「夏目漱石展」参加
東京大学本郷キャンパスの「三四郎池」を描きました。
9月6日から銀座G8ギャラリーで開催のTISの展覧会
「158人の漱石 百年後ノ吾輩、こゝろ、それから……」に出品します。
*展覧会詳細> http://bit.ly/2bNh4bn
文京区本駒込に住んでいた頃、
毎日の散歩道はそのまま漱石の足跡をたどるようなコースでした。
ある時思い立って「三四郎」を読み返して、
司馬遼太郎さんの「街道をゆく~本郷辺り」なんてのも読みふけり、
「三四郎」に出てくる地名を歩き倒したことがあったけど、
漱石の文体ってそのままフィジカルに直結した快感があるなと。
坂の高低や足の裏から伝わるもの、
季節ごとに変わる風とか気温とか、
「三四郎」の世界と擦り合わせて歩いてゆくと、
人が自分の足で歩いていた時代に自然とタイムスリップ。
バブルから渋谷系に至る喧騒と狂乱の時。
こう見えてボクは、
実に静かな時を本郷あたりを歩きながら過ごし、
その経験の多くを持ち越して今に至る。です。
まあこれはボクの成分の2分の1についての話。
何度も足を運んだ三四郎池だけど、
今回数年ぶりに行ってみたら、まったく違う印象。
そう言えば20数年ぶりに読んだ「三四郎」
こんなに可笑しな話だったっけ!?とかね、
時を重ねた先でじわり感じるもの、
思いっきり楽しみながら描きました。
14日夜は18:30~20:30でギャラリー滞在。
「夜店」と名付けられたTISの作家さんたちによるフリマに参加します。
ここでボクは新作の絵本を正式な発表より1日早く販売。
これ、ぜひ来てもらいたいです!
そんなこんなの詳細は後ほど〜