誰でも描ける


1月21日は福岡天神地区の大名にあるカフェダイニングバー“7”で
九州の宝 、bingo bongo グループ主催でボクが番長の
「誰で燃えが絵が描けるワークショップ」
でした

50名が定員の予定だったワークショップですが
この日のお昼に福岡空港に着くと
主催のSじろう君から血相を変えた連絡
予約で80名、スタッフ入れたら90名になったとのこと


そもそも50名でもあり得ない大人数
どう工面しても画材が足りそうになく
そもそも参加者の顔が見えていない不安から
久々に脳みそがフリーズ

いっそイベント的にデカイ絵を「ウワっ」と描くパーティーにしてしまおうか
とか考え始めて
しかし
1人、イラストレーターを目指す人が遠くから参加してくれることを思い出し

やっぱオレの表現の基本はヒトリ対1人だよなってね

遠くから来てくれるヒトリを裏切らないコトをやりゃいいんだと

それはハジメにボクがやろうと考えていたことを
90人のヒトリヒトリにぶつけてけばいいんだと

そんなカッコいい考えに行き着いてしまうのは
こりゃやっぱ
主催のSじろう君を信頼してるからであり

これは結果みんなで創るものんだって思えたからだね

うん、
なんかヤケにいい話だ!

そんなわけで、180コの目ん玉にご対面

さて「ナニをどーした」は
また別の土地でワークショップがあるので
ネタバレしないようしときます

ただ
夜の9時スタートが1時間遅れて10時から終電ギリギリまでのワークショップで
最初はテレるほどキラキラしてたみんなの目が
最後はギラッとしてヒトリヒトリの輝きに変わっていた

10代の人もいれば
40台で「コレ」という自分の仕事をされている方もいて
そんなヒトリヒトリが当たり前に可能性のカタマリだよなーって

それをボクに浴びせるようにして教えてくれた
掛け替えの無い時になりました

うん!
音楽のイベントでかなりご一緒してきた福岡だったけど
実はこの日こそホンモノを熱を見た!

以下
参加のみんなへ

復習のような感じでザックリコトバをまとめておきます

・ボクたちは孤独だからこそ、人に出会い愛し合ったり、ナニカを創って人に届けようとする。
 だから孤独を恐れることはないよね。

・このワークショップは「誰でも上手に絵が描けるワークショップ」ではなく
 「誰でも絵が描けるワークショップ」だよ

・ボクたちはもともと「誰でも絵が描けた」はずだけど
 いつのまにか「上手に描かないとハズカシい」とか
 “オトナ”という重い障害を持つようになってしまう

・そもそもちょっと上手な絵が描けても
 他の誰ヒトリの人生になんら影響なんか与えないのにね!

・それから「自由に描こう!」とか「個性的であろう!」とか
 ちっとも自由でも個性的でもないヤツが叫んで押し付けてくるから話がこんがらがる

・人と違うことばかりが個性では無く
 1つの孤独に出会い、その中に自分と似たものを見つけることだってその人の個性
 いや、いっそ、自分を振り回すことよりずっと大きな個性の発見

・絵を描く作業の9割は見る作業
 目だけじゃなくて、身体のスベテを使って感じて見て発見する作業
 手を動かして絵を描く最後の1割の作業が幸せなものであるためにも
 ともかく見る

・だから、今日こうして集まったことの意味を
 みんなして発見してゆこう

・その作業は
 絵を描くことに限らず、みんなヒトリヒトリが取り組んでいることに
 シナヤカな力強さを与えてくれるはず

・そのために、今日この「初めまして」の場所で
 極シンプルな表現を使って語り合ってみよう!

・確信を持ったシンプルなコトバが支えている表現は人の心を動かすよ

ではなんじゃやもんじゃらテーマを出して
ワークショップ開始



ほら!みんな描けた

描けたら
今までキラキラした目をボクに注いでいたみんなが
今出会った1つの孤独が描いた小さな絵をたよりに
今日偶然集まったヒトリヒトリへの興味を持つようになり
目つきもギラッとしたものに変わった

こーゆー空気を創りたかったんだよな!?
Sじろうクン!

