池田Largoでの「東日本」ありがとうございました
6月22日の日曜日
池田のアートスペースLargoでの2回目の個展「東日本」
そして「絵本ちいさいトラック原画展」
会期を無事に終了いたしました。
足を運ばれた方、温かいお言葉を残して下さった方、池田の街のみなさん、
Largoの現場で奮闘して下さった遠田さんご一家ご一同さま、
ほんとうにありがとうございました!
去年に続いての開催でしたが、
現場の方々の志に答える美しい展示が出来たと自負しております。
地方においてボクの描くような絵を展示するギャラリーは、
単に絵を楽しむだけの場所ではなく、
ローカルならではのコミュニケーションの現場であらねばです。
Largoのお考えも、
1階に併設されたCafe minatukiのコンセプトも、
まさにそんなだからこそ、
ボクも全力で向うことが出来るんだと思います。
「東京からなにかカッコいいものがやってくる」みたいなことじゃなく、
ボクも含め、この街や人の素晴らしさを発見出来るような、
そんなコミュニケーションの現場。
絵画ではなくイラストレーションを生業としているからこそ、
展覧会で生むことの出来る空気ってあるなあ〜と、
去年今年と続けた時間の中で実感を手にしました。
去年今年と続けたことで、
去年は点だったLargoが、今年は面に広がったことは、
展覧会を開いた中でも特にうれしいこと。
たとえば、
Largoから徒歩5分くらいのギャラリーカフェ“ie”
古民家を美しくリノベーションした場所では、
尾柳佳枝さんが展覧会を開催していました。
そちらの会場からLargoに足を運んで下さった方が実に多かった。
それも「わざわざ」池田に足を運んだような若い方が多く、
そんな方が、池田の街を歩き、2つのギャラリーを巡るイメージ、
とってもステキなことだと思いました。
「ものづくり」を志す若い人が
移り住んでくることが増えているという池田。
Largo と ie で、
足を運ばれる方の年齢層も幅広くなるはずで、
これからもこの2つの場所の関係が、
大きく深呼吸するようなものであり続けることは、
池田の魅力をさらに深めることなんだと思います。
ieのトヨハラさん、
たくさんのお心遣い、ありがとうございました。
それにしても、
関西の作家さんたちの「草食手作り感」みたいなのは、
東京よりずっと進んでいる、というか、コアで面白い!
そんな場所との関係をLargoさんからも教えて頂きつつ、
さらに深く案内して下さったのが、
昨年ワークショップに参加してくれた安田さん。
北陸から池田に移り住み、
エコツーリズムを学び中の彼女は、
池田の街案内を仕事にしてゆこうと奮闘している方で、
ならば案内してみてくれと、半日ほどブラブラ。
きっとボクがひとりで歩きそうな場所。
しかし、そうは簡単にこのコース取りは出来ないだろうって道順で、
しかし、決して本質を先回りして説明してしまわぬガイド。
この居心地の良い感じは、
福岡で浴びまくったマインドだけど、
関西で感じられたのは、デカいなあ〜
もしくは、これは池田ならでは?
まだまだ手探りの部分もあるようだけど、
彼女の創り出す仕事は、池田の街を、池田の人を、
より豊かなマインドで染めてゆけるんじゃないかと、
そういうことが、たとえば被災地と呼ばれる場所にも届く。
そんなことだと思う。
そんなご縁を頂いたLargoでは、
さらに素晴らしいご縁を頂きました。
池田に滞在していたアメリカ人のワンさんが、
梅の花の絵を購入してくれました。
その購入にいたる心模様が綴られたノートのメモ。
それはこれからもボクが絵を描いてゆくための
エネルギーとなってくれるもの。
最終日にあらためてかけつけてくれた彼女と、
ブロークンな英語で会話。
ブロークン過ぎて、自分が何を描いてゆきたいのか、
その本質の言葉を繰り返すしかなかったけれど、
その言葉の発見が、まさにサプライズ!
梅の花くん、海を渡っても、愛を育て続けるんだぞ!
そんな麗しきLargoの最終日は、
みんなと街に飛び出し絵を描いてみました。
街の愛しさ可笑しさについて、
しばらくボクの持論を語った後、
街の愛しさを見つける1人ひとりの作業。
街の愛しい風景に出合ったら、
そこに浮上する愛しい言葉を確認、
その言葉をトレースするようにしてスケッチ。
そして、我が街をワガママに塗ってしまう作業。
ちっちゃい子にはちょっと難しいかな?と思ったけれど、
なんのなんの!
みんなが街に求めているもの、
みんなで尊重して社会作りに役立ててもらいたいや!
なにより
ボクたちはこんな感性を持ち合わせた1人ひとりを大切にしてゆかねばだね!
そんなわけで、
去年よりさらに手応えを感じつつワークショップ終了。
展覧会が終わるまで続いた、
足を運んで下さった1人ひとりとの会話が愛しくて仕方ねえ。
いや、この時間がこのままずーっと続いてくれたら、
そんな風にさえ思えたよ。
Largoや池田で出合ったことはまだまだ沢山!
ここで簡単に書き切れるものじゃない。
なにより、
この展覧会に合わせて、3階部分もギャラリーにしてくれたため、
真夏日の暑さの中で汗を流し、息を切らし、
お客様の対応に1階から3階を往復し続けてくれたLargoのかあさん、、
その姿を想像するだけで、胸がくしゃくしゃになるけれど、
そのご奮闘にねぎらいの言葉をかけようも、すべてが安っぽく感じてしまって、、
またこの現場に作品と足を運ぶためにやるべきこと、
1コ1コ確認してカタチにしてゆきます。
そうしたらまた!
しかし今は、
ありがとう、ラルゴ。
2014
0530
0622
PEACE!!