184ヶ月め_8月15日「台湾-猪苗代 山岳音楽会」開催


今日は2011年3月11日から5,601日
800週と1日
15年4ヶ月
184回めの11日です。

2026年8月15日に、福島県の猪苗代にある「はじまりの美術館」で音楽会を開催します。

ボクは日本各地で音楽のイベントやワークショップや展覧会を創ってきましたが、
東日本大震災発災後の東北で音楽イベントを開催するのは初めて。

ボクには福島に、東北に、届けたい唄があるんだけど、
それを届けるために必要なことを重ねていったら15年経ってしまいました。

15年経ってしまったけれど、自分の思いをぶん回すことなく、主役はここに集まる全ての人と考え、
緩やかだけど、熱い時間を創ります。

*エリ・リャオが歌うハルカストリングス「常磐炭坑節」
https://youtu.be/Tb8s1fMlLek?si=dkOGKdVH1bDLsHfj
福島のみなさんに聞いて聞いてもらわねばっ!


唄とお話しで綴る音楽旅 

台湾-猪苗代山岳音楽会
2026年8月15日(土)
17:00〜19:30に磐梯山の花火が上がるまで。
■出演

・エリ・リャオ
・ファルコン
・小池アミイゴ

 

■料金
・大人 3,000円(別途 展覧会観覧料800円
 ※お得な年間パスポート1,500円もございます。)
・高校生以下 1,000円
・未就学児 無料 泣き放題

■定員 30名(要予約)

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*同時開催:
 小池アミイゴのギャラリートークと絵本読み語り

2026年8月15日(土)16:00〜17:00(展覧会観覧料のみで参加可能)

展示中の作品についての質問に答えたり、
発刊から10年の絵本「とうだい」や、日本絵本賞受賞の「はるのひ」など、
福島をはじめ東北の風景をモチーフとした作品を読み語ります。
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主催:小池アミイゴ、社会福祉法人安積愛育園はじまりの美術館
企画:小池アミイゴ
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■出演者紹介


エリ・リャオ Eri Liao(唄)
台湾の原住民族タイヤル族であり、小池アミイゴが「宇多田ヒカルかエリ・リャオだろ!」と推しまくる凄いシンガー。
幼少の頃に台湾から日本へ。東京大学からアメリカのコロンビア大学と遊学する過程でJAZZを歌うことを始めます。
日本に帰ると、国境もジャンル飛び越えた唄、台湾、沖縄、日本、欧米などなど、ポップスから民謡まで、自身のアイデンティティを探るように歌い、その活動の幅を広げています。
今回、彼女が「ハルカストリングス」のシンガーとして録音した「常磐炭坑節」が凄すぎて、「これは福島に届けなくちゃ!」と、はじまりの美術館にお呼びすることにしました。
ファルコン Falcon (guitar)
アコースティックギターの素朴な響きから、エフェクトを駆使した幻想的なサウンドスケープまでを自在に行き来するギタリスト・作曲家。自然や風景をテーマにした楽曲制作、音が風景を映し出すような繊細なアンサンブル、そして即興性を重視した柔軟なスタイルが特徴。
ソロ活動では、オープンチューニングを活かしたオリジナル曲でギターの可能性を追求したアルバム『美しき様々の夢』をリリース。その延長として、自身が作詞・作曲・弦編曲を手がける室内楽プロジェクト「ハルカストリングス」を始動。シンガーのEri Liao、そして飛鳥ストリングス(マレー飛鳥、吉田篤貴、西谷牧人)を迎え、多言語の歌と弦楽器が織りなすフォークロアな世界観を表現したアルバム『風の中の夢』を発表している。
活動の幅は広く、多様なジャンルのミュージシャンとのセッションにとどまらず、民謡、朗読、ダンスといった他ジャンルの表現とも深く関わる。舞台作品では、越後妻有大地の芸術祭「Fil de Cocon〜夏の夜をつむぐ糸」、KAAT神奈川芸術劇場「銀河鉄道の夜」、日生劇場「ひなたと月の姫」に音楽で参加。さらに、Eri Liao+残歌での韓国・台湾ツアー、花鳥風月(カルメン・マキ、佐藤正治とのトリオ)での上海公演、KOKIA中国ツアーなど、アジア各地での公演にも多数参加し、国内外でジャンルを越えた幅広い音楽活動を展開している。
小池アミイゴ
昨年群馬の前橋のフリッツアートセンターでエリ・リャオ&ファルコンと披露した、唄にまつわる絵本の原作「うたうーさん」を再現上演します。観覧される方は心のヤケドに注意です。
※イベントに参加ご希望の方
電話( 0242-62-3454 )またはメール( otoiawase@hajimari-ac.com )にてはじまりの美術館までお申し込みください。
・メールの場合
1、お名前(よみがな)
2、メールアドレス
3、携帯電話番号(当日連絡先)
4、参加される方の人数(お子様が参加される際は、年齢をご記入ください。)
5、参加希望のイベント日時とイベント名
6、お住まいの都道府県
※定員になり次第、締め切らせていただきます。
※申し込み時にご記入いただいた個人情報はイベント実施のために使用し、それ以外の目的で使用することはありません。

*小池アミイゴの飯館村スケッチとエリ・リャオが歌うハルカストリングスの「美しき様々の夢」
https://youtu.be/6M5KravBN4w?si=lzzm_U7dl1LkUtPh

 

*小池アミイゴiPhone撮影編集の「夢は止み 過ぎゆく 春のかけら 」のMV
https://youtu.be/HGDDPFEMFcQ
 
◯はじまりの美術館で開催中の展覧会
「コトコトジャーニー」
2026年4月25日(土)〜8月31日(月)
※火曜休館
※8月11日(火)は祝日のため開館、8月12日(水)は振替休館
開館時間:10:00〜18:00
出展作家:
小池アミイゴ、齋藤勝利、高橋彩子、西澤彰、横溝さやか、若木くるみ
主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館

 

