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群馬の太田で「はるのひ」原画展

2024 年 1 月 28 日 日曜日

絵本「はるのひ」のふるさと群馬で原画展と絵本の販売を行います。
初日2月4日は在廊しますので、みなさんぜひお運びくださいませ。
小池アミイゴ「はるのひ絵本原画展」   
2024年2月4日(日)-27日(火)
14:00-20:00
休_水・木・2月16日              
アトリエみちのそら
群馬県太田市新田木崎町596
東武伊勢崎線木崎駅より徒歩12分
tel : 080-3414-0013
昨年の前橋に続き、今年も群馬県で「はるのひ」の原画を見て頂けるチャンスを得ました。
今回お世話になる「みちのそら」さんは、優れた絵本の紹介を地道にされている場所です。
まだまだ寒い日が続きますが、立春から本格的な春の日まで、みなさんと駆けて行けたら幸いであります。

群馬の前橋で「はるのひの展覧会」

2023 年 1 月 18 日 水曜日

小池アミイゴ×陶舗石渡「はるのひの展覧会」
2023.1.27(金)・28(土)・29(日)
12:00-18:00 *フルタイム在廊します。
@陶舗 石渡(弁天通り)
〒371-0022 群馬県前橋市千代田町3-4-7
詳細>  https://harunohi.info/

群馬県前橋市の弁天通りで75年の営業を終えた陶器屋「陶舗石渡」さんの店舗をお借りし、
絵本の原画とイラストレーションの展覧会と絵本の販売を3日限定で開催します。
これは前橋の街の再生を図るムーブメントと呼応したもので、
「何かできる?」のお声かけに「出来る!」と答え、ほぼほぼ持ち出しで行う、
ものすごく自分らしいアクションだと考えています。
群馬を出て生活し随分経ってしまいましたが、
群馬の皆様に喜んでもらえるかもしれぬものも、
少しは作れるようになれたのかなと。
皆様におかれましては冷やかしで結構でございますので、
ぜひ足を運ばれますよう心よりお願い申し上げます。
小池は3日間共在廊予定。
絵本の販売は「はるのひ」と「とうだい」の2冊。
自著「台湾客家スケッチブック」も置く予定でいます。

前橋へのラブレターみたいなもの

上毛電鉄の一毛町駅を過ぎると気持ちはそわそわ、次は終点中央前橋駅だ。
ボクは座席を立つと、進行方向左側のドアの前に立ち、車窓から広瀬川が見えるのを待つ。
ボクはまだ子どものと呼ばれる年齢だけど、広瀬川沿って柳の木の並ぶ色っぽい風景が、
自分をちょっと大人にしてくれるように思えるのだ。

列車が中央前橋駅に滑り込むと、その柳の枝がフワッと揺れ水面にユラユラした影を落とし、
キラキラした午後の光とダンスを踊っているように見える。

振り返ると駅舎一杯に貼られた映画のポスター。
ああ、ボクは前橋に来たんだ。

ドアが開き切る前にホームに飛び出し、改札を駆け抜ける。
車の排気ガスとトンカツが揚げられる匂いが混ざった空気がうれしい。

人生で初めて渡った歩道橋を、今日も駆け上がり、道の向こうへ駆け降りる。
広瀬川にかかる橋から身を乗り出し「今日も緑色した水がたっぷりと流れていること」を確認。
フランスパンは帰りに寄ることにする。

街の引力に逆らわず歩き、坂本書店の誘惑を振り切ると、銀座通りは今日も賑やかだ。
いつもそこにあるからい「いつか行こう」と思ってまだ行けてない100円ラーメン。
ジーパン屋の店頭の「欲しいジージャン」はまだ誰にも買われていない。
みやま会館では「007」の旧作をリバイバル上映していて、1階の「レストランみやま」は、
父親からフォークとナイフの使い方をしつこく教わったのがトラウマとなり、しばらく避けている。

千代田通りとの交差点で立ち止まると、お茶を焙煎するムワッとした香りに包まれる。
それはボクが一番前橋を感じる匂いだ。

ニチイやスズランの大きな建物が見えると、ボクは自然と駆け足になる。
行き交う人をひょいひょいと交わし、スポーツ用品店のウインドウに飾られた新作のスニーカーをサッと見渡し、
レコード屋から流れてくるヒット曲に頷いたりしてると、中央通りのアーケード街に入るT字路。

