A.C.P.C. navi
A.C.P.C (コンサートプロモ〜ション協会)の会報誌
季刊の「A.C.P.C. navi」の表紙を担当して2年
これまでに8作製作してきましたが、
ひとつの世界観が生まれてきたように思っています。
*作品はこちら↓にまとめてあります。
http://www.tis-home.com/amigos-koike/works/121
毎回音楽のコンサートにまつわるキーワードをいただき
それをビジュアル化してゆくのですが、
音楽にまつわることなので、
見る人のイマジネーションを限定し過ぎないよう、
また特定のアーティストの色が出てしまわないよう、
それこそ音楽を奏でるような感性を働かせて描いています。
8作目の今回は「フェスでの飲食ブース」
フェスでは主役である音楽に拮抗するくらい重要な飲食ブース。
多くの友人がこの分野で活躍しているので、
それをそのまま描けばいいじゃんと、
それを利用する人たちも、
普段接している人たちのエッセンスを生かして描きました。
ただ、変に説明的にならぬよう、
A4の仕上がりサイズに対して原画は400パーセントくらいのデカイ画面に、
下描きはせず、フリーハンドの水彩で描いてみました。
絵として弱いところもあるんだけれど、
時代の今は描けているかなと。
最近同時代性のあるファッションや風俗を描く人が
少なくなってしまった印象があって、
いやいや、これならオレがガツッと描いていってみようかなと、
「身近なオシャレさんを撮るためレンズ」を購入、
デジカメによる資料作成を始めています。
なんか時代の息苦しさがさらに進んでいるなあ〜と感じる今、
もっとノビノビとした絵を社会に提供してゆかねばです。
イラストレーションの仕事は、ますます人と会わず、
作品の受け渡しもデーターをメールで送信が当たり前なんて中、
バカみたいにデカイサイズで原画を製作できるってことに
ちょっと快感を感じています。
建て替えが決まっている国立競技場に
たっぷりの偏愛を注いで描きました。
これも原画は400パーセントくらいのデカさ。
さらに板にアクリル絵の具で描くというアナログなもの。
描くまでのコミュニケーションや
締め切りを守るなんてことをしっかりやっている限り、
狂気とかユーモアとか生かした絵を提供したい仕事。
来季も続くといいなあ〜