観覧料:一般800 円、高校生以下無料、
障がい者手帳をお持ちの方および付添いの方(1名まで) 無料
※お得な年間パスポートは1500円で販売

はじまりの美術館
〒969-3122福島県耶麻郡猪苗代町新町4873
TEL_ 0242-62-3454(火曜休館)
E-mail_ otoiawase@hajimari-ac.com
 http://www.hajimari-ac.com/
アクセス:
猪苗代駅より徒歩25分、タクシーで5分。
JR猪苗代駅前の観光案内所にてレンタサイクル「いなちゃり」貸し出し中。
猪苗代磐梯高原ICより車で一般道12分。
駐車場は美術館西側に15台。手打ちそば「しおや蔵」共用。
バス_JR猪苗代駅バス乗り場より、裏磐梯方面行きまたは中ノ沢方面行きの会津バスに乗車
→「バスセンター」下車(徒歩3分)。
はじまりの美術館にはじめてお越しいただく方は、こちらもご覧ください
https://hajimari-ac.com/news/detail/13327/

前橋まちなか雨あげた


6月20日は「まえばし、まちなかスケッチ」
20名の定員いっぱいに集まってくれた前橋市の子どもたちと、
前橋の「まちなか」を歩いて、気になったものをスケッチし、
アトリエで1人ひとりの「きもちいい」マックスの色を塗りました。

梅雨時の開催。
直前までお天気アプリで空模様をチェック&チェック。

ありゃ〜〜、、昨日の夜まで「くもり」の予報だったのが、
傘マークついてるじゃん、、

みんなが集まってくれたタイミングも雨、、

集まってくれた1人ひとりが気持ちよくスケッチ出来る魔法をかける時間も雨。

が、
集まってくれたみんなの熱気と、ボクが20年以上続けている「地方における異常晴れ男伝説」発動で、
なんとー!
「今から外歩くよ〜!」から「そろそろ戻るよー!」の時間いっぱい雨があがりました!

ということで、大きく3班に分かれて街を歩くと、

「なるほどー!キミはこんなものに興味を持つんだね!」



「うわー!こんなものからこんな美しさを見つけるんだね!」



「どひゃー!それをこんな風に解釈するなんて、すげーー!!」

と、
ほんと楽しい、楽しい。

今回、アトリエとして設定した”元気21”から子どもたちが歩ける範囲ということで、
馬場川から中央通り商店街あたりまでがメインのモチーフとなったけれど、
その狭い範囲でも、子どもたちの視線が捉えるものは、大人の思惑を軽く蹴散らし、
サイコー!

で、大人と呼ばれるようになってしまった自分は、
ただただ子どもたちから学ぶ。

もちろん『彼らが気持ちよくものを捉え、気持ちよく手を動かし、1人ひとりそれぞれ気持ち良い色で塗る』
ということを、やはり気持ちよく出来るためには、直前のボクとのセッションがあってこそなんだけど、
それは、ボクが子どもたち1人ひとりそれぞれマックスの力が発揮された時の喜びを信じているから出来ること。

ただ、それはメソッド化出来るものではなく、
1人ひとりの違いを尊重し、子どもと対等の立場でコミュニケーションし続けることでしか得られないこと。

そうしたことが出来るよう、このセッションに関わる全ての大人(子どもを保護する立場にある者すべて)も、セッションを通して気づき、自分も含め共に学び、なによりこの時間を楽しんでもらう必要があります。

アートや芸術という、ともすれば「高尚」という言葉に押し込め、腕を組んで遠巻きに眺めてしまいがちなものこそ、
子どもたちと同じ高さの視線まで降りてきて、一緒に楽しんじゃうことで、世界はものすごすハッピーになるんよね。

大人がハッピーになれば、子どもはもっとハッピーになる。

そんな循環を前橋で生んでゆけたらいいな。

ところで、ちなみに、

馬場川通りには、昨年「ばばっかわ男」というアート作品が置かれました。

これは秋に開催される前橋国際芸術祭を先導されるJINSの田中仁さんが、太田市出身の彫刻家、尾花賢一さんに制作依頼したもの。
一見グロテスクな存在感の作品ですが、ボクはこれをとてもチャーミングだと思っています。

昨年このお披露目レセプションが大々的に行われて、ボクもいいカンジの大人たちに紛れて参加して、その制作談話など聞いて「うん、うん」なんてうなずいていました。
その様子はいろんなメデイアで紹介されもしていました。

今回のスケッチはその約1年後。

すると、子どもたちが「あれなんだ!」とば”ばっかわ男”を指差し盛り上がり、
さっそくスケッチしていました。

そうか、1年間子どもたちはこの作品をキャッチしていなかったんだ。

大人が見ているもの、子どもに見えているもの、見えていないもの。

なるほど、ボクが前橋でやるべきことのひとつは、こういうことだよな。

他のエリアを回った子どもたちは、

街中にいくつも設けられている銅像の中から、裸の2人の幼児が彫られた銅像を描いていました。


*縦構図の画用紙に小さく描かれてた絵を取り出してみました。

前橋は81年前の8月5日に米軍の空襲に遭い、市内の広範囲を消失しました。

街中で見かける女性や子ども、もしくは男子も、の立派な裸体像は、人の命の大切さを街のマインドに刻むために置かれているんだと想像します。

それにしても街中の銅像、女性のヌードが多いな。
空っ風吹き荒れる真冬に出会うと、温かな場所に移動させてやりたくなってしまう。
というのが最近のボクのちょっとモヤっとした感想。

そんなもやもやの対して、今回子供達が「裸の2人の幼児像」を選んで描くことで、
ひとつ答えを出してくれたのかも、と。


そんなこんなのこうしたセッションを、本年度前橋市のアートコミュニケーション・ディレクターという役職の元何度か重ねて行くんだけど、引き続き「子どもに与えるより、子どもから学ぶ」という考えの元、子どもたちの力をマックス引き出してゆけるよう尽力します。


さて、雨が降りそうだから帰って色を塗ろう!

すると、
子どもたち1人ひとりそれぞれが「今日気持ちいい」と思った色が、まさに『前橋色』なんよ!

