13ヶ月め


2011年3月11日から13回目の11日

今年はうるう年だから
あの日から397日め

その月日が「あっという間」なのか
「途方も無く長いもの」なのか
「時計が止まったまま流れた月日」なのか

その長さの感覚は誰かが「コレ」と
説明してしまえるものでは無く
東日本を生きる人の数だけの存在するものですね

そんな想像を働かせているうち
時の流れとは本来ごく個人的な感覚だったんだろうな
なんて考えに至りました

個人的な感覚で時が流れてしまうと
社会が効率的に動いてくれないから
便宜的に時計で人を縛る必要がある

そんなシステムに破綻を与えたのも
去年の3月11日から起こったこと

人の数だけ流れる時があるってことに気がつき
しかし
そのことで社会に決定的な分断が生まれつつあるように思える今

こんな世界に在ってナニを創っていったら良いのか?

音楽家と文筆家とボクとでユニットを組んで
その答えをみつけてゆく作業を始めています

答えを焦ることなく
人の声に耳を澄ませ
心に降り積もる言葉の中から
生きるための熱源となりうるものを探しあて
1コ1コ積み上げてゆくような作業

歌手の畠山美由紀さんが故郷気仙沼を唱った朗読の中で
熱を放っていた言葉

>わたしたちは ひとりひとりが愛の自家発電機なのだ
>だれかが手を差しのべてくれれば 優しい言葉をかけてくれれば
>それが動いてやってゆける

まずはこんな言葉を頼りに
暗闇の荒野に踏みこんでゆこうと思っている
あの日から397日めのボクです

みなさんの日々が
豊かな言葉の交換の現場でありますよう
そう願う397日めでもあります

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