CAY の baobab


7月18日は青山のCAYで baobab aruk tour のLIVE 3日目

ボクは2年前の7月24日にbaobabに出会った時
この2人は満員のCAYでLIVEを創るべきと思い

去年の7月17日にまだ大阪にあったロカリテでbaobabのLIVEの音を創ッた時
この音をもっと沢山の人に手渡したいと思いました

そして今年2月の「荒野」を越えて実現した
2010年7月18日、青山CAYでの baobab ワンマンライブ

それはやはり「創る」ヨロコビに溢れた時となってくれました


CAYでボクたちが臨みカタチにしようとしたこと

・音が1つのカタマリとしてCAYに置かれる事

・お客さんがその音に触れようとすれば
 それはどこまでも親密な肌触りのものであること

・お客さんがその音から引いた場所に在ろうとすれば
 それは森を抜ける心地よい風だったり小鳥の鳴き声のようであること

・そうあるために
 お客さんヒトリヒトリこそが主役でいられる場所であること

・LIVEが終わった瞬間
 人間の楽しいも悲しいも、すべての感情を肯定出来ていられること

そのために

13時に集合したボクたちは
baobabのaruk band スベテのメンバーと
ダンスを踊ってくれる板垣あすかさんと
舞台美術を担当してくれるLIFTのヤギくんと
手伝いに来てくれた人たちと
CAYのスタッフとボクと
ホントこの日に関わるスベテのメンバーで
baobabのステージの位置を決めることから
アイデアを出し合いました

アーティストの見え方
音の響き方届き方
お客さんとの距離
装飾とアーティストとの関係性
ごはんを美味しく食べられるか
などなどなど

これがメチャクチャ楽しかった

みんなそれぞれの考えをぶつけ合いながらも
同じ方向を見て創るヨロコビ

これもお客さんに持って帰ってもらわなきゃだ

そうやって
「荒野」の時に比べてさらにグイッとお客さんの中に突き出たステージ

さらに奥行きを増したステージ後方では板垣あすかさんが踊る

そして生まれた音は

SHOZO音楽室やSoya、去年のロカリテとも比べようも無い
20100718 aoyama CAY の
どうしようもなく東京のbaobabの音だった!


このLIVEが完璧であったなんて言えない

オープン遅れてお客さん待たせちゃったなぁ〜、、とか

満員のお客さんスベテに音は届いていたのか?とか

そもそもPAしくじったとこあったーー、、とか

CAYのスタッフさんからはも
客さんへの対応で手が回らなかったことを詫びる言葉ももらい

それでも「やってよっかたー!」
てか
「オレたちはLIVEを創った」ていう実感



そして改めて
この旅を振り返り
この旅が筑波のSoyaから始まりSHOZOで深められ
CAYにたどり着いたことを幸せに思い

ふと目を上げると
旅を共にしてきたみんなが
実に美しく成長している姿に出会い

そうだよな
こんなことに出会いたくて
ボクはここに居るんだと思った夜

デカイ金が動くフェスとか何百万ダウンロードなんて音楽がある中
ボクたちはとてもチッポケなものを創ったに過ぎないのだろうけど
ただ
「オレたちはコレで生きてやる」みたいなモノが
絞り出された夜だったはず

そして“コレ”の方がずっと可能性に溢れているんじゃねえか?
なんていう反骨つーか気概つーか

baobabに出会って2年
ボクはこの日のことを「baobabとボクとのファーストフィナーレ」と呼んでいた
馴れ合いで創ったフリだけはしたくない人たちだからね

そして
それはもちろん「セカンドステージ」の始まりを意味する言葉でもあるのだけれど

その前に
ちょっとだけボクらが創ったモノの余韻に触れていたいと思った

そんな生まれて初めての感覚に
驚いているだ

いや、
ダメだ
まだ上手く言葉に出来ねー

コメント / トラックバック 6 件

  1. eli より:

    baobab @ cay とっても良かったみたいね!

    アミイゴさん、相変わらず小難しい事言ってるな~。

    ちょっとの笑顔で、いーじゃん!

    100人いて100人全員、絶対満足!なんてないから
    ちょっとで良いよ。

    ちょっとが、ちょっとづつ増えて、ちょっとづつ出来るようになれば
    10年後には「ちょっと」じゃなくなるよ!

    ってbaobabチャンに伝えておいて!

  2. >eliさん。
    オレが小難しくなくてダレが小難しくあるんだろう?

    これから先も
    もっともっと嫌われる個人であるぜ!

    その先でeliさんとも創りたいものがあるんだ。

    たとえばそれが10年後
    それぞれが51才と57才であっても
    ヒリヒリするようは創造の実感を手にしていたいんだな!

  3. eli より:

    >オレが小難しくなくてダレが小難しくあるんだろう?

    私の周りは小難しい人だらけだったからね!(特にラヴタン時期)
    ついつい若い女の子の気持ちになっちゃうんだよ!おほほ

    私はいつもヒリヒリだし
    普段もずーーーーっとヒリヒリ

    時々、普段くらいは、自分を許せる人になりたいと想うけど
    治らないのかな?
    自分を殺す感覚に似てるからさ。
    All or Nothingだとせつな的だから51歳までやってられないもん。
    嫌われる個人であっても良いから
    普段くらい普通でいたいよ

    51歳になったら、そういうのから抜け出せるとイイナ

    baobabは一度spumaで一緒になった程度だけど
    良いミュージシャンだから
    とにかく、いつも想うのは
    守ってくれる回りがいないとね!

    って、彼らは私ほど、脆くないかも!笑

  4. ki-machan より:

    Cayは縦に奥ゆきのあるスペースだなと思っていましたけど、あの日は横に壁の境界線も溶けあって、すばらしいひろがりを見せていました。

    後方からbaobab Liveを見ていると、お客さんの後ろ姿に漂うものとその視線の先にあるものが、まじりあって、ゆるやかな波ができて、

    そんななか、Cayのスタッフさんが高くかかげた白いご飯が颯爽と歩く!あんな素敵なご飯の後ろ姿を見たのは初めて!

    Cayのbaobabは、音楽とともにふたりの住んでる森の中に飛んでいったような、鳥になれたような気分になりました。

  5. >eliさん。
    きっとダレも思わないことだろうけど、
    baobabとeliちゃんが作っていることって、
    とても良く似たもので、
    ただそれが違う部屋なり別の階なんかに置かれているんだと思う。

    今回、ボクはゲストはヒトリも受け付けなかったんだけど、
    来れないことは分かっていても、
    今こうしていることをeliさんに知っておいてもらおうと思いました。

    そして、
    CAYはeliさんを待望していることも、
    baobabに乗じてお伝えしておきたかったのです。

  6. >ki-machanさん。
    きっとbaobabの力だけではあの空間もあのゴハンも提供出来なかったはず。

    しかし
    関わったみんなの協力を呼び寄せたのは
    まぎれもなくbaobabの表現の力。

    そんなことをこれからも創ってゆくんだと、
    みんなで確認し合った時間でもあったよ!

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