それはどういう色かというと。

実はこのセッションの前に「もっと前橋を知っておきたい」と、
2月、5月、6月といろんな場所でアートセッションを開催してきたんよ。

2月道の駅まえばし赤城のSHOP CAFE Quでやったら、すごい綺麗な色が溢れてきたな〜と思って、

5月、「敷島。本の森」というイベントでやったら、やはり同様の色彩が溢れて。

6月頭に敷島のJINS PARKのイベントで呼ばれた時に確信。

日の光の強い群馬の前橋で育った子どもたちの色彩は、
鮮やかだけど強い光でハレーションを起こしたような色を使うな〜。
ということ。

三陸の沿岸部で子どもたちと絵を描けば、海の色がグッと濃い濃紺で表現される。
富山の山間のエリアで開催すると、山々が濃い緑で表現される。
熊本県で開催すると、カラフルな色彩に溢れた絵になる。

これはおおまかな傾向だけど、やはりその土地ならではの色彩ってあって、
前橋の場合、それは強い光でハレーションおこしたような鮮やかな色。

6月20日は、そんな前橋ハレーション色に、曇り空や雨粒の色が混じっていた。

これは、そのまま前橋の「まちなか」の色彩そのもの。

その色彩は、一時期の壊滅的な街の衰退による「強い日差しの中で放っておかれた色」とも言えるんだけど、
子どもたちはそんな色彩をキャッチし、ポジティブな表現として見せてくれた。

ボクはこれを美しいと思ったんよ。

今回参加してくれたみんなーー!
おめーらサイコーだぜ。
また遊ぼう!
イエイ

さて次回は8月26日、前橋の頂へ。
子どもたちと歩いてまた何か見つけられたいいな。

 

 

 

183ヶ月め_福島_群馬_東京でのワークショップ


今日は2011年3月11日から5,571日
795週6日
15年3ヶ月
183回めの11日です。

ここ1ヶ月は多くの方と一緒に絵を描きました。

5月16日は群馬の前橋の「敷島。本の森」でのスケッチーワークショップ。

前橋市と行う子どもアートプロジェクトを進める上で、ちょっとでも賛同してくれる仲間がみつかればいいなと願いつつ、
そもそも前橋のみなさんはどんな色を持っているのか?という興味の元、オープンな語らいと表現の場作りをしました。

どんな進め方をしたかは、テキストにしちゃうと野暮になるので割愛しますが、1人ひとりのマインドを揉みほぐし、1人ひとりの「その人らしさ」を手がかりに描かれた絵はみんな美しかったです。


ひとり何枚も描く小学1年生がいましたが、
最初強い色彩で描いていたのを、後から白い絵の具で修正した絵が、まさに前橋の色!

強い日差しと強い北風の土地で、ハレーションを起こしたような色彩。
それをこんなにもポジティブなものだと思わせてくれるなんて…

ボクのアートセッションは、
人になにか与えるでなく、共に気づき、学ぶ場なんだと思います。

そして、ボクは子どもからも多くを学ぶのです。

こんな1日の中で、自分も自分で「すきだな」と思える絵が描けたのもうれしい。

今後前橋市で何をやれば良いのか、かなり解像度の上がったセッションとなりました。
やること多すぎでみなさんの写真撮ってる暇なかったが。


何より、
この余白だらけの「敷島。本の森」という企画の素晴らしさ!

地域作りは足し算より引き算が重要なんだと実感しました。

5月23日は今「トコトコジャーニー」という企画展に参加している、福島の猪苗代のはじまりの美術館で「まえばしスケッチワークショップ」

おもいがけず多くの参加をいただき、
「じゃあみんなが求めているものはなんだろう?」なんて興味からセッションを始めたら、
街を歩くより、1人ひとりが気持ち良いと思える絵を描くことに終始。


子どもからシルバー世代まで、福島の会津地方を中心に他県など遠くからの参加者も多かったセッションでは、やはり多様性のある絵に出会うことが出来ました。

そしてやはり、会津の方は会津の色をもっているなあ〜と。

今回もやること多くて個別に写真を撮る暇なかったが、、
ともかく、光あふれる場所会津、そこから人がえるものの豊かさを感じたセッション。

震災から15年めの初夏、さらに福島から学ぶことは増えているなあ〜。

穏やかにセッションを終えた後、
はじまりの美術館のボクの絵が展示されているスペースでは、参加者の男の子が思いっきりくつろぐ姿。

「美術館でくつろぐ」
こんな風景に出会えるのもまた、震災と原発事故を受け「人間にとって必要なことはなんだろう?」と考え続けた福島の人たちの知恵の姿なんだと思います。

障がいを持つ人の表現に対してのリスペクトを、人間同士の当たり前に更新させている場所で、ボクは障がいを持つ作家さんと対等にみなされ、この場所に絵を展示し豊かな時間を得た。

2011年3月11日の夜の暗闇の中でぼんやり思い描いた風景が、ここで実現している。

初めて会津に来たのが2016年3月。
まだまだ緊迫した気持ちのままでいたボクは、凍てつくようにそこに立つ磐梯山を見て、凍てつくような色で描いた。

あれから10年、ボクは優しい色彩の磐梯山を見ることが出来ている。

次の日ははじまりの美術館の学芸員さんに案内していただき田んぼ見学。


農業法人を起こしたグループが、猪苗代一帯の田植え代行を行っていました。

ともかく広い田んぼに対し、大型の田植え機でテキパキと植えられる苗。
超高齢化の米作りの現実に対し、若い人たちの発想と行動力、なにより米に対する思いに出会えたこと。
これは絵でお返してしてゆかねばです。

そして帰りがけに見た猪苗代湖の穏やかな水面。

人はどう生きるべきなのか。
山を見て、水を見て、雪に覆われた冬に熟考し、雪溶けと共に動き出す。
そんな会津の知恵に触れた時間でした。

はじまりの美術館での「コトコトジャーニー」は8月31日まで。
会期中もう一度なにか出来たらいいな。

5月31日には、青山のSHOZO COFFEE TOKYO で絵の部活が、
「美しいってなんだろう?」というテーマの元始まりました。


始まったと言いつつ、実は応募者がちょっと多くて、2部に分けた簡易版の体験会。

なんだけど、人の表現に向き合うことを2セット連続でやると、ドカンと疲れ…
家に戻ったら寝倒れました。

にしても、土曜か日曜の朝9時からのセッション。
新鮮だったなあ〜。


この日もまったく写真を撮影する余裕なく、、
しかし、コーヒーの香りのする美しく整った場所での小さなセッションの可能性はとても大きく。

まずは半年間、向き合う1人ひとりに対するリスペクトを基本に、できる限りオープンな会話の元、美しいとはどんなことか?
「美しい」に関しては、ひとつSHOZOが答えを出してくれているので、では1人ひとりの創造の矢印をどこに向け、何を見て、何を捉え、どんなアウトプットするのか。
みんなと探ってゆけたらです。

