横浜での展覧会はじまりました。


ボクの展覧会「東日本」の横浜巡回展
昨日設営を終え会期をスタートしました。

小池アミイゴ個展「東日本」
福島、唐桑、東京、熊本。人と灯台をめぐる旅の記録
at 横浜仲町台 YUI GARDEN
2017年1月23日(月) ~ 2月4日(土)
日曜休み
11:00 ~ 19:00

=YUI GARDEN=
224-0041 神奈川県横浜市都筑区仲町台1-33-1 THE TERRACE 1F
tel:045-949-4911

東京渋谷区に暮らすボクだと、
渋谷から東急田園都市線であざみ野駅まで、
横浜市営地下鉄ブルーラインに乗り換え4駅目の仲町台駅で下車。
歩いて3分ほどでギャラリーに着きますが、家から1時間ちょっとの場所になります。

多くの方にとって「わざわざ」足を運んでいただかねばならぬ場所ですが、
隣接する森の自然と親和性のある空間をユックリと楽しんでいただけるよう、
気持ち良い空間創りを心がけましたので、お時間合えばぜひ足を運ばれてみてください。

同じ作品でも場所が変わると表情が変わるなあと、
なんだか作品が成長してくれたように思えてうれしい場所です。

以下、ギャラリーで展覧会を行うことで、
ちょっと思うことがあり言葉にしておきます。

ボクらがギャラリーで開催する展覧会は、
無料で誰でも見ることが出来、写真撮影もOKで、
お金に余裕のある人は気に入った絵を買うことが出来、
展示してあるものが絵本の原画であれば、
その内容を確認した上で絵本の購入を検討することが出来るものです。

お金がある人にもない人にも公平に開かれた場所で、
目利きのキュレーター(ギャラリーオーナー)が玉石をより分け、
質の高いものだと判断したものを、ギャラリーの顔をして紹介する。

そんな現場のスタッフの情熱で支えられているギャラリーでは、
作家とお客様とスタッフとで顔の見える関係が構築され、
お互いが表現た目利きの質を高めあえる場所でもあり、
ネットの時代において、ある意味最先端なことなんじゃないかと。

すごいことが長年続けらてきたんだなと、
最近のネット上で応酬のあった「無料」を巡るザワザワに触れそう思いました。

ただ、ギャラリーを利用するボクが今まで通りのアプローチであって良いはずは無く、

今まで以上に1人ひとりに向けた会話の窓を開き、
「誰でも見ることの出来る」ということをきちんと伝えてゆき、
ギャラリーで絵を見る時間はこんなにも豊かなものだということを、
決して押し付けることなく、足を運ばれた方と共に創造してゆく。

そんな態度で、より開かれた空間にしてゆかねばと考えています。

さらにボクの場合は、展覧会を日本のあちこちに巡回させているのですが、
そこでの成果や答えに焦ることなく、
語り合える「ひとり」を発見しコミュニケーションを深め、
そうして生まれるものを大切にし、次の創造の力に変えてゆけたらと思っています。

以上、
「ギャラリー」の部分を最近お付き合いの増えた「街の書店」に置き換えて考え、
発想を深めているボクでもあります。

絵本をチョイスし子どもに与えるのはオトナです。

そのチョイスの際に目利きの書店員さんをひとりでも知ることは、
とても豊かなことです。

そんな目利きの書店員さんは、
向き合うお客様のお子さんの未来に責任を持って、
末長く愛してゆける1冊を紹介してくれる人ばかり。

そこには1冊の絵本を巡る人と人のドラマが生まれるわけで、
1冊の絵本の価値はそうしてさらに深まり、
子どもたちの未来を本当の意味で豊かなものに変えてゆくんだと信じています。

まあ、気の長い話なんだけど、
焦ってもしょうがないことはあるよな。

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