13ヶ月め
今年はうるう年だから
あの日から397日め
その月日が「あっという間」なのか
「途方も無く長いもの」なのか
「時計が止まったまま流れた月日」なのか
その長さの感覚は誰かが「コレ」と
説明してしまえるものでは無く
東日本を生きる人の数だけの存在するものですね
そんな想像を働かせているうち
時の流れとは本来ごく個人的な感覚だったんだろうな
なんて考えに至りました
個人的な感覚で時が流れてしまうと
社会が効率的に動いてくれないから
便宜的に時計で人を縛る必要がある
そんなシステムに破綻を与えたのも
去年の3月11日から起こったこと
人の数だけ流れる時があるってことに気がつき
しかし
そのことで社会に決定的な分断が生まれつつあるように思える今
こんな世界に在ってナニを創っていったら良いのか?
音楽家と文筆家とボクとでユニットを組んで
その答えをみつけてゆく作業を始めています
答えを焦ることなく
人の声に耳を澄ませ
心に降り積もる言葉の中から
生きるための熱源となりうるものを探しあて
1コ1コ積み上げてゆくような作業
歌手の畠山美由紀さんが故郷気仙沼を唱った朗読の中で
熱を放っていた言葉
>わたしたちは ひとりひとりが愛の自家発電機なのだ
>だれかが手を差しのべてくれれば 優しい言葉をかけてくれれば
>それが動いてやってゆける
まずはこんな言葉を頼りに
暗闇の荒野に踏みこんでゆこうと思っている
あの日から397日めのボクです
みなさんの日々が
豊かな言葉の交換の現場でありますよう
そう願う397日めでもあります