6月6日は群馬の前橋の敷島の新しい場所。JINS PARK で、県内の福祉施設が集まったマルシェで「なにかやって」と。
会場にフィットするワークショップとして「ぬり絵似顔絵」をやりました。

ボクが似顔絵を描き、描かれた人が自分で色を塗るワークショップ。

だけど、希望される方はボクが色を塗っちゃいます。

で、何十人描いただろうか。
この日はほぼ写真を撮れたのだけど、一部ご紹介。

自分んで色を塗った子どもたち、
やはり群馬らしい色彩を持っていると実感しました。

この「その土地らしさ」は、AIの時代に生きる上でとても重要な資質になると考えます。

こうやって心の蓋を開けるお手伝いをする限り、子どもたちは素晴らしい表現を見せてくれる。

ただ、
ボクの故郷群馬、「それ」をあとちょっとだけ更新させたら、子どもたちの可能性をもっと広げられるはず。
という「それ」の課題も感じたセッションでした。


「それ」を今ここで言語化して伝えても何も変わらず。
今後前橋市で重ねてゆく子どもたちとのアートプロジェクトで、まずは目に見えるものを作り、共感を広げた上でl、確かな言語化に繋げるようやってみます。

だって、この子どもたちの色を見せられたら、大人だって我慢できないぜ!

ところで、
JINS PARKでは、2月14日に道の駅まえばし赤城のQuで開催したワークショップで生まれた10メートルの絵を展示してもらいました。(6月15日くらいまで展示予定)


自分のワークショップ史上最高にHipな絵。

群馬の可能性、これ見たら実感出来るはず。

ということで、秋には国際芸術祭が投下される前橋で、自分の役割は地面から生えてくるようなものをしっかりと育ててゆくことだぜ。

で、6月7日は現在の地元、渋谷区富ヶ谷上原エリアの子どもたちを対象としてスケッチ教室。
渋谷区の組織である青少年対策上原地区委員会(物々しい名称だけど、地域の子供好きのおっちゃんおばちゃんの組織だね)主催で、やはり渋谷区が進めているフランスのパリの「隣人祭」を真似たイベント「おとなりサンデー」の時間を使って、地域の学校や町会も連携し開催しました。

スケッチ会の募集はA4白黒のフライヤーを学校で配布。
定員40名が秒でいっぱいになる、このエリアならではのコンテンツに育っています。

2時間のセッションでキラキラした絵が150点くらい生まれ、その中から選んだ絵をデーター化し、最近では子どもたちのプライバシーを守ろうというバナーに落とし込んだりして、地域に還元する仕組みを構築しています。

「〇〇禁止!」と叫ぶでなく「〇〇を愛そう」というメッセージを、子どもたちと発信する感じ。

それにしたって、このエリアの子どもたちのアウトプットするものの素晴らしさ!


多様な職種の方が暮らすエリアで、子どもたちは小さな時から美しいものに触れている。

だけだと、こうしたアウトプットにはつながらない。


日常の親子での会話はもちろん、学校や地域でどんな言葉が交わされているか。
それがちゃんと子どもファーストの上で、責任ある言葉の交換になっているか。


子どもたちが絵を描く姿を俯瞰的に見ていると、
子どもたちが表現することに対し、親御さんや地域の人みなさんとても良い立ち位置を選んで見守っているのがわかる。


「子どもたちの幸せ」ということを考えると、ひとつ理想的な風景が自分の暮らす街にはあるなあと。

それがどういうことかも、ここで急いで語ってしまわずにおくけれど、
それは地政学的違いだったり経済的な格差などに関わらず実現できることなので、
まずは前橋で実践できるよう、確かな仲間を見つけ、力を合わせ実現させてゆこうと思います。

その実現に近道は無いので、ともかく地道に。
震災から15年で福島が出来たこと、自分が暮らす街で時間をかけて醸成させたもの、先例はボクの体に染み込んでいるので、なんとか。

最後にちょっと。

新学年が始まった4月から、朝のちょっとした時間、不登校を選んでいる子どもたちが学校内で一旦いられる部屋に行って、小さなセッションを行なっています。

これもまた丁寧な積み重ねの上で言語化しなければなんだけど、絵を描く者として、ものすごく学びの多い時間になってるんよ。

人の弱さ儚さを愛でるような語り合い、
安易な映えの対極にある静かな時。

絵を描くことを生業としてきた自分が、これからどんな表現をするべきなのか、
目的は子どもたちの幸せであるけれど、自分も一緒に成長してゆけたらいいなと願っています。

前橋まちなかスケッチ

アミイゴイラストクラブ セッションOne「まえばしまちなかスケッチツアー」を開催します。

みんなでまちなか探検をし、絵を描きます。
参加者には終了後おにぎりやサンドイッチなどの軽食があります。
ぜひご参加ください。

6月20日(土)10時〜12時30分
集合場所_元気21
対象_小学校4年生〜中3_20人(先着)
参加費無料_画材等こちらで用意します。
各自水筒持参等熱中症対策をお願いします。

申し込み:6月8日(月)からロゴフォームで
問い合わせ=広報ブランド戦略課
TEL:027‐898‐6971

こんにちは、小池アミイゴです。前橋市のアートコミュニケーションディレクターとしての企画第一弾は、みんなで前橋のまちなかを歩いて、1人ひとりの「推せるまえばし」を発見し気持ちよく描くセッションです。
前橋の魅力ってなんだろう?参加するみんなから教えてもらえたらいいなと、「じょうず」という言葉は禁句にしてお待ちしております。

182ヶ月め


今日は2011年3月11日から5,540日
791週3日
15年2ヶ月
182回目の11日です。

写真は今日の群馬の前橋の敷島。
昨年も同じ時期に、それはそれは美しい光の風景に出会えた場所です。

昨日、5月10日は群馬のみどり市の山間の東町エリアの花輪で開催していた、みんなで花輪の街を歩いてスケッチして気持ち良い色で塗るワークショップで生まれた絵の展覧会「はなもも展」最終日として、旧花輪小学校記念館のギャラリースペースで、ワークショップに参加してくれたみなさんとお話ししたり、似顔絵間バッチを作ったりしていました。

