58ヶ月め

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今日は2011年3月11日から1768日め
4年10ヶ月
58回めの11日です。

昨日10日は代々木公園でCANDLE11th LIGHT FOR FUKUSHIMA
http://www.lfn.jp/candle11

Candle JUNEさんが先導し継続してきた毎月11日の月命日に福島でキャンドルを灯し、
復興を支援し風化を食い止める試みの東京でのあらたな一歩に、
ボクもワークショップで参加させてもらった1日。

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ボクが個人で続けてきたことが、
あらためて目線の高さを共にする人たちの輪の中で行えることを、
うれしく感じつつ、
目線の高さを共にする人たちの中で、
ボクがやって来たことを再確認する現場になったように思います。

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あらためて、
子どもが「おとなの求める子どもらしさ」とは一線を画す、
彼ら1人ひとりが振り切る「かっこよさ」の格好良さ!

そこからオトナはたくさんのことを気づくことも出来るし、
ではこの瞬間なにをするべ良いのか知ることも出来るなあ〜と。

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この日の出演者で、マイケルのソックリさんやってる人のステージが楽しくて、
彼もやはり何度も被災地に向かい、地元の人との時間を重ねてきて、
それがステージに反映していて、
なかなかのダンスを披露する子どもたちと一緒にマイケルの曲を踊ったりして、

ボクは自分の1回目のワークショップの後、
子どもたちと一戦交えた後だったのもあって、
彼らのダンスに「ワー!」「キャー!!」な感じで盛り上がっちゃったんだけど、

う〜〜む、、
集まったオトナたち、ここは盛り上げてやんなきゃならないとこなんじゃない?
ってね、、

この瞬間に気持ち開いて子どもたちにパワー与えてやらなくて、
どこで心を開く場所があるんだろうか?なんて思っちゃったんだよね。

いや、
1人ひとり、とっても優しい日本人なんだよね。
だから1人ひとりの資質とかを否定することでは無く、
ただもっとみんなやれるんじゃない?なんてね。

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ボクのワークショップで子どもたちの振り切れたマインドに触れたオトナは、
やっぱひとつ心の窓が開き、風通しの良いコミュニーケーションを見せてくれてたしね。

震災からそろそろ5年だけど、
震災直後のみんなからの発言、発信ってものが極端に減り、
今は「これを言ったらマズイかも?」みたいな
息苦しい空気感に覆われているって実感を持ってます。

そして、圧倒的な思考停止。

そんな中で、
ボクは東京でも出来ること、やらなきゃならないこと、
ますます感じたマイケルな風景だったなあ〜。

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この日、Candle JUNEさんは何度もステージに上がって、
何度も同じことを訴えてた。

それを思いっきりザクッと言ってしまえば、

「まもなく5年だが、なにが変わったわけでもなく、
反対をアイデンティティーにしている場合ではなくなった」
「必要なものは自分たちで創ってゆく」
「そう出来るよう、この場所で友を確認し、ともかくこの場を楽しんでくれ」

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う〜ん、やっぱザクッとしか言葉にできないけれど、
ボクが4年10ヶ月考えてきたことがそのままトレースされ、
可視化してもらったような実感のある言葉たちなんだ。

今日この場に立ち会え、彼の考えに触れられたことは、
ボクの勇気になったはず。

そして、
ボクたちは「被災地支援」というマインドのベクトルに並行させ、
「では東京でなにかあった時にボクたちはどうするのか?」という問いに対し、
日々考え、顔の見える関係の人と言葉を交わし、
みんなで生き抜くためのマインドを育んでゆかねばなならいよね。

そういうことの多くを、実は福島から、被災地と呼ばれる土地の人々から、
学び続けてきた4年10ヶ月。

すべては「これから」
本気でそう思うよ。

多くの友人とともかく汗を流した
春のような陽気の1日。
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ライブのトリはTOKYO NO1 SOULSETの渡辺俊美さん。

彼がゲストとして呼び込んだ甥っ子のジオンくん21歳。

15歳の時原発事故で故郷を失った彼が作り唄ったうた、
タイトルは「桜並木」だったかな?

福島の富岡町には有名な桜並木がある町だから、
それを失った悲しさを歌にしたものであるはずだけど、

この夜にうたわれた唄が
ここ100年で聴いた中でも最も感じた一曲となった。

なんていうくらい心に響いて、
そうか、唄ってこうやって生まれるのか、ってね、

個人的に20年以上かけて探ってきた「唄の生まれる瞬間」てことに対し
ひとつの回答を代々木の森で得た。

この現場に導いてくれたみんな、
ありがとう。
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