FUTENMA

ボクは東京に在って
沖縄に在る基地が生むパワーバランスに守られ
宮崎産の牛や豚を食って生きている

今までもこれからも
戦争など無い世界であって欲しいと願うし
牛や豚がポコポコと殺処分されるなんて
あって欲しくない事だ

でもこれはボクの生きている世界のリアルだ

沖縄にも宮崎にも愛しく思う人が住んでいて
地面では繋がっていないけれど
ひとつ空の下
心の距離は隣町のような沖縄であり宮崎でありだ

+
現在の日本に存在する地方空港のほとんどが赤字であり
建設計画当初の利用者見込みの6分の1くらいな空港もあり
地方財政を圧迫していると報道されていた

+
「そんなダム必要無い」という声に
「ここまで来たら絶対に造らなければならない」という
頑な力が働いている

+
都心の一等地で年間家賃が何十億もする物件に入居している
政府系の特定法人
そこに週に1~2度ハンコを押すだけの仕事でやってくる
元官僚の天下りの役員に
年収で1500万円とか2000万円が払われている

小学生でも
「そんなところに金を使うくらいなら」て思うだろ

普天間基地を上から見ると

大きな地図で見る

民家に囲まれた滑走路の穴ポコは
広島や長崎で原爆の爆風にさらされた地域の広さに重なった

それは
とても頭の良い人が机の上で判断した“広さ”であろう

ここで日々戦略ヘリや輸送機の発着が行われている

数年前
実際にこの辺や嘉手納基地周辺を歩いてみた

多くの人が経済的に基地に依存して生活していて
すべての人が基地の危険と隣り合わせて生きていた

とても難しい作業であるだろうけど
目の前にある危険を取り去ることをしなければならないと思った

2年前の6月23日の沖縄慰霊の日
ボクは平和祈念公園に在り
日本の総理大臣や官僚のスピーチを聞いていた

その内容のほとんどを占めたのが
日本政府の沖縄への経済援助に関する話だった

日本の盾となり地上戦の行われた沖縄
その組織的戦闘が終わったとされた慰霊の日に
日本と沖縄は経済で語り合う

それもリアルなんだと思った

しかし
日本政府では出来ないことを
ボクたちなら出来るんじゃないかとも思った

それは
どうしょもなく小さなことかもしれないけど
どうしょもなく必要なことであるはずだってね

基地は辺野古に移されるんだと思う

しかし
人が牛や豚のように扱われちゃいけないよ

そのためには
ボクたちは決して諦めず
見て、考えて、他者と言葉を交わし、
さらに繰り返して考えてゆかなきゃだ

そして
せめて選挙での一票が
ボクたちの生きた言葉になるよう
やっぱ考え続けるのだ

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