気仙沼から唐桑あたりで出会った海の色のはず。
そこにはどうしても生かしたいものがあって、「かえりみち」を思うと自然とこの色が導き出され、
結果自分にとってとても新鮮な仕上がりの絵が生まれました。それは愛知県の古本屋で何をやれば良いのか明快になったということでもあります、
ではみなさん、かえりみちで会いましょう。

直島子どもアートセッション 4 days

2023 年 4 月 26 日 水曜日


2023年4月16日~19日
香川県瀬戸内の直島での”子どもアートセッション4DAYS”
笑顔のフィニッシュを迎えました。

子どもたちとの現場となったのは、
NAOSHIMA SAILERS CLUB

町立直島小学校や直島幼児学園(認定子ども園)に隣接する高台に新設され、
今年の4月から運用が始まったばかりの放課後クラブです。

その空間は子育て中の親の誰もが「わ〜!」と声を上げ、
「ここで子供を預かってもらえること、うれしい!」と思えるだろう場所。

この運営は “なおしまキッズポート
それぞれお子さんを持つおかーちゃんたちが、
直島で生きる上で必要なことを自分たちで創ってしまおう!
もしくは「しまわねば。」という必然で組織し実行に移した、
子供たちの居場所と未来にコミットしたグループです。


今回、この企画のコーディネーターの方にキッズポートを紹介いただき、
オンラインで「はじめまして」のミーティング。
その瞬間「ああ、この人たちとなら新鮮な何かを創れるな!」と直感。

その後のアイデアのキャッチボールもスムースに、
当初の「子どもたちとのワークショップを4月19日水曜日にやってください」というオーダーに対して、
週末を加えた複数日のセッションを行うべきと判断。
しかし事前情報はできるだけ遮断し、直島の「はじめまして」の場所を目指しました。


直島子どもアートセッションDAY 1 は、4月16日(日)

子どもたちと「アートの理屈」を蹴散らして、
身体が喜ぶワイルドなアート体験を、子どもの親もスタッフも自分も共有しよう!
という試み。

だけど、
実際は「なんのこっちゃ?」と感じて終わってしまった親御さんもいたはず。

なんだけど、
自分はものすごい量の「この場所に集った子どもたちの情報」を得て、
残り3日間のセッションでの振る舞いのイメージを高めることが出来ました。


一応この日のおさらい。

・「学校や家でやったら怒られるようなことやるよー!」

・なので、子どもたちに指導はしない。

・というわけでセッション中は「じょうず」という言葉は禁句。

・自分がやることのほとんど全ては、子どもたちが行うクリエイティブなアクションに対する共感。
「いいね〜!」「かっこいいねー!」「おっしゃれ〜!!」みたいな声かけに終始。

・子どもたちの「見て!見て!」にただ「見て」うなずく。

・それだけでも子どもたちは「よっしゃー!」とさらにクリエイティブを加速させ前進。

・その姿は「子どもたちが自分から自由を獲得している」ということであり、
 大人はその自由のフィールドを暴力や事故から守る。

・そして子どもたちはさらに安心し、さらにクリエイティブを加速させる。

・で、子どもがクリエイティブなテーマを掴んで、その実現に対するアドバイスを求めてきたら、
(たいていは「ねえ、これやって〜」みたいな話だけどね、、)
クオリティを高めるためのアドバイスを(べらんめいな職人言葉で)行う。
「じょうず」という言葉の使い所があるとしたらここだけど、自分はやはり使わなかったかな。。

これらひっくるめて言ってしまえば、
子どもたちととことんガチで向き合い楽しみ尽くす。

自分は子どもたちに「寄り添う」では無く「背中を追い」、
子どもたちが魅せる一瞬一瞬のアクションをキャッチし続けているのだけど、
子供たちの先回りは決してしないし、子どもたちが創ったものに対してジャッジもしない。

なぜなら、そうした方が楽しいから。

で、
大暴れでやり切った子どもたち、意外と視野の広い落ち着いた人格を獲得するぜ!
という余談で初日終了。

参加者多くて2部制になって、魂抜かれるほど疲れたが、
その疲れはただただ喜びだ。

直島子どもアートセッション DAY2 – DAY4 の三日間 は、
放課後クラブであるNAOSHIMA SAILRS CLUB の一部を自分の仕事用のアトリエとして使い、
学校から帰ってきたこの施設を利用する子どもたちとの自然なアートセッション。


自分が持ち込んだ画材は全てプロユースのもので、
しかも服に着いたら落ちないアクリル絵の具だったりで、
で、想定外だったのは、小学生も制服着用なんだ〜〜、、
という「親御さん、もしもの場合はごめんなさい、」な状況で、
子どもたちが自分から興味を持ったアートアクション(絵の具遊び)を、
プロの自分とのコミュニケーションを持って実践。


これは福島県奥会津の昭和村で確立した現場作りなんだけど、
直島では SAILERS CLUB があるので、安心して投下出来ました。

五月雨式にセーラーズクラブにやってくる子どもたちと、
マンツーマンのような形でコミュニケートするセッションでは、
「クオリティ」という言葉が飛び交って、

いや〜〜、作って、創って、造りまくったね〜!