地元で生まれ育って土木の仕事を通しみどり市に貢献されてこられたおやっさんがすごい絵を描いたワークショップ。
今回のおやっさんが来てくれて、色々差し入れてくれて、「花輪をもっと盛り上げるには」というテーマでわちゃわちゃ語り合って深夜まで強烈オヤジ呑み。

その土地をどうしたらいいのか、その答えはその土地の人の心の中にちゃんと埋まっている。
震災後の東北のあちこちでやってきたこと、気がついたことが、今故郷群馬で生かすチャンスを得ていること、とてもありがたく思います。

にしても、その土地で生きてきた方が素直にアウトプットした表現に敵わないなあ〜。
そして、なんだよ?この少年のような表情は。。

こんな表現が日本中で当たり前になった上で、自分のようなものがプロとしてやるべき仕事を見極め形にする。
ちょっと遠回りだけど、これからも焦ることなく実現してゆきたい社会のあり方、そして自分の仕事のあり方です。

諸岡のおやっさん、そしてこの日この場所でご一緒してくれたみなさん、
みなさんの心の中に埋まっている「こんな生き方をしたい」「こんな場所で行きたい」という答えを出し合い、みんなが共有出来る価値を言葉にしてゆけたら、きっと花輪という場所は「花輪ならでは」という価値において日本のトップランナーになると思うんよ。

そんなことが出来るよう、自分は自分がやってきたことを駆使し尽力してゆきますんで、これからもよろしくお願いします!

そして今日は冒頭の写真を撮影した前橋で、今後の企画ワルダクミ会議と街のフイールドワークを自転車と徒歩で。
アートを起爆剤としたまちなかの再開発が注目される「まえばし」という場所ですが、この季節車で5分も走れば美しい光が溢れる爽やかな風景に出会えます。

こうしたことがどれだけすごいことなのか?
長い時間かかってしまったけど、やっと気がつくことの出来たボクは、以前よりちょっとだけ解像度高く街を見ることが出来るようになっているはずです。
そうすると、街を歩くことがほんとに楽しくなる。

この楽しい感覚を、アートや芸術、絵やデザインといわれるものを手段とし、前橋に暮らす人たちにシェアし、叶うなら前橋に暮らす人たちの「幸せ」を更新させたい。

なんだけど、
今回みどり市の花輪と前橋と2DAYSでフィールドワークしてみると、人口が少なく不便と言われる花輪の方が、そこに暮らす人が確かな言葉で地域の魅力を語れているなと気が付きます。


もちろん、みどり市の山間のエリアのひとつの集落というサイズの花輪と、昔からの市街地に加えいくつもの町村が合併した前橋市を比べての話なので、前橋の多様性を誰もが共有出来る端的な言葉で語るのは難しいことです。

それでも明日に向かって進むための推進力にあなるような言葉は見つからないものか?と、昨年の夏から市の職員のチームと重ねてきたセッションと、そこから浮上した前橋の魅力を語る「やさしい余白」という曖昧な言葉を足場に、今日も同チームとブレインストーミング。
行政でこれだけ砕けたワードが浮上するミーティングは無いだろう!というセッションを行いました。

で、こうしたセッションで大切なのは、どれだけ『ひっくり返しても良いちゃぶ台みたいな言葉』を出し合えるかってこと。

思わず苦笑してしまうような突拍子も無い言葉に対し、危機感を伴った飛躍みたいな対案が出される。
そんな飛躍を振り戻そうとする言葉が投げられるも、「普通」や「無難」をひっくり返すちゃぶ台がぶん投げられる。
そこで生まれる変な笑いの隙間から突如ポンと体に響く言葉は浮上する。

良い言葉に良い言葉を掛け合わせてゆくようなことやっていると、途中で何も無くなっちゃうこと多いです。
なので、あえてひっくり返しても良い言葉を交換するようなミーティングのあり方は、これからもっと重要になるはず。

まあ、こうしたミーティングのことを人は「雑談」と呼ぶのだけどね、、

「雑」なるものの身体性や免疫力が救うものは少なくないです。

というわけで、雑なるものからフィジカルに響くシンプルな言葉を導き出せた今回。
この言葉を関わるみんなで共有し、今後出会う人たちに埋まっている答えを引き出し、より強くしなやかな言葉で語れる前橋に出会えるよう、引き続きみなさんよろしくお願いいたします。

 

 

代々木八幡商店街つなひきチャレンジ

渋谷区立富谷小学校と代々木八幡商店会とのコラボ企画です。

代々木八幡商店街を舞台に、商店会が街を利用する人たちに日頃の「ありがとう」をお返しするおまつり「八幡フェス」で、つなひきをユルクやります。

対戦相手は女子プロラグビーチーム”フェニックス”

友だちどうし、クラスや学年チームで、家族やご近所さんを誘って、つなひきチームを組んでください。

チームの人数の指定は特別行いません。
現場でわちゃわちゃ調整しながらやります。

目的は街なかでの人と人のコミュニケーションを生むこと。
そして「この街にはこんだけ子どもたちが暮らしてるぞ!」ということを気付いてもらうことです。

会場は代々木八幡商店街マルマンストアの先、新しくできたビルとの間の路地で行います。
map
https://maps.apple.com/place?coordinate=35.669069,139.689229&name=%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%A0%B4%E6%89%80&map=explore

事前申し込みは無し。

受付は5月17日11時30分〜15時直前まで、
綱引き会場手前のブース「TOMI-GO」で順次受付します。
(ブース運営は富谷小学校学校運営協議会会長の自分が担当しています)

みなさんぜひおおらかな気持ちで綱引きを楽しんでくださいませ。

併せて、
富谷小学校今年の卒業生女子3名チームがデザインを考えたトートバック3種も販売します。

これは渋谷区が先進的に取り組む子どもたちの探求的学びのカリキュラム「シブヤ未来科」の授業で、
6年生が取り上げた『街を盛り上げるには?』というテーマから生まれたもの。

大まかなデザイン案の段階でほぼ完璧なデザインを提案してくれたのですが、残念、、形になる前に卒業。
今回、自分がデザインのブラッシュアップと印刷一式まるっと請負制作しました。

