灼熱


8月1日の日曜日は
吉祥寺のFFビル前特設ステージを使いフリーライブ
『ううじん出稽古3 吉祥寺夏場所』

その昔
広大な武蔵野の森の一部であった場所

今はイビツに切り取られた空からの降り注ぐ真夏の陽射しと
アスファルトから沸き起こる熱波とに挟まれた場所

そんな場所で街行く人々とアーティストのガチな対決は
最近のライブの現場で漂うキモチの悪い予定調和な笑顔も引きつる
まさにぶつかり稽古の申し合いの様であり

ともかく熱く

それ以上に

ともかく暑かった〜、、

つか、
熱中症の死人が出なくて良かった!
これマジの感想


まずはううじんのLIVE
なのだが
ボクはナニをやっていたかと言えば
ツカイッパとして会場を走り回ってるか
マイクを持ってのインチキ司会

なので
その時話したことを再現するカタチで
ブログでもLIVE

FFビル前のステージからほど近い場所に
吉祥寺行列ナンバーワンな肉屋のメンチカツがあるのだけど
只今改装中でこの日は休業

ならば
皆さんの心のメンチカツ
ううじんの唄はいかがでしょうか?

しょっぱな
PAでつまずいたLIVEも
最後はサクッとジュワ〜っと揚がっておりましたね!


続いては
メンチカツを100個揚げた後のラードのごとき清涼感
“なにわのてつ”こと藤縄てつや
わけあって広島在住の真夏の鉄板コテコテLIVE

暑さは熱さを持って制しろ!
なんてこと出来るはず無く
しかし
以外や子煩悩なところも見せるてっちゃんに
吉祥寺市民も最後は阪神タイガース!

さすがに多くの人が足を止めて聴いてくれてました

つーか
やっぱこのどーしょもなくギトギトな中に
どうしょうもなく繊細なモノを見せてくれる
てっちゃんの芸が好きだなあ〜!

っと、、
もう広島往きの新幹線の時間ね!?オツカレー!!

そして
メンチカツと言うより
コロッケな安宅浩司さん

真夏のビーチや巨大フェスのピースフルな空間が似合わないです

この日の灼熱の吉祥寺にあっては
くたばりかけた柴犬のようですが
それでも街が似合う人

フィンガーピッキングやスライドのギタープレーの名手で
やってることは前出のてっちゃんと一緒のはずだけど
やはり安宅浩司の音楽

春に撤退した伊勢丹の跡地FFビル前にシックリハマり
その優しい表現が吉祥寺に寄り添ってゆく30分ちょっと

その優しさを掻き分けて掻き分けて見える骨太さこそ
実はボクの好きなところ

だからなぜか終始敬語なオモロい関係
ううじんからの申し合いの2曲も「この日色」だったね


そして板垣あすかさん踊る

ううじんを吉祥寺でと考えた時
そのパートナーとして真っ先に浮かんだ人

街の予定調和を解く肉体の合鍵

ハッピーなはずのライブイベントに
衝撃だよね

ここが森だった時に生きていたモノは
こんなモノだったろう

裸以上のハダカに出会ったら
あとはヒトリヒトリ唄い踊るしかないだろう
キチジョウジ!


でもって
相撲サークル オブ フレンズ!

ボクが1994年の7月30日に初めて飛行機に乗って行った先
福岡で運命の出会いをした相撲好きの2人

若貴人気で空前の相撲ブームだったあの頃

1994の夏も猛暑で
福岡も水不足の給水制限が出たほどの時だったけど
さっそくぶつかり稽古を申し出たり
CLUBの床で四股踏みあったり
柱で鉄砲しあったり

それから相撲を語り合い16年目の真夏の吉祥寺

そんなウソを言って紹介

アズマくんて安宅さんと似てるよね
これはホントウの感想

その
ソフトな当たりの裏側のブッ太イところが

やはり30分ちょっとのLIVEだったけど
スベテが名曲名トラック

そして気が付く
ううじんも安宅さんもスモサも
実はてっちゃんも
意外や吉祥寺にフィットしない人たち
(7/19にやったbaobabは違ったもんな)

その違和感が真夏のクソ太陽に焼かれた街で
実にクリエーティブな輝きを見せているではないか

そんなボクの心のダンスのパートナーとして
ステージのサツキさんがダンス&ダンス
それも飛び切りエレガントにね

これだぜ!

あっ!
相撲サークル オブ フレンズは
もちろん
small circle of friends のことだよ〜♡

そんな最後にううじんの孤独を街にぶちまけてLIVE終了

ううじんにとって
かなり過酷なことを強要してしまったはずだけど

その困難の1コ1コに音楽でブチ当たってくれ
スゲー唄を産み落としてくれ
スモサとの共演や(ここでもPAの調子が悪くて残念だったが、、)
アマポーラでの板垣あすかさんとの共演は
これからボクらがナニを創ってゆけばいいのかの
明快な道しるべになったようにも思えて
まあ
それでいいんじゃないかと、

ひとつ「これ」というコトを語れば

街中でやったLIVEです
そこら中から街の音が聴こえてきます

そんな中で
すぐ目の前でナニかの店舗の改装工事

そこで工事の音をガツガツ出してるニイさんだかオイちゃんだか

その音が
ううじんの音楽の隙間をぬうようにして鳴らされているのに気がついたという話

これは
この日バカみたいに椅子を運んできてくれたLIFTのヤギくんも気が付いたと

そして
ううじん曲の「ココ!」という部分を逆に解釈してしまったんだろう
グラインダーの「ギャアァアア〜〜〜」という響きが見事にシンクロ

さぞやそのニイさんだかオイちゃんも焦ったはずだが
ボクらはそれをとても好意的に
ある意味真の芸術でさえあるとして受け入れたんだという話

街っていいね〜!
人って、おかしいね〜!!

本家角界がバカげた不祥事に揺れている今
ううじん出稽古3は見事に千秋楽の取り組みを終え
普通に“いせや”で打ち上げ

このあまりにも普通にLIVEの打ち上げな感じが
実に珍しく
しかも楽しく面白く
まあ
それだけ過酷な灼熱の現場であったな〜なんてね
ホッピーもただただ水分として身体に染み込む有り難さ

それ以上に
「バッキャロー!もっと面白いもの創ってやるぜ!」
みたいな言葉が飛び交う
次の創造に向けての貴重な出会いの場所となったんじゃないかと思います

今は多くのことに笑顔やPEACEであることが約束されて準備されている時代
カフェライブとか巨大なフェスとか

しかし
今の過酷な日本の社会にあって
そんな“ステキ”からこぼれてしまう人ばかりなんだ

ボクはそんなこぼれてしまう人々に興味があって
そんな人たちに届くものはどうこさえたらいいのか知りたくて
この日を迎えたのかもだね

いや、
こりゃホント面白い組み合わせだった!

ならば“秋場所”!!
場所は早稲田国技館あたりで
みなさんおたのしみに〜!!

ドスコイ!!

っと、、
あまりの本番中の毒舌に
俺ヒトリが謹慎なんつーことにならないかっ?

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