でもってこんなヨロコビを知ったら
今日描いた紙が小さ過ぎたら、大きな紙を手に入れればいいし
「上手い絵」を描きたければ必要な技術を学べばいいし
「伝わる絵」を描きたければ必要な技術を磨けばいいし
先生と呼ばれる人が必要なら、自分で発見すればいいし
迷ったら、今日出会ったダレかをつかまえて話をすればいい

人に与えられるものなんかすぐに無くなってしまうからね
自分から必要なものを手にしてゆかなくっちゃね

そんなわけで
まずはbingo bongoとボクととのガチンコワークショップ1回目終了

ボクはこの夜に生まれたモノを美しいと思ったのだ!

そして
この日集まったみんなを美しいと思い
こりゃ責任重大だぞ!と
ぜひ「次」を創ろう!と約束したのでありました

「次」は動物園スケッチ案が浮上したけど
ボクがポスターの絵を担当している間に
海を渡り水族館まで出かけ
向こうがわから今生活している街を見てみるのはどうかな?
もちろん魚描き放題!てことで。

その前に

主催者であるbingo bongo グループのリーダー Sじろうクンを
みんなで描いてみました

描けるな〜


描ける


描けとーよ


描けったい!

そして

描ける、な〜〜

前回はこの絵を描いたSさん

誰が1番とか関係無いワークショップだけど
彼女はしょーがねえ、
いわゆる天才

bingo bongo グループ
持ってるなー!

そんなわけで
ほんとみんなありがとー!

ほんとみんな
また創ろう!!

アミイゴ
2011
0121
PEACE!! 

=追記=

金曜日の大切な営業時間を削ってこんな時をこさえてくれたヤツらは
ボクがどーこーカッコいい事言うまでもなく
日々シンプルで旨いメシをこさえてくれてる人たち

そーゆーこと
わかっちゃいるけど
たまのこんな時間を共に過ごし
コトバを交わしたからこそ
その旨さがあらためて
身体と心に染みたのだ!

ごちそうさま

ありがとう

今の世の中で
「つながる」とかズイブンと美味しく使われてるけど
こちとらちょいと命がけだぜ

 
 

コメント / トラックバック 4 件

  1. ナオコ より:

    参加させていただきました。
    その時はただただ
    おっしゃってる事に耳を傾け
    手を動かし、周りを観察し
    楽しく忙しくあっと言う間に過ぎた時間でしたが、
    振り返ってみると心に残った言葉がいくつかあり
    それは次への大きなきっかけになってくれそうです。
    行って良かったです。
    ありがとうございました。

  2. ケーコ より:

    孤独…私も数年前お嫁さんにきたこの土地でものすごく寂しかった
    住み慣れた街 たくさんじゃないけど大切な友達やわたしの 両親や なんとも言い表せない気持ち 今でも覚えてます。

    アミーゴさんの言葉は心にしみわたります。今も昔も…

    恵比寿や青山のイベントも…もう十数年まえのことだけど 楽しかった 訳もなく

    そんな私も今は旦那さんや子供たちに囲まれて とってもにぎやかです。
    毎日いろんなこと やなことやいいこと普通のこと 繰り返しだけど それが幸せナノかなって思います。
    ありがとう!

    おやすみなさい。

  3. >ナオコさん。
    まさに、まずは「きっかけ」の時間だったと思います。

    ボクが何かを語る以上に
    あの場所に集まったみなさんが発していた熱がホンモノ

    そんな熱をひとり一人が絶やず心に灯し続け、
    身近な世界を見つめられてください。

    では、また〜〜!

  4. >ケーコさん。
    そうそう!
    ボクが関わっていた恵比寿や青山のイベントこそ、
    その日そこに向かうボクこそが圧倒的に孤独。

    だからこそ、そこに集まってくれるひとり一人の孤独に答えよう、
    つか、
    共鳴しようってね。

    DJやってても、フロアで1番淋しそうにしてる女の子のために選曲したり。

    だから、ダレかとつるむことなく、上手く世の中を渡る事も出来ず
    気がつけばヒトリで福岡に乗り込んでいたような。

    で!
    今音楽やってる人たちに出来ないことを
    あんなワークショップに込めてるように思います。

    おかげで、DJやることもなくなってしまったけれど、
    とても当たり前にあの場所でみんなと向き合っていたように思います。

    ともかく、
    ナニカ始めようとしたら、スベテは孤独から始まりますね。

    だからこそ
    温かな家庭を維持する力も生まれるのだと思います。

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