・素敵なカフェがたくさんある街、富ヶ谷

・花や緑に囲まれやさしい人が暮らす街、富ヶ谷

・代々木公園など自然豊かな環境に恵まれた街、富ヶ谷

制作にあたり商店会から『富谷小学校と八幡商店会のコラボだとわかる文字を入れてくれ』とのオーダーがありましたが、
う〜〜〜む、タグ対応とかなら入れられるが、子どもたちのデザインに落とし込むのは無理があるぜ、、と。

よーーし!ならば缶バッチをタグがわりにつけちまおう!と。

トートバックにバッチをサービスでつけて、
1000円くらいで販売予定です。

販売価格は経費や出店料で相殺される金額で、
デザインしてくれた卒業生には、別途商店会がお礼を考えてくれています。

ですが、
今後生徒たちの考えを聞いて、こうした制作物の有効な使い方を考えられたらなと。

今回、自分のプロとしてのスキルを投下して制作しましたが、
こうした「現物」を見てもらうことで、
さらに子どもたちの探求的学びが加速することを願っています。

などなど、
富谷小学校や八幡商店会では、今後よりこうした活動や子どもたちの探求的な学びのために、街に暮らすオトナが楽しくアプローチし力を発揮できるようなことを考えています。

興味ある方はぜひ綱引きついでに声をかけてくださいね〜

 

前橋市アートコミュニケーションディレクター


今年度より前橋市副業型地域活性化企業人(アートコミュニケーションディレクター)として、まずは1年間の契約を交わし、主に子どもたちとのアートプロジェクトを企画運営し、子どもたちが願う街の姿をビジュアル化したり、子どもたちが自己肯定感を持ち探求的な学びを進められるような活動を行います。

4月28日は前橋市役所でアートコミュニケーションディレクターとしての委嘱式。

委嘱状を託してくれた小川市長に、市長が思う市の課題をうかがうと、「市から流出してしまう女性が多い」だからこそ「子育てによい前橋にしたい」とのこと。

これは自分が渋谷区で重ねてきた活動の経験やスキルを投下出来ることだぜ。

ただ、何か良きものを天から降らすようなことではなく、地面から生えてくるものを地道に育てるような活動にしてゆかなくちゃと、昨年からタッグを組む広報ブランド戦略課の優秀すぎるスタッフと共に、主語は「子どもたち」で、前橋で生きる幸せを良いものに更新させるため、絵やデザインやアートやアミイゴをハードワークさせようぜ!というチーム再編成。

まずは5月16日「敷島。本の森」でスケッチワークショップを個人企画として開催。
自分が目指す活動の姿を知ってもらい、ちょっとでも仲間が増えるような場にします。


そんなこんなの作戦をボ〜ッと考えながら、この日は朝から前橋フィールドワーク4時間。

チャリで20kmくらい走り、学校や子どものための施設など確認。その環境や高低差など体に刻んで、ちょいと日焼けもしました。

これまでやって来たことを手掛かりに前橋のリアルに出会い、しかし、これまでやってきたことを一旦忘れ、子どもたちと向き合い、子どもたちと語り、考え、なんなら子どもたちから学べるようなプロジェクトを作ってゆきますね。

ところで、

前橋市の移植式と同時刻、自分が企画制作に関わった絵本「みんなで見た こどものえ」が部門最高賞を受賞したiF Design Award のベルリンでの授賞式の様子が届きました。

著作&デザインののしほさん、アートによる地道な救援活動を重ねているミツキさん、おめでとう!
俺は前橋でふたりと同じく、子どもたちの幸せを考えていたよ〜〜

敷島。本の森スケッチ会

敷島。本の森のスケッチ会
5月16日 sat. 13:00〜15:00
スケッチリーダー_小池アミイゴ
・子ども500円・大人1500円
・定員20名
・受付開始_12:45〜フリッツアートセンター前
〒371-0036 群馬県前橋市敷島町240−28

・画材等用意します。手ぶらで参加OKです。
・動きやすオシャレでご参加ください。

・雨が降ったら、雨に濡れない場所で行います。

昨年描いた5月の敷島が美しすぎたので、
みんなで絵を描いたら楽しいぜ!と思いました。

自分は今年度から前橋市のアートコミュニケーションディレクターを務め、
主に子どもたちが自己肯定感を携え探求的な学びを進めてゆけるよう、
アートや絵やデザインと言われるものを手段に、企画を立案運営します。

それを実現するためには、前橋の仲間をもっと増やしたい。
というのが今回のワルダクミのひとつ。

そして、
大きな芸術祭が来る前に、前橋の子どもも大人も誰もが
アーティストになっちゃえばいいね!作戦 でもあります。

5月16日は、自分が子どもだと思ったら子ども料金で参加ください。
大人の自認があれば大人料金をご負担いただけると幸いです。

予約なしで軽やかにやりたいのだけど、
心配な方は小池のメール cez15300@syd.odn.ne.jp まで、
件名「5月16日予約」で、お名前や参加人数をお伝えくださいませ。

やることは、

誰でも描けるシンプルな表現のワークショップを行った上で、
敷島の森から美しい線や構図を見つけシンプルに描き、
自分の好きな色で気持ちよく塗ります。

できた絵は、今後の企画のビジュアルに利用させてもらう可能性があります。
もちろん作品の著作権は描いた人にありますので、使用許可の確認を行います。
併せて、こうした作品が社会でどんな使われ方したら面白いか、
みなさんと意見交換できたらいいなと考えております。

181ヶ月め_はじまりの美術館で


今日は2011年3月11日から5,510日
787週と1日
15年1ヶ月
181回めの11日です。

「あれから15年」が語られていた今年の3月。
福島の会津地方、猪苗代の「はじまりの美術館」より『旅』にまつわる展覧会への参加のオファーを頂きました。

はじまりの美術館は、主に知的にハンディを持つ人たちの支援をされてこられら安積愛育園が母体となり、2014年に開館した美術館です。

2011年以降東北を巡るフィールドワークをつ続けてきたボクは、ある頃から、少なからずの方に「はじまりの美術館に行ってみてください」と言われるようになり、しかしなかなかタイミングが合わず、昨年初めてうかがうことが出来た場所です。

そんな浅い縁のボクを誘ってくれた今回の企画は、障がいや健常に関係なく「この人の旅が面白い」という直感で選ばれたようなラインナップ。
ここに名前を連ねさせていただくこと、うれしいなあ〜〜。

が!作品ピックアップが4月10日。設営が今日11日!!

