12ヶ月め


12ヶ月目の3月11日です

この1年、チャリティーイベントを重ねて来た仲間との会話から、
「サン テン イチ イチ」というコトバは違うよね、
「サンガツジュウイチニチ」だよね、なんて確認をしました。

あらためて、
小さなお子さんでも読めるよう「3がつ11にち」と描いてみました。

2011年3月11日から1年
12ヶ月
365日

今も時の止まったままの人々のことを想像し続ける毎日です。

3月11日
手を差し伸べあっている人々の姿に、
世界はちょっとは良い方に向うのだろうなんて
希望を持つことが出来たけれど、

それ以上に感じる
世の中のイガイガした空気。

ボクたちは「持論の海」で溺れてはいなでしょうか?
振り上げた拳がなんのためであったのか忘れてないでしょうか?

ボクは今「東日本」というタイトルの個展を開いていて、
その現場に足を運んで下さったみなさんとコトバを交わし、
「自分がなんでこんな絵を描いたのか」とか、
「なぜ被災地と呼ばれる場所に足を運んだのか」とか、
「3月11日以降の日々で、何を考えていたのだろうか」とか、
気付き、確認させてもらっております。

そして、
そこで出会う多くの方が、
普段口に出来ないでいたコトバを残していってくれてます。

では、普段なぜ口をつぐんでしまうのだろうか?

ボクたちは2011年3月11日からのことを、
恐ろしいほど程度の差はありますが、
誰もがあの恐怖を目撃した仲間のはずです。

「恐い」も「辛い」も「悲しい」もコトバを、
まずは聴くだけのことが出来ないのでしょうか?

もし出来ないのであれば、
どんな価値観がそれを邪魔しているのでしょうか?

もしその価値観を見つけられたとして、
その価値観はどこからやってきたのでしょうか?

もしそれが2011年3月11日以前のものであるとしたら、
一度すべてを手放して「わからないヒトリ」に戻って、
あの日からのことを静かに思い返す、
そんな1日が今日2012年3月12日であればと思います。

3月11日は「3.11(サンテンイチイチ)」という句読点ではなく、
過去と未来を結ぶスタートラインではないでしょうか?

ただ、
ボクたちはあまりにも無力で小さな存在です。

目の前の荒野に踏み込む前に、
ひとつ呼吸。
まずは近しい人との間でコトバを交換して、
お互いの弱さを感じあうことで、
未来へ歩き出すシナヤカなチカラを育てたいですね。

震災後
毎月11日を目標に描いて来た「11」のモチーフの絵
まだまだ続けようと思います。

アミイゴ
2010
0311
PEACE!!

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