雨の夜のrainy day


先日の雨の夜は
西麻布の裏通りにあるRainy Day Bookstore & Cafeで「読書のための音楽」
トウヤマタケオさんと伊藤ゴローさんの2マンLIVE『vignette』

この組み合わせのライブならRainy Day で聴きたいと思ったのです

雑誌「Switch」や「coyote」の編集室のあるビルの地下の本屋カフェ
ここの企画をしているHくんの表現に対するジェントルな姿勢にも会いたいしね


やはりHくんの2組のアーティストに対するLOVEが
そのまま静かだけど熱い炎のように揺らめいた冷たい雨の夜


伊藤ゴローさんのsoloは初めて

ギターとサポートのピアノとで
ビートルズマナーなコード進行の曲たちを
雨の降るリズムとシンクロさせるようにして
端正に

しかし

初期衝動そのままの「唄う」という行為が
なんとも清々しくボクをボクの色んな時代に連れていってくれました


トウヤマタケオさんのピアノは
soloでも客演でも何度かその演奏に出会ってきましたが、

この雨の夜のこの場所のこのブッキングのマジックなのだろね

温かで柔和な印象の人柄と
PUNKな芯の部分と
この日のブッキングと
この夜の雨とが共鳴し合って
実に複雑な
しかし
実に真っ当な倍音を響かせRainy Day を音楽で満たしてくれました

東京でしか響かない慈しみ深い音ってあるよな

で、
実に気持ちよくこの場所をアトにしようとしたら
さして来た傘が無い

こんな音楽と場所を共有したダレかが
ボクの傘で濡れずに帰れたのなら良かったと思うよ

しかし
それでは傘を持って行った彼だか彼女だかのココロは
ずぶ濡れじゃん

残された傘の中には
ボクが持ってきたのと似たような傘もあったけど
ココロずぶ濡れの連鎖はボクで断ち切らなきゃだ

そしてボクは家に帰る
ROCKとかSOULとかそんな掛け替えの無いモノを
ポツポツと額に受けながら

みんなはあまりにも簡単に「ボブディランが好きだ」と口にするけれど

今この瞬間“ハードレイン”に打たれているのは
ボクだってこと

コメント / トラックバック 2 件

  1. ki-machan より:

    アミイゴさん
    わたしは この夜 銀座のコーヒー屋で
    転がる石のように唄う
    二人の男の唄に会いにいってきました

    暗い雨道では
    背中にぴったりくっついて
    どんな気分だい?
    どんな気分だい?
    という声がきこえてきました

  2. >ki-machanさん。
    その夜のこと書いたki-machanさんのブログ見たよ。

    こんな時代に対して、
    演る側で腹の据わった人が出てきたね。

    受ける側も当然負けてはいられぬはずで、
    ささやかな現場でもいいから、
    ともかくボクたちはデッドヒートを繰り返してゆかねばだ。

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