旅にまつわる作品や素材は、そりゃたくさんありますよ。
だけど、それをまとめあげて見せられるのか!?
いや、まとめることは無理だろう…

ということで、
結果、どうしようもなく自分らしい、目的を決めず列車に飛び乗るような展示になりそうです。

いや、頑張ります!

コトコトジャーニー

2026年4月25日 – 2026年8月31日

※火曜休館
※5/5(火)・8/11(火)は祝日のため開館、5/7(木)・8/12は振替休館

開館時間:10:00〜18:00

はじまりの美術館
〒969-3122 福島県耶麻郡猪苗代町新町4873

観覧料:
一般800 円、高校生以下無料、
障がい者手帳をお持ちの方および付添いの方(1名まで) 無料
※お得な年間パスポートは1500円で販売

出展作家:
小池アミイゴ、齋藤勝利、高橋彩子、西澤彰、横溝さやか、若木くるみ

主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館
協力:嬉々‼︎CREATIVE、社会福祉法人館邑会 陽光園、福島県立博物館、最上町中央公民館
後援:福島県、福島県教育委員会、猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ(申請中含む)

・小池アミイゴのスケッチ散歩ワークショップ

2026年5月23日(土)13:30〜15:30
参加費:1,500円(高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方 500円)
定員:10名 ※要予約
出展作家・小池アミイゴさんと猪苗代の町をのんびり歩きながら、心に留まった景色をスケッチします。
「絵を描くのは久しぶり」「ちょっと苦手かも…」という方にこそ、体験してほしい時間です。ぜひご参加ください!


1ヶ月前はこんな天気だったが、
今はどうだろう?
5月はどんなだろうか?
8月は?
いなわしろ。

180ヶ月め_会津から飯舘村へ


今日は2011年3月11日から5,479日
782週と5日
15年
180回目の11日です。

15年前の3月11日の夜の闇の中でボ〜ッと光を放つテレビやPCのディスプレイを凝視し、
「これは10年、20年かかるぞ」と直感したことは、間違っていなかったと思う今です。
今朝は論調に違いのある新聞2紙を買って読み比べしてみましたが、
震災から15年の記事の隣で、イラクで起きている戦争を伝える記事が辛いです。

15年前、自然の中で人はどんな存在であるのか、私たちは強烈な痛みと共に学んだはずです。
が、東日本から視線を広げて眺めてゆくと、人の死こそが目的のような行為が行われている。

あらためて、私たちは15年前の東日本の春に何を見て、何を感じ、誰と何を語りあったのか、
ひとつ大きな深呼吸をした上で振り返り、思い出す必要があると感じた、
気がつけばまだ180回目の11日です。

先日は福島県の奥会津から福島市、飯舘村と巡ってきました。」

福島県立博物館のご縁で2017年よりアートプロジェクトとして関わってきた奥会津の柳津町。
その公民館で開催された、奥会津エリアの伝統的な食文化に出会えるイベント「ままんま博」に参加。


雪深く冬の長い山間の土地で工夫を重ねられてきた、乾物、塩蔵、発酵などの技術で「生かされる」奥会津で採れる食材やはるばる海沿いの土地から運ばれる食材が、それを美味しくいただくために必要な手間をかけられ、おご馳走に変わる、当たり前にしてもはや貴重な知恵が、やはり美味しい。
美味しいだけじゃなく、この季節にこれを食べたからこその体調の良さが実感されちゃうのです。


今回提供された山菜などは、昨年の春のシーズンに山で採られたものだけど、
昨年はその採集に、福島県の都市部の子どもたちと参加するイベントに参加させてもらって、
生活圏である「その辺の山に生える食材」を採取するお母さん方の姿を、めちゃくちゃかっこ良く思ったんよね。

ボクは群馬県の赤城山の南麓、関東平野が始まるあたりで生まれ育ったんだけど、こんなお母さん方の姿は良く見てたし、実際に婆ちゃんの後について山歩きなんかもしていた。
が、高度経済成長が行き着いた先で、里山の知恵の多くは失われてしまったなあと。
自分史の中の最初の喪失として捉えています。

こうした喪失の裏には、残すべき良き文化を言語化出来ていなかったことはあるだろうなと。
確かに「良きもの」とは手間のかかる仕事で成り立っていて、しかしその多くが人ひとりを生かすような価値観のもので、決して大きな収益があるわけではなかったりします。

それでも、その不合理性の中に光る美しさは、やはり人を生かす力になるな〜ということは、この15年のフィールドワークから学んできたことです。


今回の「ままんま博」では、お二人の先生の講演会がありました。

登壇されたのは、ジャーナリストの森枝卓士さんと山形大学農学部の江頭宏昌教授。
どちらも食の研究のスペシャリストで、楽しい話ばかりであっという間の時間でした。最後に質問コーナーがあったので、ボクもひとつ質問。
「森枝さんは熊本の水俣出身で、江頭さんは福岡の北九州市出身。そのお二人が東北で食の研究をされ、今奥会津の柳津でこの地の伝統的な食について語られているのが面白い」みたいなこと。九州も東北も足繁く通った群馬県生まれのボクは、九州の方が「これ美味しいよ〜」などと言葉にしていろいろなものを食べさせてくれたのに対して、東北の方は「まあ食べてみてくれ」のような奥ゆかしい振る舞いをされる方が多いなと。群馬に至っては「うまいもんなんにもねえけんどな」みたいなひと言から食を勧められることばかりだったなと。

森枝さんも江頭さんも、東北とは長いお付き合いだけど、それでも食を楽しそうに語る姿が、やはりボクの知る九州人だなあ〜と。

こうした異文化の交流の中で、『私たちの日常』にはどんな価値があるのか、これからさらに加速させ言語化してゆく意味を感じた、美味しい、おいしい、ままんま博でした。

会津からの帰り道に猪苗代駅で途中下車、「はじまりの美術館」へ。

この日から始まった『日本各地の福祉作業所で生まれたグッズの展覧会』福祉とアートの手しごと市「ぐつぐつグッズ わくわくアイデア」がとても楽しい内容で、自分が関わることの多いジャンルでもあり、多くの学びを得ました。


