キュウリのサンドウィッチ

気温36度の京都駅で待ち合わせして
郊外の某所に向かいました

20年来のお付き合いのイラストレーターKさんのご自宅と仕事場へ
ボクでは成し得ない丁寧な創作を続けるKさん
彼女がお父さんから受け継いだ庭に出会うための旅
そこで本当に清々しいおもてなしをして頂いた話です

仕事場の方は老朽化のためにもうすぐ取り壊しされてしまう運命
そこで自慢の美しい西日に包まれた仕事机と
窓の向こうの庭を見ました
この土地に移り住んでから今に至る家族や家の話や
仕事や人との関わり合いの記憶に触れました
人数分をすぅっと出された手ぬぐいの冷たさや
普段好んで飲まないハーブティーの清々しい美味しさが
蒸し暑さを和らげてくれるのをウレシく感じました
そして

2つのバスケットに盛られた
キュウリのサンドウィッチとハムとトマトのサンドウィッチ
Kさんのお母さんがこさえて下さったものです
腹を減らしていたボクたちは遠慮なくパクパク
美味いね〜!
そしてまたパクパク
そして気が付きます
なにげなく出されたものばかりが
こんなに美味いものなのか?
夏の暑過ぎる午後にやってきたボクたちを迎えるための
実に細やかな心づかいに溢れたヒトツヒトツでありました
有り難いというより
染みるヒトツヒトツです
そんなすべてが本当に“なにげなく”出されたこと
人との向き合い方を改めて思い知らされた午後でした

お父さんが丹精込められ維持して来られた庭
それを静かに丁寧に見つめることから生まれたKさんの去年の展覧会
そこで受けた静かな衝動がボクを京都まで運びました
大げさな表現で心を麻痺させお金を吐き出させるようなモノが溢れている今
静かな情熱で生まれた表現だって人を突き動かせるんだってこと
そこから新たに生まれるものだって
熱いものであること
ちゃんと記録しておかなければと思いました
Kさん
そしてKさんのお母さん