「こんなデカい屋根、誰が造ったんだろう?」
そんな想像を巡らしていると、なぜか自分自身が誇らしく思えてきて、
さらにオトナになった気分で商店街を一歩一歩。

老舗の呉服屋や陶器店。
鰻というものを初めて食べた店。
初めてクリームソーダを飲んだ洋食屋。
いつも焼きそばを食べる団子屋。
一切れのパイナップルを買ってもらった果物屋。
戦車のプラモデルが積み重ねられたホビーショップ。

強い陽の光から守られた場所で、店先に誇らしげに掲げられた看板は美しくシャープに、
人々の働き甲斐に溢れた表情は優しい輪郭でボクの目に映る。

そうしたものスベテを「ボクがオトナになっても美しいと語れるであろうもの」として、心に刻む。

右目に陽の光が飛び込んできたら、その先に大量の湯気が立っている。
片原饅頭のドシッとした建屋。

ここは前橋の街の中心であり、前橋はこの饅頭屋を軸に動いているんだと信じているボクは、
軒先で立ち止まり、柏手こそ打たないが、神社をお参りするようにして、店で働く人たちを拝む。

前橋の軸から30歩で前三百貨店。
そのガラスドアは魔法の扉で、丸いドアノブに手をかけた途端、館内は身体が吸い込まれてしまう。
3階がおもちゃ売り場で、そこは最近までボクの聖地だったのだが、今は向かいの電気屋が聖地となり、
今日もショーウインドウに飾られたSONYのピッカピカのラジオを眺め、ただため息をつく。

ボクはそれだけのために前橋に行く。

2年目の「はるのひ」

2022 年 2 月 21 日 月曜日

2021年2月に発表になった絵本「はるのひ」
2022年の春が近づくにつれ、この絵本を話題にしてくださる方が増えています。

良い絵本は、子どもに、そしてそれを見守る家族に育てられ、
次の世代へと手渡されてゆくものと考えています。

この絵本の2年目が、出会う人との幸せな時を紡いでまいりますよう、
作者のボクは静かに熱く見守ってゆこうと思います。

『はるのひ』作/絵 小池アミイゴ
徳間書店刊:本体1,600円(税別)
ISBN 9784198651602 本文・カバーデザイン:城所潤・舘林三恵
編集:高尾健士
印刷:株式会社東京印書館

福島県郡山で『小池アミイゴ絵本の原画と花の絵の展覧会』

2021 年 6 月 11 日 金曜日


『小池アミイゴ 絵本の原画と花の絵の展覧会』
2021年6月3日(木)~7月4日(日)

みどり書房TSUTAYA桑野店内(エクセルシオールカフェ前スペース)
OPEN_9:00-24:00
福島県郡山市下亀田16-16 ・TEL:024-939-0047

3年前にリリースした絵本「うーこのてがみ」を熱烈に愛してくださる、
福島県郡山の書店、みどり書房さんからご縁をいただき、
絵本の原画展と花の絵、そして福島の風景を描いた絵なども混ぜた展示を行っています。

会場には段ボール屋さんがこしらえてくれた”うーこ郵便局ポスト“が置かれています。
絵本「うーこのてがみ」をご購入の方が、
お名前と連絡先を書いた手紙をこのポストに投函してくれたら、
ボクのサイン入りポストカードが届く、
そんなうれしいワルダクミを考えてくれました。

みどり書房さんのインスタでは、ボクが熱く語っているIGTV配信開始。
https://www.instagram.com/midorisyobou_ehonnomori/

コロナ禍でも何か出来ないかと願う、現場の皆さんの「必死」に答えてますよ〜。

さらに、
出版社から著作権の確認をしてくれた上で、
ボクの絵本の読み語りも随時配信してくれます。

アミイゴさんの『読み語り』動画配信スケジュール/著作権許諾済み
①『とうだい』作・斉藤倫 絵・小池アミイゴ 福音館書店
6月12日(土)12時〜0時

②『水曜日郵便局うーこのてがみ』 小池アミイゴ 角川書店
6月19日(土)12時〜0時

③『はるのひ』小池アミイゴ 徳間書店
6月26(土)12時〜0時

①②③→3冊post
7月3日(土)12時〜0時

*読み語りは記載の時間限定での配信になります。

TUTAYAと提携した大きな書店 みどり書房ですが、
その創業からの物語を、先代の会長さんからうかがうと、
なるほど!志を貫き今を生き残る熱い思いが伝わってきます。

今は、さらに未来を見据えて、
絵本がズラッと並ぶ綺麗な本棚を併設させたパン屋を開業。

地域の文化と食の起点となるべく奮闘されています。

そんな場所で絵本の原画展を開催させていただけること、
とても有り難いことであり、今後もこのご縁を深めて行けたらと願っております。