2010 CAFE SHOZO


7月16日金曜日
新宿駅12:09発の湘南新宿ライン宇都宮線直通快速で宇都宮へ

そこから宇都宮線黒磯行きの列車に乗り換え
15時ちょっと前の黒磯に到着

駅を出ると真夏の太陽

標高250mの黒磯駅周辺も梅雨明けの猛暑に包まれ
活気を失った商店街にはダレの悪意なのか
マル・ウォルドロンの「レフト・アローン」が流れ
地面に色濃く映し出されたボクの影も
ジャッキー・マクリーンのむせび泣くサキソフォンに
妖しく揺らめくのです

1988 CAFE SHOZO まで10分ほどの道を歩いていると
筑波から移動して来たbaobab aruk号と出くわし
「せーの」でSHOZOに到着

オーナーの省三さんをはじめ
これからLIVEを共に創ってゆくスタッフのみなさんにご挨拶
新しく生まれた“音楽室”に「おおーー」と声を上げ

そして
ともかく
まずはSHOZOの珈琲を一杯


ボクがココで多くを語るまでもないのですが

1988年に黒磯の街で菊池省三青年が
美味い一杯の珈琲を提供出来る場所を創った

その後その一杯の美意識に引き寄せられた若者たちが
自分たちの日々を生きる仕事の現場の創造を重ねることで
CAFE SHOZO は「SHOZO」と言う名のライススタイルを生み

ボクたちもその珈琲一杯の美意識に引き寄せられ
ここに唄を届けようと願った

そういうことをあらためて確認出来る美味い一杯

そして
ここで働いているヒトリヒトリの働く姿の美しさ!

「キミが運んでくるから、この珈琲はさらに美味しく感じるんだよ」


大分の田舎に暮らし音楽を創造する生活の中で
地域のコミュニティーのヒトツの核となっているbaobabが
SHOZOのあり方から持ち帰るものも楽しみだね!


でもってリハーサル

PAを組み
「チェック・ワン・ツー」最初のひと声をマイクに

ビックリ!音が良い!!

特別なことは何もしなくても
SHOZO音楽室の音

ストリングスのみんながリハをしていると
その生音がもはやLIVEになっていたり

今回に向けて何度か下見や壁画制作で訪れる中
この場所が造られてゆく過程も見て来たけど

お客様に一杯の珈琲を美味しく楽しんでもらうために
店はナニをするべきなのか
そんな発想が音楽が響く場所でも発揮されているんだろう

こけら落としを直前に
すごい場所に育っていました、SHOZO 音楽室!


こうしている間にも省三さん自らが
「アミイゴさん、照明どうだろな?」
「この辺りの音の響き、気になんねーかな?」
「この椅子の位置でおかしくねえかな?」とかね

いつもはボクが先回りして気にしてゆくところを
人生の先輩にあたる人がヒトツヒトツ丁寧にコミュニケートしてくれる
クリエーティブなヨロコビ

関わるみんなが同じ方向を見て一緒に創っているんだって実感は
7年前に福岡で感じて以来だなあ〜

SHOZOで働く人たちみんながイキイキしている理由を知った
夕立雨に包まれたSHOZOの夕暮れ時

もしくは駅前の商店街で虚しく流れていたモダンジャズの名曲と
SHOZO音楽室に響く無垢なる音とのコントラストが教えてくれる
街と人と一杯の珈琲のあり方


明日のLIVEはこの場所の御披露の意味もあり満員札止め

まったく無名のbaobabにとってはサプライズ

そのサプライズをいかにLIVEに昇華させるのか

baobabの音楽をこの場所で
ボクたちが臨む最高の音で響かせるため
さらにリハーサル、リハーサル

リハーサルでハラ減った、、

そしたら仕事を終えたSHOZOのスタッフのみなさんが続々と
それぞれの自慢料理を持ち寄ってくれ最後の晩餐

明日のLIVEが終わったら
速攻で東京に移動しなければならないボクらと
掛け替えの無い時を作ってくれました

昨晩のSoyaでのお稲荷さん1コがまだ
心の中で消化し切れていないのにね、、

一杯の珈琲を知る人たちのメシは
どこまでも心と身体に染みるものでした

くそーー、
愛しくてたまらねえぜ、
SHOZO ぴーぽー!

ありがとう

ごちそうさまでした

音楽はもうこの時から鳴り始め
ボクらはSHOZOでのbaobabの唄を創造し始めている

そうやって生まれたものだけを
明日この場所に集う人々に手渡してゆくんだ


どうしても長くなってしまうSHOZOでのこと
7月17日ライブ当日の話は後ほど

baobab aruk band 女子たちは那須湯本の温泉宿へ

男子はドンキホーテでビールを買い込み
休憩室をお借りして明日を語り尽くし
疲れて寝ました

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