YeYe「ひと」

YeYe「ひと」001_1000
7月13日に発表されるYeYe(イエイエ)の3rd.アルバム「ひと」のジャケットです。

YeYe> http://yeye.me
「ひと」> http://rallye-label.com/post-1470/

時代を駆ける26歳シンガーソングPUNKロッカーな彼女と
思いっきりコミュニケートした結果、
『自分が見たこと無いものを作らなくちゃ!』ってね、
ボクにそう思わせる勢いに満ちたアルバムです「ひと」

きっかけは去年の暮れの参宮橋LIFEsonでのクリスマスライブ。

PAをお願いされて、初めて会って、リハを始めて、
彼女は捨て犬みたいな顔したエレキギターをベロンと弾いた
その生の音聞いた瞬間にボクは
心の中で「ロックンローロル!」と叫んで、
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そこはいわゆる「カフェライブ」な現場だけど、
少なくともボクと彼女の間では
サイコーのロックンロールショーのダンスフロアだって、
そんなことを音で会話出来てしまったことがうれしくて、

ライブ終わってから、
あらためてその辺を言葉で確認しあって、
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ところで彼女の音楽の多様性や、コミュニケーション能力を考えたら、
「LIVE」もいいけど「レビュー」もいいんじゃないか?
もうちょっと言っちゃえば「YeYe座長公演」みたいな。

そんなボクの戯言に、
「はい、そんなこと考えてます」ってね。

うわー、面白れー!
いつかまたなにか一緒に創ろう!って約束して別れ、

年が明けたらメッセージが届き、
「3rd.アルバムのジャケのアートワークを頼みたい」と。

ちょっと付け加えれば、
ボクがどんな作品を作ってきたか知らないけれど、
彼女の直感は「間違いない」ってね。

ほーんとPUNKなんだからー!YeYe

さらにしばらくし、
先行シングルの曲が発表される。

うわっ!やっぱPUNK

2016年日本製ワンルームPUNK
もしくは、
このまま世界にすっ飛んでゆけばいいじゃん!YeYe

自分の中の「スキ」が爆発し、
その爆発力分だけのプレッシャーも押し寄せてきて、

しかし、
アルバム制作はあらかじめ伝えられていた進行より随分遅れ、
アートワークの締め切りも気になりはじめた中、
YeYeからも『仮の音源を聞いてもらい、アートワークを先行させたら』
みたいな申し出があったけど、

そこはひとつ、
「納得行くまで制作を進め、豪速球を投げてくれい!」
「そしたら俺がガツンと打ち返してやるぜー!」と、

いわゆる、やせ我慢だけどね、

でもそうやって、ほんとギリギリのタイミングまで待っていた4月27日の深夜。

ボクはちょっと必要があって、
亡くなったばかりのプリンスの曲を聴きまくっていた、

そんな時YeYeからメッセージと共にミックスの終えた「ひと」が送られてきた。

もうね、プリンスからのYeYe!
2016年4月27日深夜というタイミングでバッチリ繋がっちゃうんだ。

すぐにメールの返信。
「明日の昼前に会えない?」って。

滋賀在住の彼女だけど
「都内にいますから大丈夫です」だって!

あくる朝、雨の芝浦を傘もささずに待ち合わせ場所まで、
駆けたね〜

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そして、
短い時間だったけど、
とことん話したね〜。

その時点でもう『どんな絵を描けばいいのか』を掴めてしまった。

それくらいクリエイティブな会話が出来た。

が、
とことん話したつもりで別れてから後、
山手線の中のボクの携帯にメッセージが送られてきて、
さらなるアンサー。それがまた痛快!

このラーメンの「替え玉」のようなトラッシュトークは、
後にボクにかなりノイジーなものを作らせるのだけど、
そんなこんなも楽しくて仕方なかった。
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そんなPUNKな衝動を与えてくれたこの日のボクたちの会話。
それはすべてジャケのアートワークに込めたので、
今はここで言葉にする必要は無く、

ただ、こんな火花散るコミュニケーションがなければ
生まれないものもあるってことだね!

その後のデザイニングを請け負ってくださった若きクリエイター加瀬さんや、
レーベルオーナーの近越さんも、
無理やりダンスフロアに引きづりおろした感じでコミュニケート。
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『ウザいやつと組んじゃったな』と思われたはずだけどね、
しかし、
みんなこの作品の当事者として心に汗流せたんじゃないかって、
音楽が売れないって言われている時代に、
わざわざCDでアルバムを作る意味を高めあったわけです。

で、この絵はどうやって描いたのかとか、
いっそ、自分の作風とか、そんなんもどーでも良くて、

ただ、
たとえば地方のどっかの街で暮らす20代のママが、
たいしたデザイン的特徴の無い白い軽ワゴンに子ども乗せて、
日が暮れてしまう前に郊外のショッピングモールに駆ける、
そんな車中でガンガン鳴らしてしまえる音楽。

そういうもののパッケージに関わりたいという願い、
これで叶えられたかなと。

特徴の無い白い軽ワゴンの車中に無造作に放り出してあっても、
なんだか気分の高揚するキラッとした魅力のCDジャケット。
お子さんの歯型とかついてるとなお良し。

うん、
こういうものにこそ野暮なビジュアルは寄せられない。
そんな思いと共に、紙を切り裂くカッターに魂込めときました!
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あらためて、

YeYeを名乗る女が、
そのセンスと経験とかなりの努力を込めた
痛快にして彼女の26年が生きてるアルバム「ひと」

ともかく買って聞いてくれい!
話の続きはそれから。

で!!
こんな見たことも作ったことも無い熱い仕事、
いつでもウエルカムだし、
ほんと、関わる人と本物の言葉を交わし
熱いもの作ってゆかなくっちゃだ!

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