「ジンライムのようなお月さま」


RCのライブに行った。
テツのカローラレビンに乗って行った。
県民会館小ホールL列36番、そんなチケットだった。

少し前に別れた女と、
そもそもつき合っていたのかさえ曖昧な女と、
手を繋いで並んでる後輩を見つけ「オウ」と声をかけた。
後輩は視線をはずしながら「チース」と挨拶を返した。

ライブ前のざわめきが好きだ。客席のライトが消える瞬間が好きだ。
暗闇のステージに目を凝らすのが好きだ。
メンバーの登場に客席がフワっと持ち上がる感じが好きだ。
始めの一発、それがエレクトリックギターなのかスネアドラムなのか、
その一発が好きだ。

ライブが終わった瞬間の悲しさを想像する。

そんな刹那さは筋肉のスベテを使って突き破る。

「オォイエー!前橋べイベー!!」
「愛しあっているかぁ~イ!!」

客席を蹴ってステージに群がる前橋べイベー。
警備員を大外刈で倒し踏み付けて最前列へ向かうテツ。
一瞬の出遅れで席に引きづり返されたボク。

だけど関係ねえぜ、オレだってキモチEEE—-!!!

はずだ。

きっと。

興奮したテツは河川敷の駐車場でレビンをスピンさせ続けた。
ボクはちょっと車酔いした。

公衆電話から電話してジュンを呼び出す。
キョウシローがどれだけ正しいか、そんな自慢話し。

月が出てきた。

ハイライト、コカコーラ、セブンスター、ファンタレモンライム、 ジュンの話。

「出来ちゃってさあ、」「でも家があんなじゃ結婚出来ねえべ。」

「でさぁ、彼女の誕生日にカムカデモードを買ってやったんさ。」

カ・ム・カ・デ・モード?

「オメー、それは“コムサデモード”ってんだぜよぉ、」「なあ。」

月はジンライムのようだったかな?

ああ、きっとジンライムのようだったよ。

コメント / トラックバック 2 件

  1. eddi より:

    こんばんは。RCサクセション。
    小学校6年生でおっかけしましたwランドセルしょって地元名古屋駅までメンバーみつけて大はしゃぎの記憶
    *移動日だったのかなwホームの売店前で同じく小学6年生の友人と三人、当時のインスタントカメラwで何枚も写真を撮ってたなぁ。
    そんな小学生だった記憶が今も薄れず昨日のように。
    友人とも疎遠になりましたが、友人は新田耕造さん、仲井戸麗市さんのファンでした。
    ワタシはもちろん、忌野清志郎です☆

  2. 小池アミイゴ より:

    >eddiさん。
    ボクは高2から高3に「よォーこそ!」丸かぶり。
    PUNKの粗熱がまだ火照っていた時だったのもあって、
    清志郎みたいな髪型にしたかったけれど、
    なにせヒドい天パ、、
    どうやってもゴンタ2号、、

    しょうがねえ
    自分のアイデンティティーをRCの黒い部分にみつけ、
    天パこそメインストリートなブラックミュージックにハマってゆきました。

    ちなみに、
    RCに出会った後の高校3年の夏休みを境に、
    トップから10番だった成績をケツから20番に落としました。

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