「育」3/8代々木八幡LIFE

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前夜のCHUBBYから機材撤収から9時間後の午前10時、
LIFEへ搬入です。

イラストレーションの仕事の締め切りが重なり、
徹夜での作業になってしまいましたが、
dishCHUBBYで感じた熱や、
LIFEのスタッフのプロであろうとする熱気に煽られて、
疲れも眠気も感じず望む事が出来たこと、
こんなんこそこんなイベントの醍醐味ですね。
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cafe LIVE って色んなところでやってるけど、
その場所のスタッフさんが日々取り組んでいる仕事、
その熱気をマスキングしてしまっていることが多いよね。

しかし、ボクらはその熱気に乗っかり唄を届ける事で、
その店そのもの熱をお客さんに届けなければならないと思っています。

そのためにも、普段言葉でのコミュニケーションをとることの無い
キッチンのスタッフと、
この店を初めて訪れた安宅浩司さんとの蜜月を演出しとかなきゃだ。
「アタニイ、挨拶代わりにガツントしたヤツ聞かせてやってくれよ!」
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料理人の視線はスライドプレイの手元に釘付け。
いいね〜、職人の視線!

そろそろ正午、
お客様も外に並びはじめスタッフがケアに駆け回っております。
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それでもひと呼吸、
スタッフ&出演者で円陣を組み、
LIFEのHOPE杉ちゃん気合いの掛け声と共に
「SUNDAY LUNCH MUSIC FOR ALL」スタートです。

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LIFEでのイベントはオーナーシェフである相場さんとの
シンプルな言葉でのコミュニケーションで構築してゆきました。

今回music bird のフライヤーを編集するために、
各店のマインドに触れられるようなアンケートを考えお願い。

その中の質問で、
・貴店のスタッフさんの中で“ホープ”を紹介してください。
・店長さんからの期待のひと言

という項目に対してLIFEから

・すぎちゃんこと杉田莉子 
・若くて小さいけど人一倍のガンバリ屋さん。
 やっぱり社会は頑張らないと。

と返ってきました。

こんなイベントのアンケートで“頑張らないと”という言葉の響き、
シンプルなんだけどとても新鮮に感じました。

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唱歌「春の小川」の舞台になった土地に生まれて6年。

ここから旅立ち独立していった多くの元スタッフさんの店を
マメに訪ねて歩いていたり、
この店で幸せそうに食事をしているお客さんに料理をサーブする時の顔が
誰よりもウレシそうなものであったり。

料理人として人を育てることが好きなんだろね。

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ちょっとした相談や疑問があればすぐに連絡くれます。

いつもはスタッフさんヒトリヒトリとコミュニケーションを重ね
イベントを創ってゆくのですが、
LIFEでは“相場さんのもとで行われるLIFEのmusic birdのスタッフ”として
自分を機能させることが、
LIFEで働く人たち、そこに集う人たち、代々木八幡にこの店がある意味など、
多くを感じることの近道でありました。

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たまに交わすスタッフさんとの会話の中のmusic bird が、
日を追ってブレの無いものになってゆくのが面白くって、
気持ちの良い距離を保ちながらも一緒に創っている感じがウレシかったです。

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ホープに指名された21才の杉ちゃんの成長を感じることこそが
このイベントの本質に思えたり、
彼女のこしらえる質実剛健なドルチェに、
セクシーにさえ思える深い甘みを感じられたり、

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同時に開催された瑳山ゆりさんの屋久島の写真展や、
それに伴う食事の合間でのトークショーが実にスッキリしていて、
お客さんが主役であり続けられたことが素晴らしかったり、

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バリスタでソムリエの修行も重ねたしげさんの気の利いた講釈の後
店内をライブ用に配置変え、

その手際が素晴らしくて、
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ボクの手の届かないところで積み重ねられてきたであろう
スタッフ間のコミュニケーションに感動したり、

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その間供されたしげさん渾身のホットワインの一杯が
優しく滋味深い美味しさで、

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配置変えの間 宇田川遊歩道で待機させられるお客さんの時が
温かな笑顔に包まれるものになったり。

そんな1つ1つのコトが日々“頑張って”育まれてきた先の
“さり気ないモノ”としてお客さんに届けられていました。

それにしてもスタッフさんの視線が、
打ち合わせを始めた頃とは比べ物にならない熱いものに変わっていたり、
何より21才杉ちゃんの表情が日増しに豊かに逞しく成長し、
この日は信頼を感じるほどになってくれたこと、
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ウレシいですね。

東京は人が回転していってしまう街です。

それでも、彼女がこの街のこの場所で働いている限りは、
この店だけじゃなくこの街のHOPEでもあってくれたら、
街はさらに活気のある希望を育んでゆけるんじゃないかと思います。

がんばれよ〜!!

おっと、LIVEイベントでした、music bird、、

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この日出演の安宅浩司さんとううじんさんのアルバムが、
CDのまま店内のステレオでループされている店です。

今の時代にCD、もはやアナログです。

今の時代だからこそCDでプレイされる意味、デカいです。

その曲間や音圧までアーティストの意思がこの店に馴染んでくれてるお陰で、
ボクの音作りは終始手こずってしまったのだけど、
なんとかお客さんに唄を伝えられたんじゃないかと思っています。

それにしてもこの日の安宅さん、
潔いライブだったね〜。

3日間を通して参加して下さったことで、
このイベントのナニかを掴んでくれたのかな?

そしてうう様。
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music bird 開催直前に各店をひとりで巡ってくれたそうで、
このイベントの意味を自分なりに消化してきてくれました。

てか、消化して熟成まで始まってしまったんだろね、
なんつーか“ユタ”とか“イタコ”みたくなって唄ってたね。

それこそ“ヒザつき合わせて”唄に向かい合ってくれてる人たちに、
言葉にはらない熱の広がりが感じられます。

日曜日の昼下がりのカフェレストランでのライブは、
下手したら「オシャレで穏やか」で終ってしまう危険を抱えているのだけれど、
それに向かうみんなの頑張りも真っ当に、
人間が普通に抱えている痛みや弱さなんてものまで抱え込んだ
熱さに溢れた時間になったと思います。
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ライブは一瞬のものです。

紅潮した表情のお客様のお見送りを終えたら、
すかさず夜の営業の準備。

頭が下がる風景です。

ボクはこんな日々の頑張りの軒先をお借りして、
ちょっとステキなことをやらせてもらっちゃってる汚いヤツですね。

それでも、
この日からまた育まれるであろう頑張りにこそ
一番のヨロコビを期待してしまいます。
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それは自分への語りかけでもあるしね。

厳しい時代です。
でもまたこんな時を創り、共有して、
明日の頑張りに変えてゆきましょう!

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peace!!

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