それが何であるのかなんてことより、
作って、創って、造りまくることにこそ意味があったような、
そんな、ワイルドでクールで、ある意味セクシーでさえあった創造の事件現場。
(「セクシー」は「生きる」と訳して読んでもらえたらいいな)

そもそもこのセッションはなんであるのかなんだけど、
まずこの企画に対してお金を出してくれる人の存在があります。

アメリカとイギリスの慈善活動家たちが日本各地の文化に触れる旅を楽しむ。
その行程の中には震災被害に遭った福島と神戸、
そしてアートの島として海外でも有名な直島が組み込まれていて、
それぞれの地域や子どもたちの未来に対する投資を行う。
欧米では美術館などが主催し行われれているパトロンツアーを、
日本で実験的に行ったという事みたい。

で、直島でのドネーションの使い方として、
子どもたちとガチで取っ組み合っている自分が使命され、子どもたちとセッション。セッションの最終日にお金を出して下さった皆さんをお客様として迎え、
子どもたちが創った作品の除幕式。

ツアー参加者それぞれが寄付したお金の価値を子どもたちの笑顔で確認し、
やはり笑顔で帰国するという旅。

で、いいのかな。

自分はその意味を確認することなく直島に向かい、
この場所で子どもたちたその親御さんと過ごすことで、
意味が後から喜びと共について来たという感じだろうか。


アメリカ、イギリス、日本のエージェントもガッツリ噛んで作り上げた実験現場は、
海外アートに詳しい友人に言わせると、とても意義ある事みたい。社会の格差が広がる中、資産を持つ人が持たざる者への支援に人生の幸福を感じる生き方。

もちろん格差なんか無くなればいいのだけど、
だけど、7歳、8歳、9歳くらいのワイルドな絵の具遊びと、
海外からのお客様との喜びに溢れたコミュニケーションを経験した子どもたちの未来は、
彼らなりの幸せの形を生んでくれるんじゃないかと。

アートが目的で無く、人と人が繋がること。

繋がって良かったねでは無く、子どもたちの未来にコミットする発想を生まなくちゃなんだよね。

そうしたことに少なからずの確信を込めた希望を持って、
自分はハードワークをこの現場に投下。

それは海外からのパトロンさんにガッツリ伝わったはず。

楽しかったね!
また会おう、イエイ。

そんなこんなで自分にとって2度目の直島は、
素泊まりの民宿とセーラーズクラブとコンビニを結ぶ一本道の往復に明け暮れ、
(夜は民宿で東京の仕事やら連絡後とやらで、、)
有名な美術館やアート作品に触れることの無い、きっと自分らしい時間を過ごしました。
(昨年この件のミーティングで初めて来た直島は滞在5時間、、)


それでも、直島は30年ちょっと前から始まった島の再生、
そしてアートを生かした地域作りの力で、
なにげない風景の中にも、愛ある人の手が施された景観に出会い、
ボ〜ッと歩いている時間がとても幸せでした。


なんだけど、
ではこれはいつまで続くんだろう?
そんなことを なおしまキッズポートのみんなと語り合った日々でもありました。

直島、ちょうど町会議員選挙が始まり、しかし立候補者が少なく無投票で当選とのこと。

大きな精錬所とベネッセを有し「アートの島」として憧憬の眼差しを向けられる場所は、
住民からしたら今の所勝手に潤っていて変わる必要は無くイメージなんだろう。

だけど、だからこその課題を感じたおかーちゃんたちは、
直島再生の30年の歴史の先に、子どもたちの港 なおしまキッズポートを発想し、
さらに子どもたちやおかーちゃんたち、さらには地域の方々のための「とうだい」のような場所、
NAOSHIMA SAILERS CLUB を建てた。

除幕式の最後の方で、自分が作画を担当した絵本「とうだい」を読み語りする時間を頂きました。

「おーい、おーい、あらしにまけるな!」
「とうだいは ここにいるぞ!」

とうだいにできることはひかること。

くるくるなみを つきぬけろ!

ぴかぴか かぜをこえてゆけ!

