荒野のプロローグとしてのKという街
関東で一番ツマラナイ街を目指す
ボクらのどうでもいい旅もそろそろ終わる
ボクらはヤツらの目論みに後ろ足で砂をかけたつもりが
まんまとヤツらのカタにはめられ
この街に導かれる
それでもボクらは
ヤツらの思惑で造られたステキ過ぎる道を外れ
荒野の方を目指す
ボクらがそれを「荒野」と言い切ってしまうこは
あまりにも幼い行為であり
実際にそこで行われているのは
ハイブリッドエンジンを積んだデザイン的に特徴の無い大型のワゴン車に
最新の機能性を持った特徴の無いテントを積み
最新の機能を持ったトレーニングウエアを着て
それほど個性的で無い髪型をした女と
彼女を「パートナー」と呼ぶ個性的ではあるが特徴の無い男たちが
放り投げたフリスビーを自慢の飼い犬を走らせくわえさせ
そのスキルと戻ってくるタイムを競い合っているのだ
ボクらは残飯など食ったことの無い犬とその飼い主たちに
聴いてもらえるような唄を持ち合わせていないことに気が付く
仕方が無いので
下らない思惑で彩られた下らない言葉を並べ立てた下らない唄を
河川敷の向こうに唄った
ギター、いい音してんな
ギター、いい音してるね
どうしてだろう
どうしてだろうね
もう帰ろう
遠くの橋をUSBOYSが水冷SOHC単気筒4バルブ250ccエンジン
赤い翼のスクーターに彼女を乗せて
夕日を切り裂くようにして走って行くのが見える
USBOYSそのものであるスクーターは
「やりてえ、やりてえ、やりてえ、」などと
下衆な排気音をバラ撒きながら
今より退屈で無いはずの未来の方に駆けていった
先日、谷川俊太郎さんの朗読を聞くことができたのですが、その中の「コヨーテ」という詩は、お二人の旅の想像が掻き立てられるものでした。
荒野の旅は、果てしなく続くのですね。
>ki-machanさん。
コヨーテっすか、、
どうだろ?
野良犬とキツネの旅のようであったよ。
朝から7時間くらい一緒にいたら、
それでもうお互い飽きてしまったって感じだし、
こんなヘッポコなところこそ、
内なる荒野であろうがね。
そして、まさに果てしないなあ〜。