自分が障害を持つ作家さんと本格的に何かやるようになったのは、福岡のアトリエブラヴォに勤めていた原田さんと出会ってから。
「インクルーシブ」なんて言葉が世の中に無かった時からそのオープンなマインドをフル回転させ、インもアウトもごっちゃ煮させた状況創りをしていて、自分も自然と巻き込まれた感じ。

あの頃すごいなと思ったアトリエブラヴォの「当たり前」は(それ以前から活躍されていた”たんぽぽの家”や”工房まる”などなども含む当たり前)が、20年経ってかなり日本の当たり前になり、10数年前に設立された「はじまりの美術館」を飾っている。

グローバルの意味がかなり変わって聞こえるようになった今、自分は引き続き日本ローカルを歩き、必要とされることを仕事にしてゆきたいなと思いました。

で、ふと、飯舘村に行っておけたらいいなと。
調べてみると「路線バスで行けるんだ〜〜!」これまで数度訪れた飯舘村へは、すべてどなたかの車に同乗させてもらっていたので、今回初めて自分の力で行って歩いてみることにしました。ということで、福島駅前で一泊。

2026年3月7日土曜日の夜の福島市街、人がたくさんで多くの店が賑わっていました。

ボクの初めての福島市は2012年1月。
息を潜めるように雪に覆われていた街の印象は、福島に知り合いが出来る度に更新されて行ったのだけど、それでもコロナ前辺りまでは、知り合った人たちの姿しか見えてなかったはずです。

が、ここ数年で「福島ってこんな活気ある街だったんだね〜」と気がつく、名前を知らぬ多くの人の姿に目が行くようになって、今回。

この賑わいの先、飯舘村で何を見るのだろうか?答えを先回りせず歩けたらいいなと思いました。


福島駅から飯舘村中心地へはバスで1時間10分ほど。
1日6往復のバスが、福島-飯舘-南相馬を結んでいます。
途中福島市内の翁病院を経由しているので、かなり重要なライフラインとしての路線バスなんだろうね。

で、飯舘村までは体感すぐ着いてしまったという印象。

車で送ってもらっていた時も同じなはずだけど、路線バスでストレスなく着いてしまうということは、このエリアの通行量がまだまだ少ないってこともあるんだろう。
なんだけど、途中の山間の道から見える風景は美しく豊かで、若くて初めて来る人にとっては15年前にあったことを想像するのが難しいのではないだろうか。


阿武隈の山並みを縫って、「水境」という地名を超えると飯舘村。

フッと空気が変わる感じがするのは、この土地に生きてきた人たちが地域に与え続けてきた愛の力によるものだろう。


この日はかなり強く冷たい北風が吹いていて、よそ者の自分は「いい加減な気持ちで見てまわるなよ〜」と言われているようです。


農業用にまっすぐに掘られた川面に北風が起こす波紋がキラキラと。
やはり歩かなければ知れないものはあるね〜

歩いてゆくと、健康のために歩いているお年寄りとすれ違うことが数度。


ガス燈のようなデザインの街灯が、山を縫うように走る道沿いに連なって建てられているが、これはいつ設置されたものだろうか?検索してみると震災後のようだけど、後でも前でも、この土地にこのデザインのものを設置した方が良いと考えた人がいたってことなんだよな。歩いてゆくと、お地蔵さんや何かの石碑に多く出会う。

役場前はアート作品が多く設置されていて、設置年を見ると1993年あたり、役場が新築されたのと同時期に設置されたのが多いみたい。
公民館のような施設だろうかには、やはり1993年に故郷創生事業として制作されたレリーフなどが設置されたいた。
竹下内閣の故郷創生事業は1988~9年あたりだったが、そのお金で作られたのかは不明。
アニメキャラを堂々と描いたモニュメントに著作権の問題はあるだろうけど、けど、誰かが「ここにこんなんあったら子どもがたちが喜ぶだろうな」などと願い設置した。なんて想像すると、泣けるぜ。

これまでは車でサッと通り過ぎていた街を歩くと、なるほど、空き家はあるなあ〜。
最近まで帰宅困難エリアが残り、現在も村人の多くが帰村できていない飯舘のリアル。

なんだけど、
点で見るから引いて眺めるまで、どこをどう見てもここが美しい場所であることがわかる。
そしてその美しさは、この土地を愛した人たちの手が入っているからこそ保たれれ来たことがわかる。
その愛の手は、2011年の原発事故後も、可能な限りこの土地に入れられ、この村を保ってきたってことが、痛いほどよくわかる美しなんだ。

村にはやはりあちこちに石碑があって、それは「ここに石段を造った」とか、「ここに灌漑施設を造ったとか」「ここに学校があった」とか、「ここで唄が生まれた」とかが記されている。


阿武隈の山間の土地に可能性を感じた人が入植し、灌木の林やごろごろ転がる大きな岩を排除し、田畑を切り開いて生まれた美しい村、飯舘。

今の都会の暮らしと比べて不合理に見えてしまう暮らしの細部に「ここで生きる」というプライドが宿っていたのが、やはり切実に伝わってくる。

ここでは、昨日会津の柳津のお母さんたちが作っていたような『この場所だからこそ』の食べ物があったんだろうか。
15年より前の飯舘を知らぬ自分です。

が、そうした人が大切にしてきたことを、札束なのか便利さなのかの定規で計り、いわばバカにするような振る舞いでやってきてしまったことがあった。

そして、そこで生まれた電力を使って生きていたのも自分なんだよな。

15年前に気づいたはずのことを、あらためて自分の足の裏と、強烈な北風に教えてもらった飯舘フィールドワーク。

それは自分がまだ子供の頃に失ってしまったと思った故郷のことをあらためて考えるきっかけにもなるし、きっかけにしなくちゃ人間としてどうかしているってことだぜ。

うん。まだたかが15年。たかが5,479日。
やること、やれること、やるべきことばかりだ。

昼メシはこれまで何度か行ったうどん屋で。

日曜の午後。
工事で飯舘に入っているおっちゃんグループが、帰り際に「ここのは日本一うまいうどんだ」と言って金を払っていたけど、自分の心の中で「そーだ、そーだ!」とエールの交換。

このうどんが食えるなら、次は花の季節か草萌える頃かにまた来ます、飯舘村。


今日は強い北風の中、健気に咲くオオイヌフグリの花がまぶしかったぜ。