本・つながる、まずは今


11月23日は西麻布RainyDayで
午後3時から日没にかけての「本つ・ながる・未来」vol.5
「声とリズム」
朗読:新井高子・小沼純一・柴田元幸・管 啓次郎・田内志文・根本美作子 
音楽:渡辺 亮・金子飛鳥

ボクは音響でお手伝い

コトバのプロとして生きてこられた方々と
音のプロとして生きてこられた方々に混じり
身体がバリバリ痛くなったほどの緊張感と共に
人間は言葉と音楽を同時に手にしたんだろうなあ〜
なんて確信めいたことを手に出来た1日

ほとんどの方がボクより年長者の集まりで
1人ヒトリが実に若々しいことが素晴らしく

1人ヒトリが自身の中に込められた熱さを
惜しみなく発揮してる姿

それはお客様が集まる前の準備の段階からして
「創る」熱に溢れているのがウレシくて

震災後に編まれた「ろうそくの炎がささやく言葉」という
1冊の本を巡る朗読の会ではあるけれど
一瞬一瞬でクリエイトがあり
今まさに言葉が生まれているような感覚が愛しくて

そこまでやれたからこそ、
イベント終了後の乾杯の後
さらに続いた言葉の交換会が
実はこんな集まりの本質なのではないかというほど、
親密にして真摯な時間だったりした。

ボクらは3・11に絶句し
唄や音楽を忘れ
美しい景色に注ぐ視線を失った

しかし
それでもそんな真っ黒な時のカタマリにノミを振るって
言葉やメロディーを削り出すしか思いつかない人たちがいて

ともかくそれぞれがそれぞれの分野で
必死になって自分の表現を守り育て挑戦しながら
なんとか生きているのだなあ~

そうやって2011年11月23日の夕暮れ時に顔を合わせている

だからって被災者にどれだけのことが出来るのかって
1人ヒトリが痛いほどわかりながらも

それでも
集い言葉を交わすことでしか得られぬものがあることを
今あらためて確認出来た

ドドドの疲れに押し流されて家に着くと
立川談志という人の青春と半年ほどの晩年が幕を下ろしたとの訃報

「コトバの力」を確認したばかりの夜なのに
こんな時に発する気の利いた言葉をボクは知らず

ただ、
さみしい、なあ~
と思い
寝た

コメント / トラックバック 3 件

  1. arakawa より:

    ワタシも自分の言葉で、何かを創造したい、ってもがいてます。(苦笑)
    あんな大きな出来事があったのに、人間は価値観を変えようとせず、忘却にいってしまうものなのか、と・・・
    自分の世間知らずぶりに打ちのめされている感じです。
    いつも反省するんだけど、焦っても無理(でも、スピードも必要、という矛盾)大きな波より、自分に近いところからの小さくとも確実な波を起こす事(継続の重要性)ーこの世界のなかで、そんなことでさえ「なんて難しいことなんだ!」って思い知らされる。
    自分ができること、を磨いて、、、結局は、無力感と戦いながらも、自分の表現を追求しつづけていくことしかできない、(というか、したい)んだろうな、と。苦しむことも大切だよね、って自分に言い聞かせてます!

  2. 小池アミイゴ より:

    >arakawaさん。
    みんな同じことで悩んでいますね。

    ボクは3月11日の夜、
    こうやってみんな苦しむはずだと、今までの経験から想像して、
    ならばと日本列島の絵を描いて、
    こんな絵をきっかけに近しい人と会話を創ってもらいたと思いました。

    コトバってきっと、
    なんでもないたった1つのコトバであっても、
    1人の力でクリエイトしようとしたら、
    大変な作業になるんだと思います。

    ただ、
    人と人と間でなんでもなく交わされるコトバには、
    それが誠実なものである限り、
    ヒトリではクリエイトし切れない力が宿るはず。

    方やプロの力で生み出されるコトバがあり
    方や民衆の間から生まれるコトバがある
    (コトバを唄と訳してもよいかも)

    その2つを比べて優劣をつける必要は無く
    ただボクたちは日々の会話に
    今まで以上に自身を持てたらいいなあ〜と、

    そのためには、
    語る前に聴くことなのかな?
    なんて思っているのが8ヶ月半後のボクの考えです。

  3. arakawa より:

    そうですね。
    相手の言葉も、自分の言葉も、
    大切に大切に扱って・・・そこから生まれたものも・・・
    今まで以上に大切に、大切にしていきたい!って思います。
    ありがとうございました。

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