くるくる ぴかぴか

子どもまみれの4日間。

海外からのお客様に綺麗な発音で自己紹介出来る島の暴れん坊たちは、
自分たちが自己紹介するならみんなもするべきだと言い寄るタフさを持っている。
その多くが島を出るのがこれまでの直島だったのが、さてどんな未来が彼らの幸せなんだろう。
まずは選挙の選択肢を増やしておく必要はあるんだろうな。
で、俺はかーちやんたちに呼ばれたら「直島また行くよー!」であります。

 

 

群馬の前橋で「はるのひの展覧会」

2023 年 1 月 18 日 水曜日

小池アミイゴ×陶舗石渡「はるのひの展覧会」
2023.1.27(金)・28(土)・29(日)
12:00-18:00 *フルタイム在廊します。
@陶舗 石渡(弁天通り)
〒371-0022 群馬県前橋市千代田町3-4-7
詳細>  https://harunohi.info/

群馬県前橋市の弁天通りで75年の営業を終えた陶器屋「陶舗石渡」さんの店舗をお借りし、
絵本の原画とイラストレーションの展覧会と絵本の販売を3日限定で開催します。
これは前橋の街の再生を図るムーブメントと呼応したもので、
「何かできる?」のお声かけに「出来る!」と答え、ほぼほぼ持ち出しで行う、
ものすごく自分らしいアクションだと考えています。
群馬を出て生活し随分経ってしまいましたが、
群馬の皆様に喜んでもらえるかもしれぬものも、
少しは作れるようになれたのかなと。
皆様におかれましては冷やかしで結構でございますので、
ぜひ足を運ばれますよう心よりお願い申し上げます。
小池は3日間共在廊予定。
絵本の販売は「はるのひ」と「とうだい」の2冊。
自著「台湾客家スケッチブック」も置く予定でいます。

前橋へのラブレターみたいなもの

上毛電鉄の一毛町駅を過ぎると気持ちはそわそわ、次は終点中央前橋駅だ。
ボクは座席を立つと、進行方向左側のドアの前に立ち、車窓から広瀬川が見えるのを待つ。
ボクはまだ子どものと呼ばれる年齢だけど、広瀬川沿って柳の木の並ぶ色っぽい風景が、
自分をちょっと大人にしてくれるように思えるのだ。

列車が中央前橋駅に滑り込むと、その柳の枝がフワッと揺れ水面にユラユラした影を落とし、
キラキラした午後の光とダンスを踊っているように見える。

振り返ると駅舎一杯に貼られた映画のポスター。
ああ、ボクは前橋に来たんだ。

ドアが開き切る前にホームに飛び出し、改札を駆け抜ける。
車の排気ガスとトンカツが揚げられる匂いが混ざった空気がうれしい。

人生で初めて渡った歩道橋を、今日も駆け上がり、道の向こうへ駆け降りる。
広瀬川にかかる橋から身を乗り出し「今日も緑色した水がたっぷりと流れていること」を確認。
フランスパンは帰りに寄ることにする。

街の引力に逆らわず歩き、坂本書店の誘惑を振り切ると、銀座通りは今日も賑やかだ。
いつもそこにあるからい「いつか行こう」と思ってまだ行けてない100円ラーメン。
ジーパン屋の店頭の「欲しいジージャン」はまだ誰にも買われていない。
みやま会館では「007」の旧作をリバイバル上映していて、1階の「レストランみやま」は、
父親からフォークとナイフの使い方をしつこく教わったのがトラウマとなり、しばらく避けている。

千代田通りとの交差点で立ち止まると、お茶を焙煎するムワッとした香りに包まれる。
それはボクが一番前橋を感じる匂いだ。

ニチイやスズランの大きな建物が見えると、ボクは自然と駆け足になる。
行き交う人をひょいひょいと交わし、スポーツ用品店のウインドウに飾られた新作のスニーカーをサッと見渡し、
レコード屋から流れてくるヒット曲に頷いたりしてると、中央通りのアーケード街に入るT字路。

「こんなデカい屋根、誰が造ったんだろう?」
そんな想像を巡らしていると、なぜか自分自身が誇らしく思えてきて、
さらにオトナになった気分で商店街を一歩一歩。

老舗の呉服屋や陶器店。
鰻というものを初めて食べた店。
初めてクリームソーダを飲んだ洋食屋。
いつも焼きそばを食べる団子屋。
一切れのパイナップルを買ってもらった果物屋。
戦車のプラモデルが積み重ねられたホビーショップ。

強い陽の光から守られた場所で、店先に誇らしげに掲げられた看板は美しくシャープに、
人々の働き甲斐に溢れた表情は優しい輪郭でボクの目に映る。

そうしたものスベテを「ボクがオトナになっても美しいと語れるであろうもの」として、心に刻む。

右目に陽の光が飛び込んできたら、その先に大量の湯気が立っている。
片原饅頭のドシッとした建屋。

ここは前橋の街の中心であり、前橋はこの饅頭屋を軸に動いているんだと信じているボクは、
軒先で立ち止まり、柏手こそ打たないが、神社をお参りするようにして、店で働く人たちを拝む。

前橋の軸から30歩で前三百貨店。
そのガラスドアは魔法の扉で、丸いドアノブに手をかけた途端、館内は身体が吸い込まれてしまう。
3階がおもちゃ売り場で、そこは最近までボクの聖地だったのだが、今は向かいの電気屋が聖地となり、
今日もショーウインドウに飾られたSONYのピッカピカのラジオを眺め、ただため息をつく。

ボクはそれだけのために前橋に行く。